IT連携マップシステムどうしのデータ連携・接続仕様のまとめ

ステータスページとは — 障害情報の 3 つの型と「API だけ落ちている」の見分け方

用語・仕組み — API とは・OAuth(パスワードを渡さずに連携を許可する仕組み) とは・レート制限とは最終更新 2026-09-14約 1,200 字

連携を作ったあとに起きることのもう 1 つが、相手が止まることです。ここでいうステータスページとは、いま正常に動いているか・障害が起きていないかを、提供側が公開している専用のページのことです。


障害情報の出し方は 3 つの型に分かれる

障害情報の出し方を、APIが独立した項目として出ているかどうかで比べた図
障害情報の出し方を、APIが独立した項目として出ているかどうかで比べた図
中身 例(公式資料の記述)
専用ページがある 稼働状況・過去の履歴・メンテナンス予定を専用ページで出す。API を独立した項目として出すシステムがある freee会計: 「freee会計 | API」を独立項目で掲示し過去のインシデント履歴も残る。board: board Web/board API/お問い合わせ窓口の 3 つ+RSS。kintone: テナント単位、告知は JSON API でも取得可。Salesforce Sales Cloud: インスタンス単位
お知らせ・メールで知らせる 専用ページは無いが、お知らせ記事やメールで告知される SmartHRマネーフォワード クラウド会計: 専用の稼働状況ページは存在しない
全体ページに含まれる 製品ごとの専用ページは無く、サービス全体のダッシュボードの一部として出る Google 系(Google Workspace など)。「その製品だけが落ちている」かは読み取りにくい

API を独立した項目として出しているかは重要です。 画面は動いているのに API だけ落ちている、という状態があり得るからです。連携が止まったとき、画面を開いて「動いてますね」で終わらせないために、この区別が要ります。

「無い=障害情報を出していない」ではありません。お知らせやメールで告知される運用のことがあります。ただし機械的に監視する手段が無いという意味では、設計に影響します。

読むときの注意 — リアルタイムとは限らない、別ドメインにある

注意 中身
人が更新している 「ステータスの更新は、自動連動ではなく、担当者が状況を確認の上更新しています」と先に書くシステムがある。リアルタイムではない board のステータスページ
別ドメインにある 本体サイトとは別のドメインにあり、本体のサイトマップにも載っていない。フッターの導線から辿って初めて見つかる board(本体ドメインを検索しただけでは「無い」に見える)
探し方 本体で見つからなくても status.<サービス名> のようなドメインや、フッターのリンクを確認する

外部からの観測も 1 つの経路です。RenkeiMap の稼働状況 は、登記したシステムのステータスページと API を外から 5 分ごとに観測し、ベンダーの申告と外部からの観測を並べています。相手の障害か自分の側かを切り分けるとき、提供側の申告・外部の観測・自分のログの 3 つを並べると早く済みます。各システムの「障害情報」欄は RenkeiMap の調査記録 に出典つきで置いてあります。

調査記録で確かめる

例として経理・会計のカテゴリで見ます。障害を告知するか・稼働状況のページが在るか・過去の記録が残るかの 3 列です。

比較項目:

システム業務安定性
障害情報の公開
バクラク
障害の履歴は無く稼働状況は別アドレス
停止は事前通知に努めると定める ベンダー公表
規約では、事故や第三者サービスの停止などでサービスを止めるときは、できる限り事前に通知するよう努めるとしている。API を使っている相手に対しては、障害が起きたときに登録された連絡先へ知らせると定めている。ただし「お知らせ」の一覧に並ぶのは新製品や導入事例の発表で、障害やメンテナンスの履歴は開いた範囲には出てこない。稼働状況を知らせる専用のアドレスが別に用意されているが、そこは robots.txt で機械による取り込みを断っているため、何がどこまで載るかは確かめていない。
ベンダー公表バクラク共通利用規約 第23条()ほか 1 件
採取元: バクラク共通利用規約 第23条・「バクラクAPI」利用規約 第9条
調査日
board
専用ステータスページ3 システムを表示RSS/Atom
○ 専用ステータスページあり(www.the-board-status.jp): board Web/board API/お問い合わせ窓口の3システムを Operational 等で表示し、Past Incidents の履歴・メンテナンス予定・Atom/RSS購読を提供 / 「ステータスの更新は、自動連動ではなく、担当者が状況を確認の上更新しています」と誠実に明記。加えて本体サイトに「障害報告」ブログカテゴリーがあり2023年以前からの障害報告が残る
ベンダー公表公式ブログ(障害報告カテゴリ…()ほか 1 件
board Status(2026-08-01 確認) 編集部確認 ℹ️※ステータスページは別ドメインのため the-board.jp のサイトマップには載っていない(過去の編集部の調査で「ステータスページ不存在」と記録していたのはこのため。今回フッター導線から発見し訂正)。
採取元: board Status・board Status(購読導線)・公式ブログ(障害報告カテゴリー)
調査日
e-Tax
お知らせ一覧日付つきで残る専用ステータスページなし
障害・メンテナンスはお知らせ一覧に日付つきで残る(過去分も年度別に保存)。事象の発生と解消がそれぞれ告知される。稼働率を出す専用ステータスページなしで、利用可能時間ページに障害時の告知枠が用意されている形。
ベンダー公表お知らせ一覧()
お知らせ一覧 ベンダー公表 ℹ️調査時点では障害告知枠は表示されておらず(該当ブロックは HTML コメント内で非表示)、直近の事象は「【事象解消のお知らせ】マイナポータルを経由したログイン等ができない事象について」としてお知らせ一覧に掲載されていた。
採取元: お知らせ一覧(令和8年7月17日・事象解消のお知らせ)
調査日
eLTAX / PCdesk
お知らせ表示不具合復旧報
専用のステータスページではなく、ホームページの「お知らせ」で不具合の発生と復旧(復旧報)を告知する方式。掲載例: 2026/08/10 の表示不具合の復旧報。
ベンダー公表お知らせ(復旧報の例)()
採取元: eLTAX お知らせ(復旧報)
調査日
freee会計
専用ステータスページAPI を個別表示障害履歴あり
稼働状況ページあり(status.freee.co.jp・Hund.io 基盤)。「freee会計 | API」など API を独立コンポーネントとして掲示し、過去のインシデント履歴も /history に残る。
編集部確認freee 稼働状況ページ()
採取元: freee 稼働状況ページ(2026-08-04 再取得)・freee 稼働状況ページ(コンポーネント表示)・freee 稼働状況ページ(履歴欄)
調査日
freee申告
サービス稼働状況
フッターに「サービス稼働状況」への導線がある。導線の存在のみ確認しており、ページ本体は今回取得していない
ベンダー公表freee申告 トップ()
採取元: 申告トップ(フッター・サポート)
調査日
invox
稼働状況ページは見当たらない一時中断できる
公開の障害・稼働状況ページは見当たらない。利用規約では、メンテナンスや不可抗力の際は事前に通知することなくサービスを一時中断でき、変更・中止の通知は同社が適当と判断する方法で行うとされる。
ベンダー公表invox 利用規約()
採取元: invox 利用規約
調査日
ジョブカン会計
シリーズ共通ページ現在値のみ
ジョブカンシリーズ共通の稼働状況ページがあり、ジョブカン会計も対象サービスとして掲載されている。表示は現在の状態を4段階(正常/一部機能で問題/提供停止/計画メンテナンス)で示すもので、同ページに過去の障害履歴の欄は書かれていない。
編集部確認ジョブカンサービス稼働状況(…()
ジョブカンサービス稼働状況(2026-08-05 確認) 編集部確認 ℹ️ページ本体は JS 描画のため、編集部はページが読み込む WP REST(/wp-json/api/v1/systemstatus/html)の JSON を取得して保存し、掲載サービス一覧(共通ID/勤怠管理/経費精算・ワークフロー/採用管理/労務HR/給与計算/会計/見積・請求書/証憑管理)と凡例4段階、履歴欄が存在しないことを確認した(2026-08-05 確認)。
採取元: ジョブカン稼働状況(WP REST の JSON・innerBody)・ジョブカン稼働状況(凡例)
調査日
Misoca
サービス稼働状況Misoca
弥生のサービス稼働状況ページで Misoca を含む各サービスの稼働状況を公開している。
ベンダー公表弥生 サービス稼働状況()
採取元: 弥生 サービス稼働状況
調査日
マネーフォワード クラウド会計
専用ページなしサポートサイトで告知
status.moneyforward.com は DNS 不在で、専用の稼働状況(ステータス)ページは確認できなかった(2026-08-01 確認)。障害・メンテナンスはサポートサイトの「重要なお知らせ」と「メンテナンス・窓口営業のお知らせ」で告知される。
障害・メンテナンス情報はサポートサイトの「重要なお知らせ」「メンテナンス・窓口営業のお知らせ」(現在メンテナンス中のデータ連携サービス一覧など)に掲載。定期メンテナンスは毎週火曜 午前1:00〜5:00。
ベンダー公表公式サポートサイト(ページ下…()ほか 1 件
採取元: 公式サポートサイト(ページ下部の告知欄・2026-08-01 保存時点)・公式サポートサイト(ページ下部の告知欄)
調査日
マネーフォワード クラウド経費
専用ページなしサポートサイトで告知
△ 専用の稼働状況(ステータス)ページは確認できず。障害・メンテナンス情報はクラウド経費のサポートサイト内「重要なお知らせ」(/support/expense/news/important/)と「運用・仕様のお知らせ」(/support/expense/news/operation/)に日付別ページとして掲載され、履歴は残る(2026-08-02 確認で 20260716 / 20260730 / 20260731 / 20260724 / 20260813 の各ページの存在を確認)。 / コンポーネント別のリアルタイム稼働状態表示はなく、告知記事の形式。
編集部確認クラウド経費サポートサイト(…()
クラウド経費サポートサイト(お知らせ導線を確認) 編集部確認 ℹ️2026-08-04 に告知一覧ページを raw/faq_index.html として再取得・保存し、日付別の告知(重要なお知らせ/メンテナンス・窓口営業のお知らせ)が下記引用のとおり掲載されていることを再確認。
採取元: クラウド経費サポートサイト(告知一覧・2026-08-04 取得)
調査日
マネーフォワード クラウド請求書
解消済み定期メンテナンス情報
サポートサイトの新着情報・お知らせで障害事象(解消済みの追記つき)とメンテナンス予定を公開。定期メンテナンスは毎週火曜 午前1:00~5:00 と告知。
ベンダー公表クラウド請求書 新着情報・お…()
採取元: クラウド請求書 新着情報・お知らせ
調査日
楽楽精算
稼働状態ページログイン不要
○ サービス稼働状態ページあり(ログイン不要で閲覧可): 最新の稼働状況(例: 復旧済み障害の概要・日時・対象)とメンテナンス情報(実施予定/完了・影響範囲)を掲載 / ページ上で確認できるのは直近の事象とメンテ情報で、長期の障害履歴一覧は確認できず
編集部確認楽楽精算 サービス稼働状態(…()
採取元: サービス稼働状態(2026-08-01 取得時の掲載内容)・サービス稼働状態(メンテナンス欄)
調査日
TKC FX2クラウド
お知らせ
お知らせページで公表している 編集部確認
セキュリティ上の事故は、会社のお知らせとして日付つきで公表され、バックナンバーからさかのぼって読める。実例として、外部のメールサービスへの不正アクセスを受けた告知が公開されている。一方で、システムが今動いているかを示す稼働状況のページは、公開されている案内の中には見当たらない。取得できない領域があるため、無いとまでは言えない。
ベンダー公表お知らせ(2026年6月24…()ほか 1 件
トピックス 編集部確認 ℹ️サイトマップに稼働状況・障害情報にあたる項目は無い。robots.txt が /system_info/ と /system/ の取得を断っているため、その内側にあるかどうかは機械では確かめられない。
採取元: お知らせ(2026年6月24日)
調査日
TOKIUM
稼働状況メール事前通知
稼働状況を常時示す画面も、障害の履歴を並べた一覧も、開いた資料の中には無い。代わりに書かれているのは通知の約束のほうで、セキュリティインシデントが重大な影響を及ぼす場合は利用者へメールで通知し、問い合わせはヘルプセンターで受けるとされている。仕様変更は原則 1週間前まで、UI の大幅な変更など影響の大きいものは原則 1か月前までに事前通知、緊急性の高い場合は実施後に速やかに通知という方針も示されている。つまり、いま動いているかどうかを外から自分で確かめる手段は用意されておらず、連絡が来るのを待つ形になる。
編集部まとめ出典()
採取元: セキュリティホワイトペーパー(5.24)・セキュリティホワイトペーパー(8.32 変更管理)
調査日
弥生(会計/青色申告 オンライン/Next)
稼働状況ページ50 超の対象3 段階表示
○ サービス稼働状況ページあり。クラウドサービス・オンラインアップデート・ライセンス認証・電話/メール/チャットサポート等50超の対象を「正常/不安定/停止中」の3段階で表示 / 復旧済み障害のコメントが残る(2026-07-22 障害の復旧記載を確認)。過去のサービス停止告知(2022年12月分)も残存
ベンダー公表サービス稼働状況()
サービス稼働状況 ベンダー公表 ℹ️「50超」は 2026-08-01 取得の raw(operational_status_20260801.html)のサービス一覧行を編集部がカウントした値。
採取元: サービス稼働状況・サービス稼働状況(一覧の列見出し。凡例は 正常/不安定/停止中 のアイコン3種)・サービス稼働状況(復旧済み障害コメント・2026-08-01 取得時点)・サービス稼働状況(過去のサービス停止告知)
調査日

条件なしで当てはまる  条件つき・一部  限定・要申請・無いと明記 × 当てはまらないと明記  編集部がまだ確認していません  提供元が公開していない(編集部が調べた) — 記号は編集部の札から機械で付けています。物差しは項目ごとに違い、列の見出しがその項目の意味です。札の意味と根拠は各セルの要約を押すと出ます。

材料の調査日(最新): 2026-09-03

この記事に登場するシステム(7)

Google WorkspaceSalesforce Sales CloudSmartHRboardfreee会計kintoneマネーフォワード クラウド会計

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