IT連携マップシステムどうしのデータ連携・接続仕様のまとめ

AI 導入の稟議に何を書くか — ROI は単位から、リスクは 4 つの欄から

  • 生成 AI
  • 料金
  • セキュリティ
  • ChatGPT
  • 登場 1 製品

導入前に決める最終更新 2026-09-23約 1,200 字

業務自動化はどの道具を使うかで道具が決まり、金額の見当も付いたら、次は稟議です。

稟議書に製品のカタログを写しても、決裁者は判断できません。書くのは効果の単位と費用の層とリスクの欄です。


効果は「単位」から

AI稟議書に書く3つの塊を並べた図。1効果は何を数えて課金されるかを業務の単位に割り戻す、2費用はAI本体・つなぎ役・作る人の3層、3リスクは学習利用・保管場所・持ち出しと削除・ログインの管理の4欄
AI稟議書に書く3つの塊を並べた図。1効果は何を数えて課金されるかを業務の単位に割り戻す、2費用はAI本体・つなぎ役・作る人の3層、3リスクは学習利用・保管場所・持ち出しと削除・ログインの管理の4欄
書くこと 例
何を数えて課金されるか 人(席)/クレジット/トークン/枚数/実行回数 — 製品ごとに違う
業務の単位に割り戻す 月額 ÷ 月の処理件数 = 1 件あたり。月額 ÷ 使う人数 = 1 人 1 か月あたり
上限を超えたとき 止まるのか、超過課金なのか。答えられない製品は「不明」と書く

単位が違う製品を並べても比べたことになりません。単位のそろえ方は 料金は何を数えているか に置きました。

費用は 3 層に分ける

AI ツールも連携と同じで、費用は AI 本体・つなぎ役(iPaaS・RPA)・作る人(設定・検証・運用) の 3 層に分かれ、公開価格があるのは真ん中だけです。稟議書には、公開価格が無い層について「何を前提に見積もったか」を書きます。

リスクは 4 つの欄から

欄 稟議書に書くこと
学習利用 入れた内容が学習に使われる既定か、止められるか。法人向け契約の既定を原文つきで
保管場所 どの国に置かれるか。取引先・個人情報を入れるなら読める製品に限る
持ち出しと削除 やめたら書き出せるか、いつ消えるか — 失敗したときの出口を先に決める
ログインの管理 会社が誰が何を入れたか見えるか(SSO・管理コンソール)

ChatGPT 学習に使われるか(プライバシー) ChatGPT データの保管先 ChatGPT 解約時のデータ持ち出し ChatGPT 認証方式・権限設定(ログイン側)

上の 4 つは ChatGPT の調査記録から引いた例です。4 つの欄は RenkeiMap の AI ツール一覧 の製品のページに、製品ごとに原文と出典つきで置いてあります。稟議書にはその原文を引き、製品の評判や「安全と聞いた」を書かないでください。社内の規程にこの 4 つをどう書くかは 社内の AI 利用規程に何を盛り込むか に置きました。

稟議書の骨子

項 内容
目的 どの業務の、どの作業を、誰が減らすのか(人数と時間)
効果 課金の単位 → 業務の単位に割り戻した費用 → 減る時間との比較
費用 3 層。公開価格が無い層の前提
リスク 4 つの欄と原文。入れてよい情報の線
出口 やめるときの持ち出しと削除。切り替え先

こう決める — 稟議を書く手順

順 手順 こう判定する
1 減らしたい作業を 1 つ選び、いまの人数 × 時間を数える 数えられない作業は稟議に書かない。まず 1 か月測る
2 候補の製品の課金の単位を調査記録で読み、業務の単位に割り戻す 単位が読めない製品は「不明」と書く。単位の違う製品同士を並べない
3 費用を 3 層に分け、公開価格が無い層の前提を書く 作る人の層が見積もれないなら、まず小さく試す稟議にする
4 リスクの 4 つの欄を原文つきで埋める 空欄が 1 つでもあれば、その用途に入れる情報の段を 1 つ下げる(取引先・個人情報を入れない)
5 出口(やめるときの持ち出し・削除・切り替え先)を書く 出口が書けない製品は、試す期間を短くして再稟議にする

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