AI エージェントとは何か — ChatAI との違いと、任せる前に決めること
ChatAI(天井の指令モニター)との違いはただ 1 つ、実際に手を動かすことです。工場の操作台の前に座り、機械のデータを読み、書き換え、注文まで出せます。
AI エージェントの 8 つの観点
この人型ロボット専用に整えられた操作台が MCP(Model Context Protocol)です。人間用の画面ではなく、AI が確実に操作できるように作られた操作口で、その先は配線(API)で各機械につながっています。つまり操作台が置かれている機械にしか、ロボットは触れません。
| 観点 | 実態(2026-08-26 時点の公式資料) |
|---|---|
| 用途 | 判断を挟む作業の代行。読む・書く・注文するまで自分でやる |
| 価格の数え方 | クレジット・実行量の従量が主流(シート月額と併用も) |
| 導入しやすさ | 6 役で最も準備が要る。触らせたい機械側の接続口と、委任の設計が先 |
| 安定性・壊れ方 | 誤った判断のまま働き続けることがある |
| 前提条件 | 機械側の接続口(API・MCP)+委任状(どこまで独断でやってよいか) |
| 情報セキュリティ | 法人・商用契約は「学習に使わない」定めが主流。個人利用は既定で操作内容が改善に使われる製品もある |
| 継続性と出口 | クレジット前払い型は退会時に未使用分が失効する製品がある。作業記録・成果物の持ち出し方も先に確認 |
| 注意事項 | 既定で承認を求めるか・求めないかは製品と設定で異なる |
「委任状」の範囲を決めるのは、工場の中で唯一の人間、現場の担当者です。Kiro(AWS)は、まかせきりの設定を「Autonomous mode is off by default」(公式ドキュメント)、既定では切ってある設計にしています。委任状の範囲を広げるほど速くなり、同じ速さで危険も増えます。当てはまる製品(Agentforce・Claude Code・Codex・Cursor・Devin・Manus など)と各製品の委任統制・隔離復元・出口の欄は RenkeiMap の AI・自動化ツール一覧 に出典つきで置いてあります。
調査記録で確かめる
人型ロボットの手の届く範囲は、できること・囲い・失敗したときの扱いの 3 列に出ます。
比較項目:
| システム | 業務安定性 | 業務ワークフロー円滑度 |
|---|---|---|
| 検証環境 | MCP 対応 | |
| Agentforce(エージェントフォース) | ― 編集部まとめ出典()
Einstein 基盤のセキュリティ文書 確認したもの: 公式製品ページ(日本語)・仕組みのページ・料金ページ・開発者ドキュメント(Agent API の 4 ページ)・Einstein 基盤のセキュリティ文書(PDF)を開いたが、Agentforce を試すための検証用の環境について書いた記述は無い。PDF には、機能ごとに環境を分けていること(とくに検証用と本番)が書かれているが、これは提供側の構成についての説明で、利用者に検証環境を用意するという記述ではない。関連する案内が置かれている help.salesforce.com は JavaScript で描画されるため機械では本文が取得できない。 調査日 | ○呼ぶ側になれる外の道具を使える MCP サーバーに繋ぐ側(クライアント) ベンダー公表 「AgentExchangeパートナーが提供する検証済みのMCPサーバーサポートを通して、Agentforceを新しいツールやリソースに連携」と記載され、外部 MCP サーバーからリソース・ツール・プロンプトを取得する側として説明されている。組織間を含む MCP サーバーを一元的に記録・管理するレジストリを備え、許可された機能のみにアクセスを制限するとしている。 |
| Antigravity(Google) | コマンドライン版に、基本ソフトの機能を使って実行を閉じ込める仕組みがある。既定では無効で、設定ファイルで有効にする。有効にすると、実行前の確認に「隔離を外して 1 回だけ実行する」という選択肢が出る。 閉じ込め方は Linux が nsjail、macOS が sandbox-exec、Windows が AppContainer。無効にしている場合でも、危なそうなコマンドはその場で「隔離して実行する」を選べる。仮想マシンを立てる方式ではないと明記されている。 | ○呼ぶ側になれる外の道具を使える MCP サーバーに繋ぐ側(クライアント) ベンダー公表 「Antigravity supports the Model Context Protocol (MCP), an open standard that lets AI agents and editors securely connect to local developer tools, databases, file parsers, and external remote APIs.」と記載され、外部 MCP サーバーへ接続する側として説明されている。 |
| Claude Code | シェルコマンドをファイルとネットワークの両面で隔離して動かす仕組みが本体に入っている。macOS・Linux・WSL2 で動き、Windows をそのまま使う形には対応していない。 既定では作業フォルダとその回だけの一時フォルダにしか書き込めず、書き込み先や通信先は設定で広げられる。ブラウザで動かす形態では、作業ごとに切り離された仮想マシンが割り当てられ、一定時間使われなければ回収されると別ページに書かれている。 | ◎両方向呼ぶ側になれる呼ばれる側になれる クライアントとサーバーの両方 ベンダー公表 MCPサーバーに接続するクライアントとして機能し、あわせて「You can use Claude Code itself as an MCP server that other applications can connect to」として `claude mcp serve` が文書化されています。 |
| Claude Cowork | ― 編集部まとめ出典()
公式ドキュメント(概要) 確認したもの: 公式ドキュメントの概要(claude.com/docs/cowork/overview)と記録の書き出し、公式製品ページ、料金ページ、稼働状況ページを開いたが、試すための隔離された環境について書いた記述は無い。概要には Claude Code と同じ仕組みを使うと書かれているが、Cowork の側でそれをどう扱うかは書かれていない。 調査日 | ○呼ぶ側になれる外の道具を使える MCP サーバーに繋ぐ側(クライアント) ベンダー公表 Connectorsについて「Connect Claude to your tools and data sources using MCP.」と記載され、MCPサーバーに接続する側として文書化されています。 |
| Cline(クライン) | ― 編集部まとめ出典()
公式ドキュメント(自動承認) 確認したもの: 公式ドキュメント(自動承認・控えと巻き戻し・初めての方向け)と、公式サイトの料金・企業向けページを開いたが、製品の側が用意する試用のための隔離環境についての記述は無い。自動承認の説明には、まず使い捨ての企画や隔離した環境で試すよう利用者側の準備を勧める記述があり、企業向けの機能一覧には自社の閉じたネットワーク内への配置が挙がっている。 調査日 | ○呼ぶ側になれる外の道具を使える MCP サーバーに繋ぐ側(クライアント) ベンダー公表 公式ドキュメント表記「MCP (Model Context Protocol) lets Cline use external tools and data sources through MCP servers.」。Cline 自身をMCPサーバーとして公開する旨の記載は見当たりません。 |
| Codex(OpenAI) | 手元で動かすとき、コマンドは既定で隔離された環境の中で実行される。読み取りだけ・作業場所への書き込みまで・制限なし、の 3 段階があり、既定は作業場所への書き込みまで。 隔離は基本ソフトの仕組みで行われ、macOS は標準の機能、Windows は標準の機能または WSL2、Linux と WSL2 は追加の部品を入れて実現する。クラウドで動かす場合は、仕事ごとに切り離された仮想環境で動く。 | ