IT連携マップシステムどうしのデータ連携・接続仕様のまとめ

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以前の記事で 34 製品の利用規約を読み比べたところ、同じ製品名でも個人版と法人版で結論が逆になる製品が 10 件ありました。向きはおおむね一方向で、法人版は「学習に使わない」・個人版は「使う」か「設定しだい」と書き分けています(AI に入れたデータは学習に使われるのか — 34 製品の規約の読み方)。

法人契約が今すぐ通らないとき、個人版のまま打てる手は 5 つあります。まずは全体の流れを図解します。

個人版AIの情報漏洩を小さくする5つの手と、やっても残る3つ
個人版AIの情報漏洩を小さくする5つの手と、やっても残る3つ

👍 を押したら、何が起きるのか

評価ボタンを押した会話だけが「学習に使わない」設定の外に出ることを上下に並べた図
評価ボタンを押した会話だけが「学習に使わない」設定の外に出ることを上下に並べた図

「学習に使わない」の学習OFFに設定していても、評価ボタンを押した会話だけは例外になります。

Claude の規約は、2 つのことを定めています。ひとつは、オプトアウトしていても、フィードバックを送ったときと、安全レビューのためにフラグが立ったときは学習に使うこと。もうひとつは、👍/👎 で評価すると、関連する会話をフィードバックの一部として保存することです。

規約の定め 効果
オプトアウト後も例外になる 2 つ(フィードバック・安全レビュー) 設定より例外条項が優先
評価ボタンを押すと、その会話をフィードバックとして保存 押した会話が例外の側へ移動

Claude 学習に使われるか(プライバシー)

評価ボタンを押した会話は、その時点で設定の外に出ます。 設定が効くのは「これから入れる情報」、例外条項が効くのは「押した会話」なので、同じ会話については例外が優先します。

これは 1 社特有の仕様ではありません。NotebookLM も、フィードバックを提供しない限りトレーニングに使用されることはないと書いています。独立した 2 社が、同じ位置に同じ例外を置いています。

では「学習させない」は無意味なのか

5つの手が届く範囲を4列(学習OFFにする前に入れた情報・これから入れる情報・その会話だけ・保存の期間)で比べた表
5つの手が届く範囲を4列(学習OFFにする前に入れた情報・これから入れる情報・その会話だけ・保存の期間)で比べた表

無意味ではありません。ただし効く範囲が限られます。 ② から先は「学習OFFにした日より後」の約束として書かれているため、過去に入れた情報には届きません。だから順番が要ります。

手 効く範囲 確かめる場所
① 入れる情報を決める 入れる情報すべて(学習OFFにする前に入れた情報にも) 情報の種類ごとの扱い
② 一時チャットを使う その会話だけ 会話ごとのモードの有無
③ 学習OFFに設定する 学習OFFにした日より後に入れる情報 設定の動作の文と初期値
④ 評価ボタンを押さない 押さなかった会話 「学習に使わない」の例外条項
⑤ 履歴と保存の設定を見る 保存の期間と場所 学習利用とは別の項目

① だけが、学習OFFに設定する前に入れた情報にも効きます。 ① は設定ではなく決めごとなので、過去に入れた情報にも届きます。

順番は「効く範囲の広さ」で決まっています。 ① は入れる情報すべて、② はその会話だけ、③ はアカウント全体だが学習OFFにした日より後、④ は押さなかった会話、⑤ は保存の期間。範囲の広い順に並べています。② が ③ より先に来るのは、③ がアカウント全体の設定を変える判断を要するのに対し、② はその会話だけを選べて、以後に影響を残さないためです。

ただし ② の会話ごとのモードは、「この形は学習に使わない」と書いている製品が少ないのが実情です。AI 製品 36 件を読んだ範囲では ChatGPT の一時チャットと Claude のシークレットチャットの 2 件でした。それ以外の製品では ③ に頼ることになります。

5 つやっても、何が残るのか

5つの対策をしても残る3つのリスク
5つの対策をしても残る3つのリスク

これら 5 つの対策を実施しても、完全には防げない 3 つのリスクが残ります。

残るもの なぜ残るか 分かっていること
学習OFFにする前に入れた情報 設定は学習OFFにした日より後の約束 前の分の行き先まで書いている製品は 1 件だけ(Perplexity)。GitHub Copilot は効く範囲が学習OFFにした日より後であることだけを書いています
OFFにしても例外になるもの 設定に例外条項がある(いちばん上の節) フィードバックと安全レビューのフラグ。後者は利用者が選べません
保存の期間 学習を止めても保存は別に動く 会話・ファイル・ログ・解約後・バックアップに別々の期限。同じ製品でも桁が違います

このうち 2 つ目だけは、利用者の操作では減らせません。 ①〜⑤ はすべて利用者が選べることですが、安全レビューのフラグが立つかどうかは提供元が決めます。評価ボタンを押さないことで消えるリスクと、押さなくても残るリスクは別物です。

製品の比較表で確かめる

個人版のまま使う判断に効くのは、その製品が学習に使うと書いているかと、やめるときにデータを持ち出せるかの 2 つです。

比較項目:

システム情報セキュリティ業務継続性
学習に使われるか(プライバシー)解約時のデータ持ち出し
ChatGPT
○個人と法人で逆オプトアウト可
個人向け(ChatGPT の無料版・Go・Plus・Pro など)は既定で会話がモデルの学習に使われ、プライバシーポータルまたは設定からオプトアウトできる。法人向け(ChatGPT Business・ChatGPT Enterprise・API)は既定で入力・出力とも学習に使われない。なお一時チャット(Temporary Chat)は学習に使われず、オプトアウト後でもフィードバック(高評価・低評価)を送った会話は学習に使われる場合がある。
ベンダー公表OpenAI ヘルプ「How…()
採取元: 同上(個人向けサービスの記述)・同上(法人向けサービスの記述)
調査日
◎エクスポート
無料版・Go・Plus・Pro および対象の ChatGPT Edu ワークスペースでは、設定またはプライバシーポータルからアカウントデータのコピーをエクスポート申請できる。ChatGPT Business・Enterprise・ChatGPT for Healthcare のワークスペースでは利用者自身によるエクスポートは提供されず、ワークスペース管理者に問い合わせる。
ベンダー公表ヘルプ「Exporting …()
採取元: データの書き出し
調査日
Claude
◎既定で学習に使わない個人と法人で逆
法人向けは既定で入力・出力ともモデルの学習に使われない ベンダー公表
法人向け(Claude for Work=Team・Enterprise、Anthropic API など)は既定で入力・出力ともモデルの学習に使われない。個人向け(Free・Pro・Max、およびそれらのアカウントでの Claude Code)は、利用者が設定で許可した場合、安全性レビューで会話がフラグされた場合、その他明示的にオプトインした場合にモデル改善へ利用されると記載されており、設定は「Help Improve our AI models」のトグルでいつでも切り替えられる。シークレットチャット(Incognito)はモデル改善に使われない。高評価・低評価のフィードバックを送った会話は、会話全体が最長5年間保存され学習に使われる場合がある(Team・Enterprise では管理者がフィードバック送信自体を無効化できる)。コネクタ(Google Drive、リモート/ローカル MCP サーバーを含む)の生データは学習対象に含まれない。
利用規約(Effective October 8, 2025)は「オプトアウトしない限り学習に使う」と書き、プライバシーセンターの記事は「あなたが許可したら使う」と書く。どちらもベンダー自身のページで、拘束力を持つのは規約の方。どちらかを選んで片方を捨てない — 両方を出典つきで併記する。既定値そのものを名指しで述べた文は、どちらのページにも無い(2026-09-14 確認)。
ベンダー公表Anthropic プライバ…()ほか 3 件
採取元: 個人向け製品(Free・Pro・Max)についての記事・法人向け製品についての記事・料金ページ Team プランの記載(日本語)・Anthropic 消費者向け利用規約 Our use of Materials(原文引用)・同上(原文引用・オプトアウトしても残る 2 つ)
調査日
○チャットログのエクスポート
Free・Pro・Max の個人利用者は、ウェブアプリまたはデスクトップアプリの Settings > Privacy から「Export data」で会話履歴とアカウントのユーザー情報をエクスポートでき、処理後にダウンロードリンクがメールで届く(リンクは配信から24時間で失効)。Team・Enterprise では組織の Primary Owner が組織データのエクスポートを行う。
ベンダー公表プライバシーセンター「Exp…()
採取元: データの書き出し
調査日
DeepSeek
○既定で学習に使うオプトアウト可
