IT連携マップシステムどうしのデータ連携・接続仕様のまとめ

ローコードとは何か — 自分で器を作る道具で、データは自社が持つ

用語・仕組み — API とは・OAuth(パスワードを渡さずに連携を許可する仕組み) とは・レート制限とは最終更新 2026-09-14約 1,000 字

ローコードと表計算は、業務の器を自分で作る道具です。工場に例えると、点線で描かれた組み立て中の機械 — まだ形が決まっていない機械を、自分で組み立てているところです。


つなぐ道具ではなく、システム側

工場の床の拡大図。機械(会計・勤怠・受発注)が業務システム、機械の差込口から配線盤へ延びる配線がAPIとMCP、点線の組立中の機械がローコード。受発注の機械だけ差込口が無い
工場の床の拡大図。機械(会計・勤怠・受発注)が業務システム、機械の差込口から配線盤へ延びる配線がAPIとMCP、点線の組立中の機械がローコード。受発注の機械だけ差込口が無い

自動化の地図では、道具は「データを持つ側」と「つなぐ側」に分かれます。ローコードと表計算(kintone・Google スプレッドシート・Excel など)はデータを自分で持つので、システム側です。

何をするもの
システム側 データを持ち、画面を提供する 会計・勤怠・販売のシステム、ローコード、表計算
つなぐ側 データを運ぶ・変換する iPaaSRPA・ワークフロー

この区別が効くのは、見積もりと設計のときです。ローコードで作ったものは繋ぐ相手であって、繋ぐ手段ではありません。

繋ぐときは、他のシステムと同じ 3 つの面

ローコードでの見え方
API 製品として用意されている(kintone は公開 API と MCP サーバーの両方)
CSV 書き出しと取り込みは、たいてい標準機能
画面 自分で作った画面。項目も自分で決めた

面の読み方は ファイル連携画面連携 と同じです。純正連携の一覧が大きい製品もあり、kintone の公式ディレクトリには連携サービス 422 件が掲載されています(純正連携の一覧の読み方)。

自分で作った器の、外からの見えにくさ

ローコードの特徴は、項目が現場ごとに違うことです。同じ kintone でも、A 社のアプリと B 社のアプリは別の器です。だから外から「何が入っているか」は分からず、対応表は自社で持つ前提になります。| 器の種類 | 中身の比べ方 | | --- | --- | | 製品が決めた対象(請求書・従業員など) | 製品どうしで比べられる | | 利用者が形を決める入れ物(ローコードのアプリ・表計算のシート) | 比べない。中身は現場ごとに違う |

調査記録でも、利用者が形を決める入れ物は中身を比べません。各製品の API・CSV・画面の欄は RenkeiMap の調査記録 に出典つきで置いてあります。

調査記録で確かめる

ローコード・表計算・BI のカテゴリで見ます。純正連携と API の 2 列です。

比較項目:

