SmartHR と freee は繋がるか — 人事から会計へ渡すとき、重なるのは 21 件
給与の計算は人事の側で、仕訳は会計の側です。その間を渡すときに、何が決めごとになるのかを数えました。
両方の欄を横に並べる
どちらも API を公開しています。 通信の部分ではなく、渡す中身が問題になります。
比較項目:
| システム | 業務ワークフロー円滑度 | ||
|---|---|---|---|
| API/MCP | API の認証方式 | API 仕様 | |
| SmartHR | ◎公開 API追加料金なしサンドボックスありWebhook 公開 API あり。「APIの利用には別途お金がかかりますか?→SmartHRをご利用いただいていれば、無料で利用できます。」開発者向けサンドボックス環境あり(SmartHR 未利用者も無料で API を試せる)。Webhook も提供。 | ○アクセストークン管理画面から発行 アクセストークン方式(ただし公開 spec 内の securityDefinitions は未定義)。 | Swagger 2.0・60 paths / 120 operations(API 仕様 JSON は無認証で取得可能なことを確認)。 編集部確認SmartHR API 仕様…()
採取元: SmartHR API 仕様(保存済み swagger JSON の info 節)・SmartHR API 仕様(保存済み swagger JSON)
調査日 |
| freee会計 | ◎公開 APIOAuth2開発者ポータル 公開 API あり(OAuth2)。公式開発者ポータルから全プロダクトの API リファレンスを公開。 / 料金ページでは「高度なAPI連携」(Salesforce・kintone 等 CRM システム連携)がアドバンスプラン以上の機能として区分されている。 | ◎OAuthスコープ OAuth2(authorization_code)。 | OpenAPI 3.0.1・96 paths / 151 operations(公式 GitHub、MIT ライセンス)。 |
◎ 条件なしで当てはまる ○ 条件つき・一部 △ 限定・要申請・無いと明記 × 当てはまらないと明記 ? 編集部がまだ確認していません ― 提供元が公開していない(編集部が調べた) — 記号は編集部の札から機械で付けています。物差しは項目ごとに違い、列の見出しがその項目の意味です。札の意味と根拠は各セルの要約を押すと出ます。
材料の調査日(最新): 2026-08-01
人事から会計へ — 重なるのは 21 件
| 何を数えたか | 件数 |
|---|---|
| SmartHR 側の項目名 | 492 |
| うち SmartHR にしかない | 471 |
| freee の会計側の項目名 | 435 |
| うち freee にしかない | 414 |
| 同じ名前で現れる項目 | 21 |
21 件の中身が、この 2 つの関係を説明します。
| 重なっていた項目名 |
|---|
| 名前/氏名/コード/備考/単位/項目名/ステータス |
| 口座番号/支払金額/法人番号/郵便番号/都道府県/電話番号 |
| 作成日時/更新日時/事業所ID |
人と会社を特定する情報と、支払いのまわりだけです。 勤怠や手当の中身は、名前のうえで重なりません。つまり「従業員の基本情報を渡す」ことと「給与の明細を渡す」ことは、難しさが違います。
人事どうしでも、項目名はそろわない
| 組み合わせ | 重なる項目名 |
|---|---|
| SmartHR × freee 会計 | 21 |
| SmartHR × freee 人事労務 | 26 |
| kintone × SmartHR | 49 |
同じ業務領域の製品どうしでも 26 件です。 「人事の製品なら項目は共通だろう」という前提は置けません。製品ごとに、項目の持ち方が違うからです。
読み方の注意は 2 つです。① 項目名の重なりは連携の可否ではありません。 名前が同じでも意味が違うことがあります。② 数は採り方に依ります。 どちらも公開されている様式の項目名を機械で突き合わせたもので、値は 1 つも含みません。
こう決める
| 順 | 手順 | こう判定する |
|---|---|---|
| 1 | 渡す業務を 1 つに絞る(従業員の基本情報/支払い/勤怠) | 3 つを同時に渡す設計にすると、決めごとが数百件になる |
| 2 | 重なる 21 件のうち、その業務で使うものを抜く | ここは機械的に対応づけできる |
| 3 | 勤怠や手当の項目を、渡す・渡さないで分ける | 名前が重ならないので、1 つずつ決める必要がある |
| 4 | 出来合いの連携を両方の市場で探す | 人事と会計は繋ぎたい人が多いので、既にある可能性が高い |
| 5 | 残った範囲を自作の対象にする | 項目数で見積もりを説明できる状態になる |
人事のデータを AI に渡してよいかは別の問いです(人事データを AI に渡せるか)。人事の連携の全体像は 入退社の手続きは自動になるか、対応表そのものの作り方は なぜ変換が要るのか に置きました。
調べた範囲:「21 件」は、SmartHR と freee の項目名を突き合わせて重なった数で、下の表と同じ調査記録の値です。項目名が重なる=そのまま渡せる、ではありません — 意味が同じかは人が決めます。表の記号や札から原文・出典と調査日が読めます。