連携の手段の選び方 — 純正・CSV・API・iPaaS・RPA を 6 つの物差しで比べる
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「システムをつなぎたい」と相談すると、まずAPIの話になります。でも実際に業務が回るようになった事例を聞いてみると、CSVの受け渡しで終わっていたり、そもそもベンダーの標準機能で足りていたりします。
「結局、うちの場合はどれで繋ぐのが一番ラクで、いくらかかるのか」
これが、ここで答えたい問いです。
つなぐ手段は5つあります。API、CSV、RPA、iPaaS、そしてベンダー純正の連携機能です。
この5つを、公開されている価格と仕様の範囲で比べてみました。ランキングを付けるためではありません。「うちの場合はどれか」を、自分で判定できるようにするためです。
先に結論を書きます。
調べる順番は、純正 → CSV → API → iPaaS → RPA です。 APIから調べ始めると、たいてい遠回りになります。
総論の記事では、5つの手段を ◎○△ の一覧にするところまで書きました。ここでは、その一マスずつに何が入っているのかを、実際のシステム名で開いていきます。
「ラク」を6つの物差しに割る
「どれが一番ラクですか」という質問には答えられません。何がラクなのかが人によって違うからです。そこで6つに割ります。6つの物差しと、5つの手段をその物差しで並べた表は、用語のページに置きました。
このうち、見積書に出てくるのは「費用」だけです。残りの5つは自分で確認する必要があります。上の表(ベンダー純正・CSV・API・iPaaS・RPA を5つの物差しで並べたもの)が記事の入口です。ここから、一マスずつ中身を見ます。 用語(API=受付窓口・iPaaS・EAI・RPA・バッチ処理・純正連携)も同じページで開いてあります。
調査記録から: 経理・会計のシステムで、どの手段が使えるかを横に並べる
下の表は RenkeiMap の調査記録 から機械で描いています(記号や札をクリックすると総結と原文・出典)。純正連携の相手先・API の有無・使い方の欄で、5 つの手段のどれが使えるかが見えます。
比較項目:
| システム | 導入・利用しやすさ | 業務ワークフロー円滑度 | ||
|---|---|---|---|---|
| 利用形態 | 公式連携 | API/MCP | API 仕様の公開のしかた | |
| バクラク | ブラウザスマホアプリChromeEdge1280x720 ブラウザとスマホ・iPad アプリ ベンダー公表 対応ブラウザは Chrome と Edge の最新版 ベンダー公表 クラウドサービスとして提供され、パソコンはブラウザで使う。経費精算と申請には App Store と Google Play で配られるスマホ・iPad 用のアプリがあり、プッシュ通知から承認できる。対応ブラウザの実名は、開いたページのどこにも書かれていなかった。 画面は 1280x720 ピクセル以上を求める。製品ごとに使える面が違い、スマートフォンのブラウザとアプリは 申請・経費精算/共通管理/ビジネスカード/勤怠/給与/人事労務/インテリジェンス までで、債権債務管理・請求書発行・電子帳簿保存・明細照合・契約管理 はパソコンのみ。iPad アプリは 2025 年 6 月 25 日に対応した(Android タブレットは非対応)。 | freee会計マネーフォワード クラウド会計勘定奉行SlackCSV 会計ソフトとは API か CSV でつなぐ ベンダー公表 名前を挙げて API 連携ができるとしているのは、明細データではマネーフォワード クラウド会計・マネーフォワード クラウド会計Plus・freee会計、仕訳データではそれに勘定奉行iクラウドと勘定奉行V ERPクラウドを加えた組み合わせ。ここに出てこない会計ソフトとは CSV の書き出し・取り込みでつなぐ形になり、対応先の一覧そのものは公開されていない。会計ソフトからバクラクへ取引先や勘定科目のマスタを同期する機能もある。申請の承認通知は Slack へ送れる。法人カードの口座情報の連携には Moneytree ID を使う。 | ◎REST API承諾申請作成 REST API あり。使うには承諾が要る ベンダー公表 申請では REST API を通じて、申請情報の取得・一覧検索・添付ファイルのダウンロードができ、購買申請・支払申請・汎用申請は API から作ることもできる。ただし誰でも叩ける口ではなく、規約は API を使う相手を「当社が所定の方法により本APIの利用を承諾した」者と定めていて、利用にはその個別サービスの契約が前提になる。API を使ってよい目的も、個別サービスと外部システムのあいだでデータを入出力するためのプログラムを作って使うことに限られている。 | 編集部がまだ確認していません |
| board | Web ブラウザ利用: Windows=Google Chrome・Firefox・Microsoft Edge の最新バージョン/Mac=Google Chrome・Firefox・Safari の最新バージョン / 原本はタブレットとスマートフォンを書き分けており、タブレットはほとんどの機能が使える、スマートフォンは基本的な機能がある程度、としている。どちらも動作保証環境ではなく、PC 前提で開発されている ベンダー公表動作環境・ブラウザー(公式ヘ…()
動作環境・ブラウザー(公式ヘルプ) ベンダー公表 ℹ️iOS・iPadOS の日本語入力モードで数字を入力すると正しく入らない既知の制限あり(英語入力モード推奨)。専用スマホアプリの記載なし(ブラウザのみ)。
採取元: 動作環境・ブラウザー(公式ヘルプ)
調査日 | 公式まとめ 28 件会計ソフトへ API/CSV 公式まとめページ掲載28件: board提供の連携機能17(freee〔API〕・MFクラウド会計〔API/CSV〕・MFクラウド会計Plus〔API〕・弥生会計〔CSV〕・弥生会計オンライン〔CSV〕・勘定奉行〔CSV〕・TKC FX2クラウド/FXまいスタークラウド〔API〕・TKC FX4クラウド〔仕訳ファイル〕・Slack・Chatwork・クラウドサイン・DocuSign・HubSpot・Box・Dropbox・Googleドライブ・Microsoft SharePoint)+サードパーティーによる連携9(CData API Driver・board connect for Stripe・MFクラウド会計取込・Pace・TimeCrowd・エムネットくらうど・Passwork・Bill〔LEACT〕・Yoom)+boardを活用している業務支援サービス2(Brownies Works・リープ・DX) / サードパーティー連携は「弊社が把握し、掲載許可をいただいたもの」のみ掲載と明記 ベンダー公表連携している外部サービスのま…()ほか 1 件
連携している外部サービスのまとめ(公式ヘルプ) ベンダー公表 ℹ️28 件 = 公式「外部サービス連携一覧」ページに掲載されたサービス名を編集部が数えた値(切り捨てなし。内訳 = board 提供 17 + 他社提供 11)。初回調査 2026-08-01 は 27 件(board 提供 16)、2026-08-24 再点検で「MFクラウド会計Plus〔API〕」が加わり 28 件。
採取元: board 公式ブログ(機能追加の告知)・連携外部サービスまとめ(公式ヘルプ)
調査日 | ◎公開 API開発者ポータル ○ 公開APIあり。開発者ポータル developers.the-board.jp で仕様書を一般公開 / サービス関連情報のフッターにも「API」導線あり。API利用にはアカウントの「開発者用API設定」画面でキー発行 | OpenAPI 仕様書 編集部確認 |
| e-Tax | Web ブラウザスマホ・タブレットダウンロード型ソフトWindows 用のみ事前準備セットアップが必要 Web ブラウザで使う WEB 版と、パソコンにインストールするダウンロード型ソフトの併用。WEB 版の推奨環境は Windows=Edge・Chrome、Macintosh=Safari で、利用前に事前準備セットアップが必要。スマホ・タブレットからも一部の手続に対応。ダウンロード型の e-Taxソフトは国税庁が Windows 用のみ提供している。 ベンダー公表e-Taxソフト(WEB版)…()ほか 1 件
e-Taxソフト(WEB版)のご利用に当たって【パソコン】 ベンダー公表 ℹ️WEB 版は利用前に「事前準備セットアップ」ツールのインストールと、ブラウザ拡張機能「e-Tax AP」の導入が必要(Windows)。推奨環境外の OS・ブラウザは使用できないおそれがあると明記されている。
採取元: e-Taxソフト(WEB版)のご利用に当たって【パソコン】・同上(利用環境の確認)・同上(Windowsをご利用の方)・同上(Macintoshをご利用の方)・同上(注記)・ソフトウェア開発業者の方へ(仕様公開の目的)
調査日 | 仕様の一般公開マイナポータル連携対応ソフト一覧なし 連携の入口は「公式ディレクトリ」ではなく仕様の一般公開。市販の会計・税務ソフトはこの仕様に合わせて作られる。政府側との連携としてはマイナポータル連携が公式に案内されている。国税庁側に対応ソフト一覧なし。 ベンダー公表ソフトウェア開発業者の方へ()
ソフトウェア開発業者の方へ ベンダー公表 ℹ️国税庁が「e-Tax 対応ソフトの一覧」を掲げているページは見つからなかった(対応ソフト一覧なし。確認=各ソフト・コーナー/ソフトウェア開発業者の方へ/参考事項)。国税庁が配布するのは自庁のソフトのみで、市販ソフトの適合性は各メーカーの表示に依る。
採取元: e-Tax等仕様公開の目的
調査日 | △参照系のみエンドユーザのログインが前提APIキーは申請制 参照系のみの API がある。会計ソフト等から申告の参考となる情報を取得する用途で、認証(ログイン)や申告等データの送信は API では行えない。エンドユーザのログインが前提で、開発者側は APIキーは申請制。 ベンダー公表国税電子申告・納税システムA…()
国税電子申告・納税システムAPI ベンダー公表 ℹ️送信そのものは API ではなく「受付システムインターフェイスに関する仕様書」に基づく実装で行う。受信データ参照 API は受信通知に紐づく申告書等データ(xtxファイル)のみ取得可能。
採取元: 国税電子申告・納税システムAPIの概要・同上(※1)・同上(※2)・同上(概要)
調査日 | 編集部がまだ確認していません |
| eLTAX / PCdesk | DL版WEB版SP版ブラウザ PCdeskはDL版/WEB版/SP版の3種類。WEB版はブラウザ、DL版はパソコンにインストール、SP版はスマートフォンでメッセージ照会のみ。申告はDL版だけ、利用届出(新規)はWEB版だけという分担がある。サイトの利用時間は8:30~24:00(土・日・祝日と年末年始12/29~1/3を除く)。 ベンダー公表PCdesk(種類と利用形態)()ほか 1 件
採取元: PCdeskの特徴と取得方法・PCdesk(WEB版)・PCdesk(DL版)・PCdesk(SP版)・eLTAX トップ(ご利用時間)
調査日 | PCdesk市販の税務・会計ソフトウェア 専用ソフト PCdesk のほか、市販の税務・会計ソフトウェアの一覧が公開されており、対応ソフトからそのまま電子申告できる。 | ○API方式ファイルI/F方式 誰でも使える公開 Web API ではなく、eLTAX 対応ソフトウェアの開発者向けに「API方式」(送受信・電子署名モジュールの API 提供)と「ファイルI/F方式」の 2 方式を用意。仕様は申込制で開示。 | 編集部がまだ確認していません |
| freee会計 | Webスマホアプリ ブラウザ利用(Web 版)。 / 対応ブラウザ実名:最新版の Google Chrome・Microsoft Edge・Mozilla Firefox(サポート期間内の ESR 版 Firefox も可)、Safari は最新3メジャーバージョンまで。対応 OS はサポート対象期間中の Windows / macOS。推奨ブラウザは最新版の Google Chrome。 ベンダー公表freee ヘルプ(free…()
freee ヘルプ(freeeの動作環境・2026-04-09 更新) ベンダー公表 ℹ️対応外の環境・ブラウザ拡張機能起因の不具合はサポート対象外。銀行口座同期の Edge IE モード対応は 2023-10-31 で終了。スマホアプリの動作環境は別ページ(今回未確認)。
採取元: freee ヘルプ(動作環境・実ブラウザ採取テキスト)
調査日 | 公式アプリストアありAPI 確認 241 件 公式「freeeアプリストア」あり。掲載アプリの総件数は一覧ページに表示されない(保存した一覧ページは殻で、件数も一覧も含まない)。 / 会計としては「銀行や決済・レジサービス等、1,000を超えるサービスと連携」「金融機関との連携社数 1,043社(2023年6月末時点)」が公式表記。 ベンダー公表freeeアプリストア(アプ…()ほか 1 件
freeeアプリストア(アプリ一覧) ベンダー公表 ℹ️一覧ページの表示上は総件数が出ない(もっと見る方式)が、内部検索 API の機械取得(raw/freee_appstore_full_20260802.json・2026-08-02)では declared_total 241・アプリ詳細 239 件を取得済み。
採取元: freee会計 公式製品ページ・freeeアプリストア(内部検索 API 機械取得 JSON・2026-08-02)
調査日 | ◎公開 APIOAuth2開発者ポータル 公開 API あり(OAuth2)。公式開発者ポータルから全プロダクトの API リファレンスを公開。 / 料金ページでは「高度なAPI連携」(Salesforce・kintone 等 CRM システム連携)がアドバンスプラン以上の機能として区分されている。 | |
| freee申告 | クラウド型法人税申告ソフトWindows/Mac/iOS/Android対応 クラウド型の法人税申告ソフト。Windows/Mac/iOS/Android に対応すると書かれている。 | freee会計e-TaxeLTAX freee会計と組み合わせると決算データを自動連携し、税額計算・申告書の生成と入力・電子申告までつながる。提出先は e-Tax(国税)と eLTAX(地方税)で、CSV のインポート作業は要らないとしている。 | ◎会計API人事労務API業務委託管理API freee 開発者ポータルが公開する API は会計・人事労務・請求書・工数管理・販売・IT管理・業務委託管理の各プロダクト向けで、freee申告向けの公開 API は掲載されていない(2026-08-10 確認)。 ベンダー公表freee Develope…()
採取元: freee 開発者ポータル(会計API のカード)・freee 開発者ポータル(人事労務API のカード)・freee 開発者ポータル(業務委託管理API のカード)
調査日 | 編集部がまだ確認していません |
| invox | クラウド クラウド ベンダー公表 | 2026年5月50種類以上freeeマネーフォワード弥生勘定奉行SAP 2026年5月現在、freee・マネーフォワード・弥生・勘定奉行・SAP をはじめ 50種類以上の会計システムや ERP と連携。ヘルプセンターに連携先一覧が掲載されている。 | ○請求書登録請求書一覧取得請求書更新請求書削除プロフェッショナルAPI API ドキュメントを一般公開している(請求書の登録・取得・更新・削除、ワークフローの申請/承認/差し戻し、仕訳出力、仕入先・スタッフ・部門・プロジェクトの管理など)。ただし API が使えるのは上位のプロフェッショナルだけで、ベーシックには入っていない。プランは事前の申し込みではなく、利用状況に応じて自動で適用されると案内されている。 プラン表では、API はプロフェッショナルの「内容」欄にだけ現れる。 ベンダー公表invox API ドキュメ…()ほか 1 件
採取元: invox API ドキュメント・invox プラン表(プロフェッショナルの説明)・invox プラン表(プロフェッショナルの内容)・invox プラン表(プランの適用のされ方)
調査日 | OpenAPI 仕様書 編集部確認 |
| ジョブカン会計 | Web(PC)Chrome 推奨 パソコンの Web ブラウザで利用する。対応 OS は Windows 11 と macOS(Big Sur Ver.11.0以降〜Tahoe Ver.26.0以降)、ブラウザは Chrome(推奨)・Edge(Chromiumベース)・Firefox・Safari(macOSのみ)。画面は 1366×768 以上が前提。 ベンダー公表公式ヘルプ「動作環境」()
公式ヘルプ「動作環境」 ベンダー公表 ℹ️動作環境ページに記載されているのは日本語OS・Webブラウザ・ディスプレイ解像度で、スマートフォン/タブレット向けアプリやモバイル推奨環境の記載は無い(編集部が同ページ全文を確認・2026-08-05)。同ページには入力上限も明記されている(勘定科目16,000件・補助科目130,000件・取引先999,999件など)。
採取元: 公式ヘルプ「動作環境」・公式ヘルプ「動作環境」(日本語OS)・公式ヘルプ「動作環境」(Webブラウザ)・公式ヘルプ「動作環境」(ディスプレイ解像度)
調査日 | 金融機関連携ジョブカン内連携達人シリーズ書出 公式に案内されている連携は、金融機関連携(Miroku Webcash International の Account Tracker)、ジョブカン見積/請求書・証憑管理・経費精算・給与計算との連携、そして消費税/法人税/内訳概況書の達人ファイル書出と弥生科目の取込。いずれも全プランで利用できる。 ベンダー公表公式ヘルプ「金融機関連携につ…()ほか 1 件
公式ヘルプ「料金設定について」(プラン別機能表・各種連携) 編集部確認 ℹ️連携をまとめたディレクトリページは開いた範囲では見当たらず、読めたのはヘルプの「プラン別機能表(各種連携)」の行だが、これは「各プランでご利用いただける機能」の表であって連携の全件表ではない。編集部が ac.jobcan.ne.jp のサイトマップ全件と公式ヘルプセンターを確認した結果、連携ディレクトリに相当するページは存在しなかった(2026-08-05)。
採取元: 公式ヘルプ「金融機関連携について」・公式ヘルプ「金融機関連携について」(注意点)
調査日 | ◎公開 API有料プラン限定申請フォーム経由 公開 API があるが、利用できるのは有料プランのみ。利用には管理者から API 利用申請フォームで申し込み、検証環境アカウントの発行を受ける必要があり、連携プログラムは利用者側で開発する。 ベンダー公表公式ヘルプ「【公開API】外…()ほか 1 件
公式ヘルプ「【公開API】外部システム連携の利用方法について」 ベンダー公表 ℹ️API 仕様書自体は申請なしで公開されており(sbx.ac.jobcan.jp のドキュメント)、編集部はそこから仕様を取得している。一方でトークン発行は申請・個別開示の扱いで、申請フォームにはアプリ名・本番環境 Callback URL・検証環境の要否などの入力欄がある。
採取元: 公式ヘルプ「【公開API】外部システム連携の利用方法について」・ジョブカン会計API利用申請フォーム
調査日 | OpenAPI 仕様書 編集部確認 別に仕様書ファイルを配ってはおらず、そのページの中に操作の定義が埋まっている。 |
| Misoca | ブラウザスマホ・タブレットアプリ ブラウザ利用(Windows・macOS)。スマホ・タブレットアプリもある。 | 会計ソフト連携弥生会計形式 会計ソフト連携の項目が機能紹介にあり、弥生会計形式のデータダウンロードに対応する。 | ◎公開 APIアプリケーション 公開 API あり(Misoca API v3)。利用には Misoca のアカウントが必要で、ログイン後にアプリケーションを登録して使う。サポートは提供されないと公式に明記されている。 | OpenAPI 仕様書 編集部確認 |
| マネーフォワード クラウド会計 | Web ブラウザ利用。「Windows」および「macOS」での利用を想定。 / 対応ブラウザ実名:推奨=Google Chrome 最新版。その他対応=Microsoft Edge 最新版・Firefox 最新版・Safari 最新版。推奨画面解像度 WXGA+(1440×900)以上。 | 公式連携ページあり総件数の表示なし 公式「連携サービス」紹介ページあり(領域別・製品別の紹介形式で、掲載件数の総数表示はなし)。 / データ連携(金融関連サービス)は 2,300 以上(2024年2月29日 自社調べ、製品ページ)。 | ◎公開 APIOAuth2 / API キーMCP サーバー提供 公開 API あり(OAuth 2.0/API キーの2方式)。加えて AI エージェント向けのリモート MCP サーバーを提供(β 2025-10 → 全プラン 2026-03 → 仕訳登録対応 2026-07)。 | OpenAPI 仕様書 編集部確認 |
| マネーフォワード クラウド経費 | WebiOS アプリAndroid アプリ ブラウザ利用(WindowsおよびmacOSでの利用を想定)+iOS/Android 専用アプリ。 / 対応ブラウザ実名:推奨=Google Chrome 最新版。その他対応=Microsoft Edge 最新版・Safari 最新版。Firefox は対応ブラウザに挙げられていない(同社のクラウド会計の推奨環境FAQには記載があるが、経費のFAQには記載なし・2026-08-02 確認)。推奨画面解像度 WXGA+(1440×900)以上。 ベンダー公表公式サポートFAQ「『マネー…()
公式サポートFAQ「『マネーフォワード クラウド経費』の推奨環境について教えてください。」 ベンダー公表 ℹ️iOSアプリは iOS17以上(SafariのJavaScriptを有効にする必要あり)、Androidアプリは Android OS 10.0以上(「Android OS 10.0以上をご利用であっても、機種によりアプリが使用できない場合がございます」)。「非推奨環境でのご利用については、動作保証外となります。調査や不具合対応も行えませんので、ご留意ください。」(更新日 2026-04-10)
採取元: 公式サポートFAQ(推奨環境)・公式サポートFAQ(推奨環境・Firefox の記載なし)・公式サポートFAQ(推奨環境・更新日)
調査日 | 会計ソフト 12 件を例示 連携可能な会計ソフトとして製品ページに12件を例示(切り捨てなし):freee/弥生会計/勘定奉行/PCA会計/OBIC7/TKC(FX)/財務大将/財務応援/大蔵大臣/SAP/COMPANY/フリーウェイ。「連携可能な会計ソフト一覧を見る」から全件一覧へ遷移する構成。 / 立替経費の振込は三菱UFJ銀行・三井住友銀行など API 連携対応銀行でワンクリック送信可(インターネットバンキング口座が必要)。マネーフォワード クラウド給与とのAPI連携で振込設定も可能。 公式「連携サービス」紹介ページあり(製品別・業務領域別の紹介形式で、掲載件数の総数表示はなし)。クラウド経費も製品別の絞り込み対象に含まれる。 | ◎公開 APISwagger を一般公開 ○ 公開APIあり。クラウド経費専用の Swagger UI ドキュメントを認証なしで一般公開。「APIを利用して会計システムと接続することで、従業員、部署、プロジェクトなどの各マスタとの同期や仕訳データの連携が可能です。」 / 利用開始はクラウド経費にログイン後「個人設定>基本設定>API連携(開発者向け)」からアプリケーションを登録する方式。手順は GitHub(moneyforward/expense-api-doc)で公開。 ベンダー公表クラウド経費 API 紹介ペ…()ほか 4 件
マネーフォワード クラウド経費APIドキュメント(2026-08-02 確認) 編集部確認 ℹ️開発者サイトの掲載一覧では「API クラウド経費:勘定科目・補助科目・税区分などマスタの取得・作成・更新・削除」と紹介されている。
採取元: クラウド経費 API 紹介ページ・moneyforward/expense-api-doc README(利用開始手順)・開発者サイト トップ(公開中の API 一覧・2026-08-04 取得)・クラウド経費API Swagger 定義(info.title)
調査日 | OpenAPI 仕様書 編集部確認 |
| マネーフォワード クラウド請求書 | オンラインインストール クラウド型(SaaS)。作成・送付・保管までオンラインで完結し、サーバーの用意やソフトのインストールは不要。 | 会計ソフト連携販売管理システムAPI 会計ソフト連携で売掛金仕訳を自動作成。案件管理・販売管理システムと連携できる API を開発者向けに提供し、サポートサイトには API で連携できる他社 CRM サービスの一覧がある。 | ◎クラウド請求書API追加料金なく利用可能追加料金なし 公開 API あり(クラウド請求書 API)。契約中なら追加料金なしで利用でき、開発者サイトの公開 API 一覧にも並ぶ。 | |
