IT連携マップシステムどうしのデータ連携・接続仕様のまとめ

kintone と freee は繋がるか — 重なる項目名は 48 件、残りは決めごと

運用中 — A と B はどうつながるか・何が渡るか最終更新 2026-09-14約 1,300 字

kintone と freee は、どちらも API を持ち、どちらにも出来合いの連携の市場があります。だから問いは「繋がるか」ではありません。「何を作るか」です。


両方の欄を横に並べる

kintoneとfreeeの公開項目名を突き合わせた横棒グラフ。freee側にしかない項目名387件に対し、同じ名前で現れるのは48件
kintoneとfreeeの公開項目名を突き合わせた横棒グラフ。freee側にしかない項目名387件に対し、同じ名前で現れるのは48件

どちらも設計図(OpenAPI)を公開し、認証の方式も公開されています。 通信の部分で詰まる要素は、この 2 つの間にはほとんどありません。

比較項目:

システム業務ワークフロー円滑度
API/MCPAPI の認証方式API 仕様
kintone
公開 APIスタンダード以上で利用可コース別のレート上限
プラグイン・連携サービスはスタンダードコース以上と公式が散文で明記している。API リクエスト数の上限はコース別に価格表で公開。
ベンダー公表連携サービス公式(プラン条件…()ほか 1 件
採取元: 公式価格ページ(APIリクエスト数の説明)・連携サービス公式(プラン条件の散文)
調査日
OAuthAPIトークン
パスワード認証/APIトークン認証/セッション認証 ほか 編集部確認
パスワード認証/APIトークン認証/セッション認証/OAuth 公式開発者ドキュメントに 4 方式の記載。ゲスト・2要素認証等の条件は原文参照。
編集部確認cybozu.dev 認証ド…()
採取元: cybozu.dev 認証ドキュメント・cybozu.dev 認証ドキュメント(目次)
調査日
OpenAPI 3.1.0・128 paths(公式 GitHub が公開している OpenAPI 本体)。
編集部確認公式 API 仕様リポジトリ()
公式 API 仕様リポジトリ 編集部確認 ℹ️128 paths = 保存済み公式 OpenAPI(GitHub 公開)を編集部が機械的に数えた値。3.1.0 は同ファイルの宣言バージョン。
採取元: 公式 OpenAPI 仕様(保存済みファイルの info 節)
調査日
freee会計
公開 APIOAuth2開発者ポータル
公開 API あり(OAuth2)。公式開発者ポータルから全プロダクトの API リファレンスを公開。 / 料金ページでは「高度なAPI連携」(Salesforce・kintone 等 CRM システム連携)がアドバンスプラン以上の機能として区分されている。
ベンダー公表freee会計 法人向け料金…()ほか 1 件
採取元: freee 開発者ポータル(リファレンス)・freee会計 法人向け料金ページ(※16 高度なAPI連携の注記)
調査日
OAuthスコープ
OAuth2(authorization_code)。
編集部確認公式 API スキーマ()
採取元: freee_accounting.json(securitySchemes)
調査日
OpenAPI 3.0.1・96 paths / 151 operations(公式 GitHub、MIT ライセンス)。
編集部確認公式 API スキーマリポジ…()
公式 API スキーマリポジトリ 編集部確認 ℹ️96 paths / 151 operations = 保存済み公式 OpenAPI(GitHub 公開)を編集部が機械的に数えた値。
採取元: freee_accounting.json(保存済み OpenAPI)・freee_accounting.json(info 節)
調査日

条件なしで当てはまる  条件つき・一部  限定・要申請・無いと明記 × 当てはまらないと明記  編集部がまだ確認していません  提供元が公開していない(編集部が調べた) — 記号は編集部の札から機械で付けています。物差しは項目ごとに違い、列の見出しがその項目の意味です。札の意味と根拠は各セルの要約を押すと出ます。

材料の調査日(最新): 2026-08-04

作業の本体は、項目名の対応づけ

編集部は、両方の公開された項目名を突き合わせました。

何を数えたか 件数
freee 側の項目名 435
うち freee にしかない 387
kintone 側の項目名(公開アプリのテンプレートから) 2,412
うち kintone にしかない 2,364
同じ名前で現れる項目 48

この 48 件が、そのまま渡せる候補です。 残りは「渡すのか、渡さないのか、どちらの名前に寄せるのか」を人が決めることになります。繋ぐ作業の見積もりが膨らむのは、この決めごとの数だからです。

読み方に 2 つ注意があります。① 項目名の重なりは、連携の可否ではありません。 名前が同じでも中身の意味が違うことはあり、名前が違っても同じものを指すことはあります。② 2 つの数は採り方が違うので、大小を比べるものではありません。 kintone 側は利用者が自分でアプリを作る仕組みなので、公開されているアプリのテンプレート(日本語版)から項目名を採っています。freee 側は公開されている様式から採っています。

重なっている項目名を見ると分かること

重なっていた項目名(一部)
備考/内容/単位/単価/名前/金額/数量/小計/消費税
氏名/取引先/支店名/銀行名
入金日/支払日/請求日/見積日/発生日/締め日/申請日/更新日

業務の共通語は、思ったより狭いということです。 金額と日付と取引先のまわりだけが重なり、業務の中身に近い項目はほとんど重なりません。 だから対応表は「共通語の部分は機械的に、残りは業務を知っている人と決める」という作りになります。変換で決めることの一覧は なぜ変換が要るのか に置きました。

こう決める

手順 こう判定する
1 渡したいものを 1 つの業務に絞る(請求・経費・取引先など) 全項目を渡そうとすると、決めごとが数百件になる
2 その業務で使う項目名を、両側から書き出す 重なっているものは、そのまま対応させる
3 片方にしかない項目を、渡す・渡さないで分ける 渡さないと決めた項目は、記録に残す。後から必ず聞かれる
4 出来合いの連携を、両方の市場で探す kintone の連携サービスと freee のアプリストアの両方を見る
5 残った範囲だけを自作の対象にする ここまで来ると、見積もりは項目数で説明できる

1 番目を飛ばすのが、この手の案件でいちばん多い失敗です。 kintone 側の条件(コースと上限)は kintone を外部と API で繋げるか、会計側の全体像は 会計はどこまで繋がるか に置きました。

調べた範囲:「48 件」は、kintone と freee の項目名を突き合わせて重なった数で、下の表と同じ調査記録の値です。重なる=そのまま渡せる、ではありません — 意味が同じかは人が決めます。表の記号や札から原文・出典と調査日が読めます。

この記事に登場するシステム(2)

freee会計kintone

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