システム業務ワークフロー円滑度
公式連携API/MCP
FileMaker
Claris ConnectFileMaker WebDirect静的公開カスタム Web 公開
REST を書いたことがない人向けの道として、Claris Connect(クラウド統合基盤)・FileMaker WebDirect・静的公開・カスタム Web 公開を、Data API ガイド自身が並べている。
ベンダー公表その他の Web 統合方法(…()
採取元: その他の Web 統合方法
調査日
FileMaker Data APIODataODBC / JDBC
REST の口が 2 本、SQL の口が 1 本ある。Claris 自身が「次の REST API を使用できます」として FileMaker Data API と OData を並べており、別に ODBC / JDBC がある。ただし どこに置いたかで届く口が変わる — ODBC / JDBC でデータソースとして共有するのは FileMaker Cloud ではサポートされていない、と ODBC と JDBC ガイドが明記している。REST 系の口が向くのは Server と Cloud の共有データベースで、手元の FileMaker Pro のファイル単体ではない。
置き場所で口が変わる — 連携を考える最初の分岐がここ。
ベンダー公表API ソリューションの比較…()ほか 3 件
採取元: API ソリューションの比較・Claris FileMaker Data API ガイド・Claris FileMaker OData API ガイド・ODBC と JDBC ガイド(第 1 章 はじめに)・ODBC と JDBC ガイド(データソースとしての FileMaker Pro データベースの使用)・API ソリューションの比較(OData の利点)
調査日
Google スプレッドシート
SalesforceIntuitAsanaWorkspace Marketplace独自のアドオンを構築
名指しで挙がるのは Salesforce・Intuit・Asana で、いずれも Workspace Marketplace からアプリを入れて使う形。自前のアドオンを作ることもできる。
ベンダー公表Google スプレッドシー…()ほか 1 件
採取元: 製品ページ(サードパーティ ツール)・製品ページ(ワークフローを統合)・Sheets API 概要(目次)
調査日
スプレッドシート IDシート ID公開 API
公開 API(Google Sheets API)でシートの読み書きができる。対象はスプレッドシート・シート・セル(セルは行と列の座標で指す。セルに固有の ID は無い)。
ベンダー公表Google Sheets …()
採取元: Google Sheets API の概要(スプレッドシート ID)・Google Sheets API の概要(セル)
調査日
kintone
公式ディレクトリあり掲載 422 件
公式連携サービスディレクトリに 422 件掲載(価格・レビュー・業種タグつき)。
ベンダー公表kintone プラグイン・…()ほか 1 件
kintone 連携サービス検索(データは公開 JSON を確認) 編集部確認 ℹ️422 件は編集部が公式ディレクトリの機械取得 JSON(kintone_integrate_directory.json・2026-08-01)を数えた値。
採取元: kintone プラグイン・連携サービス公式ページ
調査日
公開 APIスタンダード以上で利用可コース別のレート上限
プラグイン・連携サービスはスタンダードコース以上と公式が散文で明記している。API リクエスト数の上限はコース別に価格表で公開。
ベンダー公表連携サービス公式(プラン条件…()ほか 1 件
採取元: 公式価格ページ(APIリクエスト数の説明)・連携サービス公式(プラン条件の散文)
調査日
Microsoft Excel
Office アドイン
Office アドインという公式の拡張の仕組みがあり、Excel の中に自分たちの画面と処理を差し込める。アドインは Web の技術で作る。
ベンダー公表Office アドイン プラ…()
採取元: Office アドイン プラットフォームの概要
調査日
Microsoft Graphビジネス プラットフォームAPI
Microsoft Graph の Excel REST API。ブックが OneDrive for Business / SharePoint サイト / グループ ドライブに在ることが前提で、手元(ローカル)に保存したブックには届かない。個人向け OneDrive のブックも対象外。
ベンダー公表Microsoft Grap…()
採取元: Microsoft Graph での Excel の操作(対象)・Microsoft Graph での Excel の操作(コンシューマー向け OneDrive は対象外)・Microsoft Graph での Excel の操作(対応ファイル形式)
調査日
Notion
パブリックAPIAI コネクター埋め込みSCIM/SSO
マーケットプレイスに一覧がある
他アプリとの接続は「コネクト」としてまとめられ、マーケットプレイスに一覧がある。種類はパブリック API、AI コネクター、埋め込み、SCIM/SSO の 4 つで、分野・開発元・価格でも絞り込める。Datadog、Splunk、Loom、Canva、Microsoft Entra ID などが並ぶ。一覧は途中で追加読み込みする作りのため、全体の件数は表示されていない。
ベンダー公表公式トップ(製品メニュー)()ほか 1 件
採取元: 一覧の絞り込み(種類)・公式トップ(製品メニュー)
調査日
公開APIMCPOAuthWebhook
公開 API と MCP サーバーの両方 編集部確認
REST の公開 API があり、Notion 自身がホストする MCP サーバーもある。接続の作り方は 2 通りで、ワークスペースの中で作る内部コネクトと、利用者に許可を求める公開コネクト(OAuth)。リファレンス、版ごとの変更点、SDK、Webhook の案内は開発者サイトにまとまっている。料金ページの機能比較には「パブリックAPI」という行があるが、プランごとの可否は画像のチェック印だけで示されており、文字としては書かれていない。
編集部確認API リファレンス(はじめ…()
API リファレンス(はじめに) 編集部確認 ℹ️確かめ方: 開発者サイトのリファレンス・リクエストの上限・版の管理・認証の各ページと、配布されている OpenAPI の仕様ファイルを保存して読んだ。
採取元: API リファレンス(はじめに)
調査日
Salesforce Platform
AppExchangeMuleSoft
連携はマーケットプレイス AppExchange(パートナーアプリ)と、Salesforce が所有する統合 API プラットフォーム MuleSoft が担う(AgentExchange という SaaS マーケットプレイスも運営)。
ベンダー公表Salesforce 製品一…()
採取元: Salesforce 製品一覧ページ(公式)
調査日
REST API
API あり。REST API ほか複数の Web インターフェースで、画面を使わずに Salesforce のデータへアクセス・操作できる。
ベンダー公表REST API Devel…()
採取元: REST API Developer Guide: About REST API(公式・2026-08-10 描画取得)
調査日

条件なしで当てはまる  条件つき・一部  限定・要申請・無いと明記 × 当てはまらないと明記  編集部がまだ確認していません  提供元が公開していない(編集部が調べた) — 記号は編集部の札から機械で付けています。物差しは項目ごとに違い、列の見出しがその項目の意味です。札の意味と根拠は各セルの要約を押すと出ます。

材料の調査日(最新): 2026-09-10

調べた範囲:本文の件数は、編集部が一次調査を終えて公開しているシステム・道具の中で数えた値です。日本のローコード製品全体ではありません。各欄の原文・出典と調査日は、名指しした製品のページに入っています。

この記事に登場するシステム(2)

Google スプレッドシートkintone

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