IT連携マップシステムどうしのデータ連携・接続仕様のまとめ

Webhook とは何か — 「リアルタイム連携」の正体と、無いときに起きること

仕組みを知る最終更新 2026-09-21約 1,200 字

API とは何かでは、API の資料で読むのは 4 つだけ(どこに頼むか・何ができるか・どんな形で返るか・いつ動くか)と見ました。ここでは、その 4 つ目「いつ動くか」です。

連携が「いつ動くか」は 2 通りしかありません。向こうから折り返し電話をもらうか、こちらから電話を掛け直すか。それだけの違いです。


2 通りしかない

こちらから定期的に聞きに行くポーリングと、向こうから知らせが来るWebhookを上下に対比した図
こちらから定期的に聞きに行くポーリングと、向こうから知らせが来るWebhookを上下に対比した図
方式 動き 要るもの
Webhook(向こうから来る) 相手側で何か起きたら、こちらへ通知が飛ぶ 通知を受け取る URL をこちら側に用意する
ポーリング(こちらから聞く) 決まった間隔で「新しいデータはあるか」と聞きに行く 聞きに行く仕組みと、間隔の設計

「リアルタイム連携」という言葉の正体は、たいてい Webhook です。あれば聞きに行く仕組みを作らずに済み、無駄な呼び出しが減るので呼び出し回数の上限にも当たりにくくなります。

カオナビ API 仕様 BowNow API 仕様

無いときに起きること

Webhook(イベント発生時に相手先へ自動通知する仕組み) が無ければポーリングになります。すると「どのくらいの間隔で聞くか」が設計事項になり、間隔を短くするほど呼び出し回数が増えて上限に近づきます。「すぐ反映されてほしい」という要望は、ここで費用と上限の話に変わります。

決めること 中身
間隔 5 分か、1 時間か、1 日 1 回か。業務がどれだけ待てるかで決まる
上限との関係 間隔 × 対象の数が、1 日の呼び出し回数になる
取りこぼし 前回からの差分をどう見分けるか(更新時刻の項目があるか)

間隔がシステムごとにばらばらだと、どの数字がいちばん新しいのかが分からなくなります。ウイングアーク1st(BI ツールの販売元)は、従業員 100〜999 名の中堅企業でデータ活用に携わる 303 名にオンライン調査を行いました。

ウイングアーク1st株式会社(PR TIMES 2026-09-18) — 調査の対象(中堅企業 303 名・オンライン・自社調査/委託先 株式会社IDEATECH)原文
調査対象:従業員数100〜999名の中堅企業に勤務し、勤務先で2種類以上の業務システム(販売管理・会計・在庫管理・生産管理・顧客管理・POSなど)を利用し、自社のデータ活用(集計・分析、社内報告、ツールの選定・導入・運用のいずれか)に携わる会社員・経営者・役員303名

出典を開く確認 2026-09-19

複数のシステムのデータを組み合わせるときの課題を聞いた問い(回答 294 名)では、1 位が「更新のタイミングがそろわず、最新状況を確認できないこと」(61.6%)でした。
ウイングアーク1st株式会社(PR TIMES 2026-09-18) — データを組み合わせるときの課題(回答 294 名)原文
複数の業務システムのデータを集めたり、組み合わせたりする際に感じている課題を教えてください。(複数回答)」(n=294)と質問したところ、「更新のタイミングがそろわず、最新状況を確認できないこと」が61.6%、「部門やシステムによって数値が異なり、確認に時間がかかること」が42.2%、「システムごとに項目名やコードが異なり、照合作業が必要になること」が40.5%という回答となりました

出典を開く確認 2026-09-19

調査記録では 56 件中 7 件

調査記録で確かめる

例として経理・会計のカテゴリで見ます。どんな引き金があるか、どの経路で届くかの 2 列です。

比較項目:

◎ 条件なしで当てはまる ○ 条件つき・一部 △ 限定・要申請・無いと明記 × 当てはまらないと明記 ? 編集部がまだ確認していません ― 提供元が公開していない(編集部が調べた) — 記号は編集部の札から機械で付けています。物差しは項目ごとに違い、列の見出しがその項目の意味です。札の意味と根拠は各セルの要約を押すと出ます。

材料の調査日(最新): 2026-09-03

編集部が調べた範囲(一次調査を終えて公開していたシステム・名指しした製品の調査日は 2026-08-01〜08-14)では、業務システム 56 件のうち Webhook に言及があったのは 7 件でした(Slack は Events API で購読、SmartHR・Jotform・Zoho CRM・formrun・ANDPAD など。board は仕様書上に存在しないことを確認)。

確かめること 見る場所
Webhook があるか 開発者向けページの「Webhook」「通知」「イベント」の項
無い場合の間隔 業務が待てる時間と、呼び出し回数の上限の欄
接続口を置く場所 相手が叩いてくる URL を、どこに用意するか

少数派なので、「リアルタイム」の要望が出たら最初に確かめる項目になります。各システムの API の欄は RenkeiMap の調査記録 に出典つきで置いてあります。

この記事に登場するシステム(7)

ANDPADJotformSlackSmartHRZoho CRMboardformrun

この記事を引用している記事

← 調査記事の一覧へ 比較する

「Webhook とは何か — 「リアルタイム連携」の正体と、無いときに起きること」について、分からないところを聞いてください
この画面のヒント
「Webhook とは何か — 「リアルタイム連携」の正体と、無いときに起きること」について、分からないところを聞いてください
編集部はベンダーからの掲載料・送客料・成果報酬を一切受け取りません。判定は編集部の調査記録にある一次資料から、機械で組み立てています。 チャット(HINT)の相談内容の扱いはプライバシーポリシーに書いています。
一覧: システム一覧 連携ツール(連携サービス)一覧 AI・自動化ツール一覧 稼働状況・障害情報
記載の誤り・掲載についてのご連絡 → 訂正・掲載のご依頼(無料・無条件・全社同一) 運営者情報