kintone を外部と API で繋げるか — プランで可否が決まり、上限は 10 倍違う
kintone は API で繋げます。最初の制約は技術ではなく、契約しているコースです。
まずコースで決まる
| コース | 月額 | API |
|---|---|---|
| ライト | 1,000 円 | 利用できない |
| スタンダード | 1,800 円 | 利用できる |
| ワイド | 3,000 円 | 利用できる |
ここで話が終わることがあります。 プラグインや連携サービスもスタンダード以上と公式が明記しているので、ライトで運用している現場に「API で繋ぎましょう」と言うと、まずコースの変更の話になります。
上限は「1 アプリごと」で、コースで 10 倍違う
価格表の行の名前は「1アプリごとのAPIリクエスト数」です。数える単位はドメイン全体ではなく、アプリ 1 つごとです。
| コース | 1 アプリごと・1 日の上限 |
|---|---|
| ライト | 横線(値なし) |
| スタンダード | 1 万回 |
| ワイド | 10 万回(注記つき) |
単位が「アプリごと」なので、業務を複数のアプリに分けていれば、枠もその数だけあります。 逆に 1 つのアプリに処理を集めていると、そのアプリの枠だけで足りるかを見ることになります。1 件ずつ呼ぶ処理を毎晩 3,000 件流すと、そのアプリの枠の 3 分の 1 を使います。一覧で取れる処理を 1 件ずつ呼ばない設計にすると、桁が変わります。 上限に当たったときの手順は 上限で止まった日にすること に置きました。
認証は複数から選べる
| 方式 | 向いている場面 |
|---|---|
| API トークン | アプリ単位で権限を絞って、外部のシステムから定期的に読む |
| パスワード認証 | 手元の確認や、短期の検証 |
| セッション認証 | 画面の中で動く処理から呼ぶ |
権限の絞り方が変わるので、選び方は「誰の代わりに呼ぶか」で決めます。 鍵そのものの扱いは API キーとは何か に置きました。
設計図と、出来合いの連携
| 何があるか | 中身 |
|---|---|
| 設計図(OpenAPI 3.1.0) | 公式が公開。128 の経路が定義されている |
| 形式 | REST・JSON |
| 公式の連携サービス | ディレクトリに 422 件 掲載(価格・レビュー・業種のタグつき) |
| AI から操作する口(MCP) | サーバーとして提供され、読み書きの両方に対応 |
設計図が配られているので、作る前に「何ができるか」を数えられます。 自作の前に 422 件のディレクトリを探すほうが早いことも多く、同じことをする連携が既にあるなら、それを買うのが最短です。 設計図の読み方は OpenAPI とは何か、出来合いの連携の見方は 純正連携の一覧は何を見るか に置きました。
こう決める — 繋ぐ前の 5 つ
| 順 | 手順 | こう判定する |
|---|---|---|
| 1 | いま契約しているコースを確かめる | ライトなら、まずコースの変更の見積もりから |
| 2 | 1 日の呼び出し回数を、アプリごとに見積もる | 単位はアプリ 1 つごと。1 件ずつ呼ぶ設計なら、件数 × 回数で数える |
| 3 | 公式ディレクトリで、同じことをする連携を探す | あれば買う。無ければ自作の範囲が決まる |
| 4 | 認証方式を選び、権限を絞る | アプリ単位で絞れる方式を既定にする |
| 5 | 公式の設計図で、使う経路を確かめる | 経路が定義されていない操作は、画面でやる前提に置く |
3 番目を飛ばして自作すると、既にあるものを作り直すことになります。 kintone の欄は RenkeiMap の調査記録 に出典つきで置いてあります。
調べた範囲:本文の件数は kintone の公式資料から取った値で、このページが名指しした製品の調査日は 2026-08-04 です。ディレクトリの掲載件数はサイボウズの公表値です。