| 楽楽精算 | Webスマホブラウザ契約者専用アプリ ブラウザ利用(PC): Windows 11=Google Chrome・Microsoft Edge/macOS 14,15,26=Google Chrome。スマートフォンはブラウザ版(iOS 17,18,26=Safari/Android 13-17=Chrome)と契約者専用アプリ版 / 「macOSは、2026年3月頃までは一部制約付きの動作保証となります」と明記 | 会計ソフト 30 製品を列挙 会計ソフト連携実績としてページ列挙30製品(勘定奉行シリーズ・弥生会計・OBIC7・HUE/HUE Classic・PCAシリーズ・GLOVIAシリーズ・SAPシリーズ・SMILE・財務応援・FXシリーズ・JDL・OPEN21deシリーズ・SuperStreamシリーズ・大蔵大臣・財務大将シリーズ・EXPLANNER・BIZ∫SCAW・Dynamics AX・ProActive・ZeeM会計・Plaza-i・スーパーカクテル・GRANDIT・E-Business Suite・GrapeCity Hybrish・財務会計システムkfas21・パワフル会計・A&A会計・InfiniOne・ガリバーシリーズ)+「その他、多くの会計ソフトと連携が可能」 / 連携方式は会計ソフトの取込口に合わせたCSV出力(主要ソフトはテンプレート用意済み)。API 直結の対象は「API」の行を参照 | △有料オプション公開ドキュメントなし △ API連携は有料オプション「API連携オプション」(仕訳データの自動出力+CSV自動取込)。公開APIドキュメントの入口は無し(www.rakurakuseisan.jp/api は404へリダイレクト・確認) / 「APIを利用して各種自動連携を実現するためには、お客様側でAPI連携用のプログラムをご用意いただく必要がございます」 ベンダー公表API連携オプション ご利用…()ほか 1 件
API連携オプション ご利用検討中の方へ(公式サポートサイト) ベンダー公表 ℹ️開発不要の「楽楽コネクタオプション」(別オプション)で一部会計ソフト(統合型会計情報システムFX5/どっと原価NEO)と連携パターン提供。会計ソフト側にツールが用意されている先: 勘定奉行クラウド・PCA会計DXクラウド/hyperクラウド・SMILE V 2nd Edition会計。仕様書・認証方式・レート制限はいずれも一般公開されていない(契約者向け)。 / 公開 API ドキュメント入口不在の根拠 = 編集部が URL を実際に叩き 404 リダイレクトを確認(2026-08-01)。
採取元: API連携オプション ご利用検討中の方へ・API連携・外部サービス連携 機能ページ・API連携・外部サービス連携 機能ページ(楽楽コネクタ対応先)
調査日 | 編集部がまだ確認していません |
| TKC FX2クラウド | ブラウザWindowsMacChromeEdge ブラウザ(Windows・Mac) ベンダー公表 ブラウザで使う。動作環境の表には Google Chrome(最新版)と Microsoft Edge(最新版)が挙げられており、画面解像度は 1280×768以上、回線は 20Mbps以上が推奨。Windows は日本語版のみで、Sモードと ARM プロセッサのパソコンは対象外。Mac でも使えるが、付帯ツールが使えない、証憑のスキャンができないなどの制限が示されている。iPad と iPhone では利用できない。 ベンダー公表会計ソフト FXクラウドシリ…()ほか 1 件
採取元: 会計ソフト FXクラウドシリーズ(動作環境)・会計ソフト FXクラウドシリーズ(動作環境・対応OS)・会計ソフト FXクラウドシリーズ(動作環境・ブラウザ)・会計ソフト FXクラウドシリーズ(動作環境・画面解像度)・会計ソフト FXクラウドシリーズ(動作環境・通信環境)・TKCシステムを利用するためのパソコンの要件・TKCシステムを利用するためのパソコンの要件(Mac)
調査日 | 連携一覧レジ勤怠管理経費精算 連携実績のある製品を一覧で公開 ベンダー公表 レジ・原価管理・販売管理・経費精算・請求書受領・勤怠管理などの分野ごとに、相手の製品名・提供元・つなぎ方・対応する自社製品を並べた連携一覧の表がある。この製品が相手として挙がっているのは、レジではAirレジ・スマレジ・ユビレジなど、販売管理では board、勤怠では KING OF TIME やタッチオンタイムなど。表に載っていても、相手側の契約や設定によってはつながらない場合があると断られている。 | ― 連携一覧の「連携方法」の欄には API と ファイル の二つが並ぶが、これは相手の製品との間で連携実績が確かめられた組み合わせの区別で、契約した会社が自分でつなぐための窓口ではない。開発者向けのページも、キーの発行や利用申し込みの案内も、開いた範囲には見当たらない。自分で書き出して受け渡す道についても、開いた範囲に案内は無い。連携の可否は相手のベンダーに直接確かめることになる。 | 編集部がまだ確認していません |
| TOKIUM | ブラウザiOSAndroidChrome ブラウザとスマートフォンアプリ ベンダー公表 スマートフォン用の専用アプリ(iOS・Android)が用意され、PC のブラウザからも使える。ただし主要製品の対応ブラウザ名は会員向けヘルプセンターの内側にあり、外から確かめられない。ブラウザ名まで公開されているのは 2 か所で、AIエージェントは専用アプリを持たず PC かスマートフォンのブラウザ(SafariやChromeなど)から使うこと、書類を送る取引先向けのアップロードサイトは最新版の Google Chrome を推奨し Firefox・Edge・Safari にも対応、スマートフォンには対応しないことが書かれている。 ベンダー公表ヘルプセンター(アプリのダウ…()ほか 3 件
採取元: ヘルプセンター(アプリのダウンロード)・AIエージェント 利用開始ガイド・取引先向けヘルプ(アップロードサイトの作業環境)・特定商取引法に基づく表記(動作環境)
調査日 | 会計連携36種類以上CSV交通系カード 会計ソフト・ERP と 36種類以上 ベンダー公表 連携先は 3 つの種類に分かれる。会計連携は 36種類以上で、勘定奉行・弥生会計・freee・MFクラウド会計・SAP・SuperStream-NX・PCA・TKC などが一覧に並び、取り込みは会計ソフトへ直接インポートできる CSV ファイルの出力による。交通系は Suica・PASMO などの IC カード、ETC 利用照会サービス、エクスプレス予約。カードは 50種類を超えるクレジットカード・電子マネーで、利用明細を自動で取り込む。一覧に無い相手でも繋がる場合があるので問い合わせるように、と添えられている。 | ○API連携マスタ情報自社開発システム API 連携はあると書かれている ベンダー公表 製品ページに「API連携」という項目があり、使っているシステムとの API 連携で各種マスタ情報を自動更新できると書かれている。用途としてマスタの同期が挙げられているだけで、どの資源を読み書きできるか、誰が使えるか、上位プランに限られるかといった条件は示されていない。自社開発システムとの連携実績があるとも書かれているが、これは個別対応の話として書かれていて、公開された接続口の説明ではない。 | 編集部がまだ確認していません |
| 弥生(会計/青色申告 オンライン/Next) | Windows アプリWindows 11 Windows デスクトップアプリ。対応OS=日本語OSの Microsoft Windows 11(Windows 365 は除く) / スマートフォンやタブレット(Android・iPad等)では利用不可。メモリ4GB以上・弥生会計はストレージ400MB以上・1GHz以上2コア以上のインテルまたは互換プロセッサ ベンダー公表システム要件(動作環境)()
システム要件(動作環境) ベンダー公表 ℹ️インターナショナル版・日本語ランゲージパックは動作対象外。ARM版Windows 11は対応状況ページ参照、ARM上のSQL Server運用は動作保証対象外。Mac対応の記載なし(Windowsのみ)。ディスプレイ解像度1366×768以上必須。データ連携手段はテキスト/CSVのインポート・エクスポート(公開Web APIなし、api_availability 参照)。
採取元: システム要件・システム要件(注記)
調査日 | 金融機関 1,100 件以上連携サービス 2,500 件以上 | ―公開 API なし 「弥生 API」と呼ばれている物は 2 種類とも別物: ①弥生が金融機関の API を消費する側(スマート取引取込・口座自動連携ツール)②弥生製品どうしの連携。どちらも第三者が弥生会計のデータを読み書きする口ではない。外とデータを受け渡す道はテキストの書き出しと取り込みで、帳簿・伝票・集計表を[ファイル]→[エクスポート]でテキストファイルに出し、表計算ソフトで読める(詳しくは「解約時のデータ持ち出し」の行)。 編集部まとめ出典()
公開 API は無い。受け渡しはテキスト書き出し 会社「API」ページ(実際に読んだのはこのページ・raw/company_api_20260804.html)
採取元: 会社「API」ページの実体(電子決済等代行業の公表)・会社「API」ページ(=弥生が金融機関 API を消費する側である一次証拠)
調査日 | 編集部がまだ確認していません |
◎ 条件なしで当てはまる ○ 条件つき・一部 △ 限定・要申請・無いと明記 × 当てはまらないと明記 ? 編集部がまだ確認していません ― 提供元が公開していない(編集部が調べた) — 記号は編集部の札から機械で付けています。物差しは項目ごとに違い、列の見出しがその項目の意味です。札の意味と根拠は各セルの要約を押すと出ます。
材料の調査日(最新): 2026-09-03
調べる順番
以上を踏まえると、調べる順番は決まります。費用が安く、壊れにくく、自分で直さなくていいものから見ます。
ベンダー純正の連携機能を調べる
公式サイトの「連携できる外部サービス一覧」を開きます。56件中54件に記述がありました。 ここで終われば、費用も保守もほぼゼロです。
CSVを調べる
月1回や日1回で足りるなら、CSVで十分なことが多いです。両システムの出力様式と取込様式を並べて、項目が一致するかを見ます。
APIを調べる
ここで初めてAPIです。確認するのは、対象データ・読み書きの別・認証方式・回数制限・契約条件・仕様変更の告知の6点です。
iPaaSを調べる
APIはあるが自分で作りたくない、という場合の選択肢です。両方のコネクタがあるかを先に確認してください。
RPAを検討する
APIも純正連携もCSVもない場合の最後の手段です。壊れやすさと、パソコン1台を占有することを承知のうえで選びます。
「一番ラク」は無い
ここでは優劣を付けていません。理由は2つあります。
1つ目。要件によって答えが変わるからです。 月1回の連携にiPaaSを入れるのは過剰ですし、1日500件の連携をCSVでやるのは無理があります。
2つ目。壊れやすさの「頻度」を測っていないからです。 編集部が調べたのは壊れ方の種類であって、何ヶ月に一度壊れるかではありません。「RPAは壊れやすい」と書けるだけの頻度のデータは持っていません。
代わりに言えるのはこうです。
要件を満たせる、最もシンプルな手段を選ぶ。 シンプルさの順番は、純正 → CSV → API → iPaaS → RPA。
ここから先は調査の詳細です(約 11 分)。上のカードだけで決められます。調べた 1 件ずつの記録は IT連携マップ に、出典 URL と調査日つきで公開しています。
調査の詳細
このページの答えは、以下の調べで出しました。対象・確認時期・出典を並べます。
一マスずつ見る:「壊れ方」が一番違う
総論の記事では、この軸を**「安定性」**という一語で書きました。ただ、比較表で「安定性 △」と書かれても何も分かりません。 **安定性の中身が「壊れ方」**です。つまり、何がきっかけで止まるのか。ここが5つの手段で一番はっきり違います。
CSVは「列がずれる」「文字が化ける」で止まる
CSVは、決められた順番に項目が並んだテキストファイルです。だから順番が変わると壊れます。
どのくらい細かく決まっているのか、数字で見てみます。編集部が12システムについて数えたところ、様式(あらかじめ項目の並びが決まっている入力面)は187件、定義された項目は合計12,542項目ありました。
内訳はこうです。
| 種類 | 件数 | 項目数 |
|---|---|---|
| CSV の取込・出力 | 17 | 669 |
| 申請様式・API の構造定義(XML・PDF・xlsx など) | 170 | 11,873 |
ここで扱うCSVは、上の17件・669項目のほうです。 残りはe-Gov電子申請の申請書XML構造定義やjGrantsの様式集から抜き出した項目定義で、CSVではありません。ただし**「システム間で受け渡すために、項目の並びがあらかじめ決められている」という点は同じ**です。
669項目が固定の順番で並んでいる、と考えてください。1つ挿入されれば、それ以降が全部ずれます。壊れたことにはすぐ気づきます(エラーになるか、明らかにおかしい値が入る)。そして直せます。Excelで開いて列を入れ替えれば済むからです。