個人向けのウェブ版・アプリでは、入力したデータが機械学習モデルの訓練および改善に使われる旨がプライバシーポリシーに明記されている(既定で利用される)。同ポリシーには、モデル訓練または技術最適化のための個人データ利用を拒否する権利があることも記載されている。利用規約 4.3 は、暗号化・匿名化を前提に最小限の範囲でインプットとアウトプットを基礎技術の開発・改善に使うことがあると定めている。 API(開発者向け)の利用規約(Release date 2026年4月22日/Effective date 2026年4月29日)には、入力・出力を学習に使うか否かを明示した条項を確認できなかった。規約・プライバシーポリシーは日本語版(cdn.deepseek.com/policies/ja-JP/)と英語版(同 en-US)が併存しており、引用は日本語版から採った。
ベンダー公表プライバシーポリシー(日本語…()ほか 1 件
採取元: プライバシーポリシー(日本語版)/個人データの利用目的・プライバシーポリシー(日本語版)/利用者の権利・利用規約(日本語版)4.3
調査日
編集部がまだ確認していません
exaBase 生成AI(エクサウィザーズ)
○原則は学習に使わない全モデルは保証外
法人向けサービスとして、入力したデータは原則として生成AIモデルの学習には使われないと FAQ に記載されている。ただし全ての生成AIモデルについて保証するものではない、という但し書きが同じ回答に付いている。製品ページにも「モデル学習への情報提供も遮断」と記載がある。 個人向けプランの案内はなく、法人向けとして提供されている。オプトアウトの手段や既定値の設定について述べた記述は、今回参照した公開ページでは確認できなかった。利用規約の公開ページも確認できず、記載はいずれも製品ページと FAQ による。
ベンダー公表よくある質問「データの取り扱…()ほか 1 件
採取元: よくある質問「データの取り扱いについて教えてください」・製品ページ「高度なセキュリティ対策で大企業でも安心して使える」
調査日
編集部がまだ確認していません
Felo(フェロー)
○明示同意が要る法人向け
法人向け「Felo Enterprise」のプライバシーポリシーは、利用目的の一つに「機械学習による人工知能(AI)開発および改善」を挙げたうえで、ユーザーコンテンツ(入力プロンプト・アップロードファイル・その回答)については明示的な同意がある場合を除き AI モデルの学習データとして利用しない、と明記している(既定は OFF、同意でのみ ON)。法人向け紹介ページにも「We do not use enterprise customer data to train our AI models.」と記載がある。個人向けプライバシーポリシー(最終更新日 2025年5月13日)では、利用目的として「サービスの改善および調査」「新しいプログラムやサービスの開発」が挙げられており、学習利用の可否を明示した条項が置かれているのは Google ユーザーデータについてのみで、そこでは学習利用を明確に否定している。なお個人向けポリシーは「当社のAPIなどのビジネス提供の顧客のために処理するコンテンツには適用されません」と適用範囲を限定している。
ベンダー公表Felo Enterpris…()ほか 2 件
採取元: 公式ページ・Felo プライバシーポリシー・Felo 利用規約
調査日
生成された回答(サービス回答)に著作権が生じる場合、その著作権は提供をもって登録ユーザーに移転すると利用規約に定めがある。個人情報については、EEA・英国などの地域で「個人情報を第三者に転送する権利(データポータビリティの権利)」を含む権利が挙げられており、アカウントから行使できない場合は support@felo.ai へ請求する運用。無料版ユーザーは連続 30 日間ログインがないとユーザーコンテンツ・ファイル・関連記録が削除される場合がある。
Gemini
○既定で学習に使うオプトアウト可
個人向けの Gemini アプリでは、「Gemini アプリ アクティビティ」がオンの場合、チャットや共有した内容がアクティビティに保存され、Google のサービス(生成 AI モデルや機械学習技術を含む)の維持・改良のために人間のレビュアーによるレビューを伴って利用される。設定をオフにすると、今後のチャットは AI モデルのトレーニングに使用されず、72時間だけ保存される(ユーザー自身がフィードバックを送信した場合を除く)。オンの場合のアクティビティは18か月後に自動削除され、3か月・36か月・自動削除なしに変更できる。一方、Google Workspace の Gemini では、顧客データは事前の許可や指示がない限りモデルのトレーニングに使用されず、人間によるレビューも行われないと明記されている。
ベンダー公表Gemini アプリのプライ…()ほか 1 件
採取元: Gemini アプリのプライバシー ハブ(個人向け)・Gemini アプリのプライバシー ハブ(設定オフ時)・Google Workspace における生成 AI のプライバシー ハブ(法人向け)
調査日
◎エクスポート
Gemini アプリのプライバシー ハブに、コンテンツの削除をリクエストできることと、Google Takeout(takeout.google.com)から情報をエクスポートできることが記載されている。
ベンダー公表Gemini アプリのプライ…()
採取元: Gemini アプリのプライバシー ハブ
調査日
Genspark(ジェンスパーク)
◎既定で学習に使わない法人向け
Team / Enterprise プランは、アカウントが既定でモデル学習からオプトアウトされると公式ヘルプセンターに明記されている。データ処理契約(DPA)に基づき、プロンプトと作成物は Genspark のモデル学習に使われず、再委託先(OpenAI・Anthropic・Google)とも no-training 契約を結んでいるとしている。プライバシーポリシーには、Google Workspace API 経由で取得したデータを汎用的な AI / ML モデルの開発・改善・学習に使わないことが別途明記されている。
