n8n のレシピは 2,097 件、ただし使える範囲はライセンスで決まる
n8n は出来合いの連携が多く、自社に置けることで選ばれます。選ぶ前に読むものが 1 つ増えます。 ライセンスです。
レシピの数と、料金が数えるもの
| 何を見るか | 公開されていること |
|---|---|
| 公開されている連携 | 2,097 件。全プランで「すべての連携が利用可能」と記載 |
| 料金が数えるもの | ワークフローの実行の回数 |
| ユーザー数・ワークフロー数 | 全プランで無制限と記載 |
金額と、実行の回数と、履歴が残る期間はこう並びます(いずれも年払い時)。
| プラン | 月額 | 実行の回数 | 履歴が残る期間 |
|---|---|---|---|
| Starter | €20 | 2,500 回/月 | 7 日 |
| Pro | €50 | 10,000 回/月 | 30 日 |
| Business | €667 | 40,000 回/月 | 30 日 |
| Enterprise | 個別見積 | 個別 | 365 日以上 |
右の列が効くのは、失敗した後です。 月に 1 回だけ動く処理の失敗を、7 日で消える履歴では追えません。動かす頻度と、履歴が残る期間は合っている必要があります。
使える範囲がライセンスで決まる
公式が名乗っているライセンスは Sustainable Use License(Version 1.0)です。
| ライセンスに書かれていること | 内容 |
|---|---|
| 用途 | 自社の内部業務目的、または非商用・個人利用に限って、使用と改変が許される |
| 再配布 | 非商用目的で無償の場合に限られる |
| 表示 | ライセンス表示・著作権表示の改変や隠蔽は許可されていない |
| 一部のコードは対象外 | ファイル名やディレクトリ名に印のあるコードは別のライセンスで、法人向けの契約が必要 |
対象外のコードについては、原文がこう書いています。
「Source code files that contain ".ee." in their filename or ".ee" in their dirname are NOT licensed under the Sustainable Use License.」
編集部訳: ファイル名に「.ee.」を含む、またはディレクトリ名に「.ee」を含むソースコードのファイルは、Sustainable Use License の対象ではない。
ベンダー自身は、これを「fair-code」と呼んでいます。 公式の README にこう書かれています。
「n8n is fair-code distributed under the Sustainable Use License and n8n Enterprise License.」
編集部訳: n8n は fair-code であり、Sustainable Use License と n8n Enterprise License の下で配布されている(README・2026-09-13 閲覧。fair-code の定義は faircode.io に置かれています)。
そしてライセンス文そのものには、これをオープンソースと分類する記述がありません。 隠しているという話ではなく、ベンダーは別の名前を与えているということです。「無償で自社に置ける」と「オープンソース」は同じではない、という読み方をしてください。
自社の使い方がどちらに当たるかは、契約の形で変わります。 社内の業務を自動化するのか、顧客に提供する仕組みの一部として動かすのかで読み方が変わるので、ライセンス文と自社の契約形態を照らして判断してください。 編集部は法律の助言をしません。ここで言えるのは、確かめる必要がある項目が 1 つあるということだけです。
置き方は 2 通り
| 置き方 | 誰が運用するか |
|---|---|
| クラウド版 | 提供元が運用する(ホスティング・更新・拡張) |
| 自社設置 | 利用者がインフラを用意し、管理する |
自社設置には Community(無償)・Registered Community(無償)・Business・Enterprise の 4 つがあります。無償で始められますが、インフラの用意と運用は自社の仕事になります。 ここで増える費用は 連携の費用は何に払うのか の 3 層目です。
こう決める
| 順 | 手順 | こう判定する |
|---|---|---|
| 1 | 自動化したい処理の実行回数を月あたりで数える | 1 件ずつ動かす設計なら、件数がそのまま回数になる |
| 2 | 失敗を何日後まで追いたいかを決める | 月 1 回の処理なら、7 日の履歴では足りない |
| 3 | 自社の使い方をライセンス文と照らす | 内部業務なのか、顧客向けの提供なのか。読めなければ確認する項目にする |
| 4 | 置き方を決める | 自社設置を選ぶなら、インフラを見る人を決めてから |
| 5 | 同じことが純正連携でできないかを見る | 出来合いの純正連携があれば、そちらのほうが保守が要らない |
3 番目は、技術の検証では出てこない項目です。 だから最初に置いてあります。ほかの連携ツールとの比べ方は どの iPaaS を選ぶか、iPaaS そのものの説明は iPaaS とは何か に置きました。
調べた範囲:「2,097 件」は n8n が公開している連携の件数(2026-09-13 閲覧)。編集部が数えた値ではなくベンダーの公表値です。「利用できる」と「自社の使い方で繋がる」は別の話です。