文字化けも同じ種類の問題です。日本の業務システムのCSVは Shift_JIS 系のことがあり、UTF-8 を前提にすると一面が化けます。これも気づくし、直せます。
RPAは「画面が変わる」と止まる
RPAは人の操作を再生します。ボタンの位置や画面の構造が変わると、再生できなくなります。
厄介なのは、相手が業務システムのバージョンアップをしただけで起きることです。しかも予告されません。 「画面を改善しました」というお知らせは、RPAにとっては仕様変更です。
そして直すのは自分です。ベンダーは、あなたがRPAを使っていることを知りません。
APIは「相手の仕様が変わる」と止まる
APIは画面より安定しています。ただし変わらないわけではありません。
告知の仕方はシステムごとに違います。編集部が調べた範囲では、次の3通りがありました。
- 日付でバージョンを切り、旧版の提供終了日を明示する — HubSpot は2026年3月版から日付ベースのバージョニングに移り、エンドポイントは
/api-name/2026-03/resourceの形になっています - 最低サポート期間を約束する — Salesforce Sales Cloud
- 予告なく変更する場合があると書く
3番目に当たった場合、止まってから気づくことになります。
なお、仕様変更の告知について公開資料から読み取れたのは56件中38件でした。残りは書かれていないか、確認できていません。
純正連携は「ベンダーが直す」
これが最大の利点です。相手の仕様が変わっても、ベンダーが自分で追随します。 あなたは何もしません。
そのかわり、できることはベンダーが決めた範囲だけです。
iPaaSは「コネクタが追随しない」ことがある
iPaaSは、AとBをつなぐ部品(コネクタ)を提供元が用意しています。相手の仕様が変われば、提供元がコネクタを直します。そこは純正連携に近いです。
ただし、コネクタがあるかどうかは組み合わせ次第です。そしてマイナーな業務システムのコネクタは、無いことのほうが多いです。
一マスずつ見る:「前提条件」で半分が消える
5つの手段のうち、どれが使えるかは前提条件で決まります。そして、この前提を満たさないケースがかなりあります。
APIの前提:「APIがあります」だけでは足りない
編集部が56システムのAPI公開状況を2つの軸で分類したところ、こうなりました。
| 誰に開かれているか | 件数 |
|---|---|
| 第三者に公開されている | 27 |
| 申込・審査・NDA が必要 | 12 |
| シリーズ内・パートナー等に限定 | 7 |
| 明示的に不可 | 1 |
| 公開情報の範囲で確認できない | 8 |
| その他の理由で確認できず | 1 |
さらに、「公開APIあり」の27件のうち5件は、特定の契約プランでないと使えません。 例としてSalesforce Sales Cloudは上位プラン限定です。
つまりそのまま使えるのは22件。半分以下です。
もう1つ。契約条件が公開資料から読めなかったのが28件ありました。これは編集部の調査不足ではなく、公開情報の側の状態です。
純正連携の前提:相手が用意していること
こちらは意外と有望です。56件中54件に、純正の連携機能についての記述がありました。
たとえばboardの公式まとめページには28件が掲載されています(編集部が数えた値・2026年8月24日再点検)。内訳はboard提供が17件、他社提供が11件で、freee会計とはAPI、マネーフォワード クラウド会計とはAPI/CSV、弥生会計とはCSV、という具合に相手ごとに手段が違うことまで書かれています。
ツールを買う前に読むべきページが、公式サイトに存在するということです。
CSVの前提:出力と取込ができること
CSV出力はほとんどのシステムにあります。問題は取込側です。取り込める様式が決まっているので、出力側の並びと一致しないと、間に変換が要ります。
RPAの前提:画面を操作できること
これはほぼ常に満たされます。RPAが最後の手段として機能するのは、前提条件がほとんど無いからです。 そのかわり壊れやすい。
一マスずつ見る:費用
費用については、公開価格がある層と無い層があります。
| 層 | 何に対する費用か | 公開価格 |
|---|---|---|
| ① API そのもの | APIを使う権利 | 追加料金なしのことが多い(上位プランへの変更が要る場合あり) |
| ② つなぎ役 | iPaaS・RPA 等の利用料 | 存在する |
| ③ 作る人 | 開発・テスト・保守の人件費 | 存在しない(個別見積もり) |
編集部の調査記録には、つなぎ役のツールが42件(iPaaS 20件・RPA 12件・ベンダー純正 7件・第三者提供 2件・画面操作 1件)入っています。このうち公開価格を確認できたのは36件でした。
具体的な価格は別の記事で扱いますが、ここで押さえておきたいのは構造です。
- ①と②は自分で調べられます
- ③だけが調べられません
つまり見積もりの何割が③なのかは、①と②を自分で調べれば逆算できます。
つなぎ役の価格について、いま言えることは3つです。
- RPAの価格は、月1万円台から買い切り100万円超まで幅があります。 同じ「RPA」という言葉の中に2桁の開きがあります
- 価格を公開していないベンダーがあります。 iPaaS 20件のうち7件は要問合せ・申込書に記載でした
- したがって**「RPAは安い」「iPaaSは高い」という一般化は成り立ちません**
比べるなら、自分の要件(連携の本数・1日のデータ量・繋ぎたい相手)を先に決めてからです。それが決まらないうちは、どのプランが必要かが決まらず、価格を並べても意味がありません。
RPAの費用については、もう1つ注意点があります。RPAは画面を操作するので、操作される画面がどこかに開いている必要があります。 つまりパソコンが1台要ります。夜間に動かすなら電源は切れません。「ツールの利用料は月○円」という見積もりに、そのパソコンの費用が入っているとは限りません。
一マスずつ見る:誰が直すか
止まったあと、誰が電話を受けるのかという話です。ここは稟議に書ける形にできます。
| 手段 | 直す人 | 直るまでの間 |
|---|---|---|
| ベンダー純正 | ベンダー | 自分の手は要らない。ただし直る時期も相手次第 |
| CSV | 自分(Excelで開いて直せる) | その場で直せることが多い |
| API | 作った人(開発会社) | 保守契約の範囲内かどうかで変わる |