ベンダー公表ヘルプセンター Team &…()ほか 1 件
採取元: ヘルプセンター Team & Enterprise Plans(原文)・プライバシーポリシー Third Party Services(原文)
調査日
△30日後にデータを削除
プライバシーポリシーに、自分の個人データについてポータブルな形式での提供を請求する権利が記載されている。ヘルプセンターには、解約後30日でアカウントデータを削除し、バックアップは削除後90日保持すると記載(Enterprise は申請により延長可)。
ベンダー公表ヘルプセンター Securi…()
採取元: ヘルプセンター Security & Privacy
調査日
Grok
○設定で切替未ログインは対象
個人向けは、ログインして使う場合、入力・出力(User Content)を製品改善とモデル学習に使ってよいかどうかを利用者が設定で選べると規約が定めている。一方、ログインせずに使う場合は、提供したデータを製品開発とモデル学習に使う完全な権利を付与する、と明記されている。法人向け Enterprise 規約は、SpaceXAI は User Content を基盤モデルや大規模言語モデル等の学習に使わず、新しい製品・サービス・機能の開発にも使わないと定めている。料金比較表でも「No training」は法人向けプラン側の項目として掲げられている。 個人向けについて、この設定の既定値が ON か OFF かを明示した記述は、確認した規約本文には見当たらなかった(「選べる」とだけ記載)。削除を要求した User Content と Private Chat は削除待ちの列に入り最大 30 日かかるとされる。法人向けでは User Content はセッション終了後 30 日以内に自動削除、さらに Zero Data Retention(ZDR)対応 API を選ぶと応答返却または推論完了 1 時間後の早い方で削除される。規約は英語版のみを確認しており、日本語版は確認できなかった。
ベンダー公表利用規約(消費者向け)Use…()ほか 1 件
採取元: 利用規約(消費者向け)User Content・Terms of Service - Enterprise, CUSTOMER OBLIGATIONS; DATA(User Content)・Terms of Service - Enterprise, Deletion and Retention of User Content
調査日
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Microsoft 365 Copilot
◎学習に使わない基盤モデルに使わない
プロンプト、応答、および Microsoft Graph 経由でアクセスされるデータは、基盤となる LLM のトレーニングには使用されないと明記されている。保存される対話履歴(プロンプトと応答)も同様に基盤 LLM のトレーニングには使われず、保存中は暗号化される。任意のカスタマーフィードバックは Copilot の改善に使われる場合があるが、それも基盤 LLM のトレーニングには使用されず、管理者がフィードバック機能を管理できる。Azure OpenAI には人間によるレビューを含む不正使用の監視があるが、Microsoft Copilot サービスはそれをオプトアウトしていると記載されている。
ベンダー公表Microsoft Lear…()
採取元: 同文書 冒頭「重要」・同文書「独自の組織データがどのように使用されますか?」・同文書「接続エクスペリエンスのための Microsoft Copilot とプライバシー コントロール」
調査日
△削除
利用者が消しても、保持の方針があれば検索できる ベンダー公表
ユーザーはマイ アカウント ポータル(myaccount.microsoft.com)から、プロンプトと Copilot の応答を含む Copilot アクティビティ履歴を削除できる。管理者はコンテンツ検索または Microsoft Purview を使って保存データを表示・管理し、アイテム保持ポリシーを設定できる。Microsoft Teams で Copilot とチャットした場合は、管理者が Microsoft Teams Export API を使って格納されたデータを表示できる。
保持の方針(例: 30 日保持してから削除)があるとき、利用者が 10 日目に画面から消した指示は、隠しフォルダー(SubstrateHolds)に移り、eDiscovery で検索できる。保持の期間が終わった後に完全に消える。この隠しフォルダーは利用者や管理者が直接開くためのものではなく、コンプライアンスの管理者が eDiscovery で検索するためのもの。
ベンダー公表同文書「ユーザー操作に関して…()ほか 1 件
採取元: 同文書「ユーザー操作に関して格納されているデータ」・公式ドキュメント「Learn about retention for Copilot and AI apps」
調査日
NotebookLM(現在の表記は Gemini Notebook)
◎既定で学習に使わない個人版も対象外