| iPaaS | 提供元+自分 | コネクタの追随は提供元待ち。設定の直しは自分 |
| RPA | 自分 | 画面を見ながら手順を録り直す |
一番差が出るのはAPIです。 作った開発会社との関係が切れていると、直せる人がいなくなります。
だから契約前に、この3つを決めておいてください。
- 保守は誰が持ちますか。 月額に含まれますか、その都度の見積もりですか
- 止まったとき、どこに連絡しますか。 ベンダーですか、開発会社ですか
- 直るまでの間、手作業に戻せますか。 戻せないなら、業務が止まります
3番目が抜けやすいです。自動化すると、元の手順を誰も覚えていない状態になります。手順書だけは残しておいてください。
一マスずつ見る:できる範囲
最後の物差しです。ここまで読むと、RPAは費用も壊れやすさも一番不利に見えます。それでも最後の手段として残る理由が、この列にあります。
| 手段 | できる範囲 |
|---|---|
| ベンダー純正 | ベンダーが決めた項目・決めた相手だけ。条件分岐や加工は基本できない |
| CSV | 様式に定義された列だけ |
| API | 仕様書に載っている対象だけ。読み取り専用のことがある |
| iPaaS | コネクタが対応している操作だけ |
| RPA | 画面でできることは、原則すべて |
CSVの範囲は具体的な数字で見られます。freee会計は出力161項目・取込89項目、ジョブカン勤怠管理は出力184項目・取込59項目です。
注目してほしいのは、出力より取込のほうが少ないことです。 渡せるのは受け取る側の様式が上限になります。「184項目出せます」と言われても、相手が59項目しか受け取らないなら、渡るのは59項目です。
APIも同じです。編集部が数えた範囲で、公開済み28システムのAPIが扱う対象は747件でした。その一覧に自分が動かしたいものが載っていなければ、APIがあっても届きません。 ジョブカン会計の公開APIは8本すべてGET(取得)で、書き込みはできません。
そしてRPAだけが、この制約を受けません。 画面から入力できることは、全部できます。他社の古い業務システムでも、社内の独自システムでも、画面があれば操作できます。
これがRPAが消えない理由です。壊れやすく、パソコンを1台占有し、直すのは自分。それでも**「他に手段が無い」場面が実際にある**からです。
だから調べる順番は、RPAを最後に置くのが正しい。先に4つを潰して、それでも残ったものにRPAを当てる、という順番です。
どこで動くのか
もう1つ、比較表に載らない違いがあります。その処理はどこで動くのかです。
| 手段 | 処理が動く場所 | 手元に要るもの |
|---|---|---|
| 純正連携 | 相手のサーバー | ブラウザだけ |
| API連携 | 相手のサーバーと、呼び出す側のどこか | 呼び出す仕組みを置く場所 |
| iPaaS | 提供元のクラウド | ブラウザだけ |
| RPA | 自分のパソコン、または仮想パソコン | パソコン1台 |
| CSV | 人のパソコン | 表計算ソフト |
ここが、費用と安全の話に直結します。RPAは機械が要ります。iPaaSはデータが一度提供元のクラウドを通ります。
実際に1件やってみる
手順だけだと分かりにくいので、よくある要件を1つ通してみます。
要件:請求管理システムで作った請求データを、会計ソフトに毎月流したい。件数は月80件。
手順1|ベンダー純正を調べる
請求管理側の公式サイトで「連携」を検索します。board を使っているなら、公式のまとめページに27件が載っていて、相手ごとに手段まで書かれています。
- 会計ソフトが freee会計 → API。設定するだけ
- 会計ソフトが マネーフォワード クラウド会計 → API / CSV。どちらでもいい
- 会計ソフトが弥生会計・勘定奉行 → CSV
ここで多くの場合は終わります。 前の2つなら、この時点で費用ゼロ、保守もベンダー持ちです。
手順2|CSVを調べる(純正が無かった場合)
出す側と受ける側の両方で、CSVの様式を確認します。出力と取込では項目数が違うので、両方見ます。
月80件なら、人が月1回操作しても15分程度です。この規模で自動化の開発費を出す理由は、たいていありません。
自動化するとしても、CSVの出力と取込をパソコンに定期実行させるだけで足ります。
手順3|APIを調べる(件数が多い、または毎日流したい場合)
ここで初めてAPIです。確認するのは4つ。
- 双方に公開APIがあるか
- いまの契約プランで使えるか
- 「入れる」ができるか(取得だけではないか)
- 呼び出し回数の上限は足りるか
月80件なら、上限で困ることはまずありません。 上限が問題になるのは、1日数千件を流すような規模です。
手順4|iPaaSを調べる(自分で作りたくない場合)
両方のコネクタがあるかを確認します。片方でも無ければ、その1つのために別の手段が要ります。
月額は3,000円から48万円まで幅があるので、**月に何回動かすか(80件×処理数)**を先に決めてから料金表を見ます。
手順5|RPAを検討する(ここまで全部だめだった場合)
パソコンを1台用意することになります。月80件のために1台占有するのは、たいてい割に合いません。
この要件なら、手順1か2で終わります。 そしてそれが正しい結論です。
ここでの調査範囲について
- 対象は、編集部が一次調査を終えて公開している56システムと、調査記録に収録した42ツールです。日本の業務システム全体ではありません。
- 確認時期は2026年7月28日〜8月19日です。仕様も価格も変わります。
- 「公開情報を確認した範囲では見つからなかった」と「機能が無い」は区別しています。
- 壊れやすさの頻度、ツール個社の優劣、市場シェアは調べていません。
各システムの「純正連携」「API」「価格」の欄は、RenkeiMapで1件ずつ公開しています。主な参照先はboard、freee会計、マネーフォワード クラウド会計、弥生、kintone、HubSpot、Salesforce Sales Cloud、e-Gov電子申請、jGrants、楽楽精算 です。つなぎ役のツールはこちら。
この記事に登場するシステム(12)
HubSpotSalesforce Sales Cloudboarde-Gov電子申請freee会計jGrantskintoneジョブカン会計ジョブカン勤怠管理マネーフォワード クラウド会計弥生(会計/青色申告 オンライン/Next)楽楽精算