個人アカウントでは既定で学習に使われず、利用者がフィードバックを送った場合に限り、そのやり取りの全容(クエリ・アップロード・回答)を Google が確認することがある。Google Workspace / Workspace for Education では、アップロード・クエリ・モデルの回答が人間のレビュアーに確認されることも AI モデルの学習に使われることもない、と明記されている。
ベンダー公表Gemini Noteboo…()
採取元: 公式ページ
調査日
編集部がまだ確認していません
Ollama(ローカル実行)
◎学習に使わない手元で動く
ローカルで動かしている限り、プロンプト・応答・モデルとのやり取りは提供元が収集も保存も送信もせず、アクセスもできないとプライバシーポリシーに明記されている(=そもそも外に出ない)。クラウドモデルを使う場合も、内容は要求を満たすのに必要な時間を超えて保存されず、学習には使わないと明記。利用規約側にも「We do not use your inputs or outputs to train AI models.」と重ねて記載があり、個人向け/法人向けでの扱いの差は設けられていない。収集されるのはアカウント情報と、プロンプトや応答の中身を含まない端末・利用メタデータ(アプリのバージョン、リクエスト数など)。
ベンダー公表Ollama Privacy…()ほか 1 件
採取元: 公式ページ・Ollama Terms of Service 5. AI Services and Limitations
調査日
◎手元に残る
利用規約に「Your content: You retain ownership of content you create using our services.」とあり、ローカル実行の成果物とモデルはもともと利用者の端末上のファイルとして存在する。アカウントとそれに紐づくデータの削除はいつでも請求でき(「You can request deletion of your account and associated data at any time.」)、権利としてデータポータビリティ(Data portability)が挙げられている。
ベンダー公表Ollama Privacy…()
採取元: Ollama Privacy Policy 6. Data Retention / 権利の一覧、Terms of Service 7. Intellectual Property
調査日
Perplexity
○既定で学習に使うオプトアウト可
個人向け(Free / Pro / Max)は既定で学習に使われる状態(AI Data Retention が既定で有効)で、アカウント設定の Preferences にある「AI data retention」トグルを切ることで利用者本人がオプトアウトできる。オプトアウトは以後に取得されるデータにのみ適用され、それ以前に取得済みの学習データは削除・除去できないと明記されている。法人向け(Enterprise Pro / Enterprise Max)は契約上、顧客コンテンツを学習に使わないと定められ、第三者モデル提供者にも学習禁止の取り決めがある。
ベンダー公表Perplexity Hel…()ほか 2 件
採取元: 公式ページ・Perplexity Enterprise Terms and Conditions 1.3.3 Model Training・Perplexity Privacy Notice「How We Use Data」
調査日
○請求して受け取る
個人データについて、Privacy Notice に「In certain cases, you may ask to receive access to your data in a portable, machine-readable form」と定めがあり、削除請求(Self-Serve Data Deletion)も用意されている。法人向けでは、セッションに添付したアップロードファイルは 7 日で削除される方針で、セッション自体は請求しない限り削除されない。
ベンダー公表Privacy Notice…()
採取元: Privacy Notice「Your Choices」/Help Center「Data Retention and Privacy for Enterprise Organizations and Users」
調査日
tsuzumi(NTT)
◎学習に使わない自テナント内に閉じる
Microsoft Azure 上での提供について、公式ユーザーガイドは、推論結果や学習データは自分のテナント内のモデルにだけ適用され、他のテナントのモデルには利用されないと明記している。チューニングに使ったデータセットと学習済みモデルは、利用者自身が Azure の管理画面から削除できるとも記載されている。 この記載は「tsuzumi on Azure MaaS ユーザーガイド v1.0」(© 2024 NTT DATA Japan Corporation)のもの。2025年10月に提供開始された版に対応する同種の記載、およびオンプレミス/プライベートクラウドでの運用時に学習利用の可否を定めた条項は、今回参照した公開資料では確認できなかった。個人向けプランの案内はなく、法人・自治体向けとして案内されている。
ベンダー公表tsuzumi on Azu…()
採取元: tsuzumi on Azure MaaS ユーザーガイド v1.0(tsuzumi on Azure MaaSの提供仕様・注意事項)・tsuzumi on Azure MaaS ユーザーガイド v1.0(提供仕様・注意事項)
調査日
編集部がまだ確認していません

◎ 条件なしで当てはまる ○ 条件つき・一部 △ 限定・要申請・無いと明記 × 当てはまらないと明記 ? 編集部がまだ確認していません ― 提供元が公開していない(編集部が調べた) — 記号は編集部の札から機械で付けています。物差しは項目ごとに違い、列の見出しがその項目の意味です。札の意味と根拠は各セルの要約を押すと出ます。

材料の調査日(最新): 2026-08-26

会社として止め方を決める話は個人の AI アカウントに業務の情報を入れているのを、どう止めればよいかに、切り替える判断そのものは個人アカウントの AI を法人契約に切り替えるべきかにあります。

ここから先は調査の詳細です(約 5 分)。上のカードだけで決められます。調べた 1 件ずつの記録は IT連携マップ に、出典 URL と調査日つきで公開しています。

調査の詳細

以下は、5 つの手それぞれについて「規約のどこに書かれた、どの言葉を読むのか」です。手の中身は既にそれぞれの記事にあるので、ここでは順番の根拠と5 つの外に残るものだけを書きます。読んだのは、公開されている利用規約・プライバシーポリシー・ヘルプと、編集部が取得して保存したページです。

① 入れる情報を決める — 唯一、過去に効く手

情報の種類ごとに、漏れ方が違います。個人情報と機微情報は、提供元の人が目で読むときと、保存されたものが開示されるときに、そのまま見えます。 一方でアイデアのような形のないものは、モデルが覚えた結果としてそのままの形で他人の画面に出る可能性は、低いほうです。この違いは、入れる前にしか効きません。

② 一時チャットを使う — 設定を触らずに済むが、明記は少ない

呼び名の違い(一時チャット・Temporary・シークレット・Incognito・プライベートモード・履歴をオフ など 17 通り)で 36 件のすべての調査項目を探した範囲では 2 件でした。ChatGPT は一時チャットは学習に使われないとし、Claude はシークレットチャットはモデル改善に使われないとしています。

同じ語で当たっても、別のものが混ざります。 Cursor の「Privacy Mode」は会話ごとのモードではなくアカウントや組織の設定なので、③ の手に入ります。

③ 学習OFFに設定する — 名前では動作が分からない

設定の呼び名は製品ごとに違い、有効にすると「学習に使われない側」になる製品もあります。 初期値の決まり方も 3 通りに分かれ、規約に初期状態を書いていない製品もあります。そして「学習には使いません」の保証は範囲が 6 通りに分かれます。

GitHub Copilot はOFFにする方法まで原文に書いている例です — 変更の 30 日前に通知され、オプトアウトはアカウント設定からいつでもできるとされています。

GitHub Copilot 学習に使われるか(プライバシー)

④ 評価ボタンを押さない — 設定の例外

いちばん上の節で読んだ 2 文が、ここに当たります。フィードバックの例外は複数の製品が書いていて、扱いの方向も製品ごとに違います。

⑤ 履歴と保存の設定を見る — 学習利用とは別の項目

学習を止めても、保存は別に動きます。Gemini は個人向けについて、アクティビティの保存をオフにした場合でも今後のチャットは 72 時間保存されると書いています。保存の期間そのものはAI に入れたデータは、いつまで残るのか側で、5 つに分けて扱っています。

残る 3 つの中身

学習OFFにする前に入れた情報について、前の分の行き先まで書いていた製品は 1 件でした。

Perplexity は効く範囲と効かない範囲の両方を書いています。

オプトアウトは、その日より後に集めたデータにだけ適用される。以前に集めた学習データは、削除も除去もできない。

Perplexity 学習に使われるか(プライバシー)

GitHub Copilot は、オプトアウトの発効日から先について入力・出力を集めず使わないと書いていますが、前の分の行き先には触れていません。この記述は最初のキーワード検索では見つかりませんでした(その文の中に「学習」という語が無いためです)。検索の条件を変えて見つけたものです。同じ形が他にもある可能性は残ります。 SmartRead は Application Programming Interface(API)経由の場合に 14 日間の削除可能期間を設け、この措置をとらなかった場合は後から利用しないよう請求することはできないとも定めています。tsuzumi は、チューニングに使ったデータセットと学習済みモデルを利用者自身が管理画面から削除できると記載しています。

上のどれも見つからなかったのは 32 件です。 これは「使われない」ではなく、読んだ範囲で見つからなかった、という意味です。

調べた範囲と、調べていないこと

  • 対象は調べた AI 製品 36 件(うち「学習利用」の記述を持つ 34 件)です。AI 製品全体の分布ではありません。
  • 数え方: 36 製品の公開資料から提供元の記述だけを取り出し、同じ文の中に「時間」と「学習」の両方が出てくる文を探しました。段落全体で探すと、解約後の削除についての記述が混ざるためです(それは別の問いです)。
  • 確認時期は、設定と例外の記述が 2026-08-26、「学習OFFにする前に入れた情報」の数え直しが 2026-09-14 です。設定の画面と規約は月単位で変わります。
  • 実際に学習OFFに設定して挙動を確かめた結果は書いていません。 読んだのは記述だけです。
  • 5 つの手の効き方の大小は比べていません。 並べた根拠は「過去に効くか」と「設定を触るか」の 2 点だけです。
  • 例外条項をすべての製品で数えてはいません。 安全レビューのような「利用者が選べない例外」の件数は、まだ数えていません。我々は、学習OFFを選べる製品でも、利用者が選べない例外を持つものは少なくないと見ています(編集部の推測です)。本文で読んだ Claude の規約がそうだったからです。使う製品の規約の「例外」の条は、契約前に読んでおいてください。
  • 入力の形式ごとの扱い(録音・画像・アップロードしたファイル・メタデータ)は扱っていません。 これは別の記事で扱います。
  • 個人版で会社が把握できないこと(誰が何を入れたか)は前提として扱い、監視の手段は書いていません。

あわせて読みたい(編集部の関連記事)

いずれも、一次資料に当たって調べたものです。

製品ごとの学習利用・保管場所・持ち出しの調査は IT連携マップ(AI・自動化ツール一覧/業務システム一覧/稼働状況)で、出典 URL と調査日つきに 1 件ずつ公開しています。

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「個人版のまま、情報漏洩を防ぐ 5 つの手 — 順番と、やっても残る 3 つ」について、分からないところを聞いてください
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編集部はベンダーからの掲載料・送客料・成果報酬を一切受け取りません。判定は編集部の調査記録にある一次資料から、機械で組み立てています。 チャット(HINT)の相談内容の扱いはプライバシーポリシーに書いています。
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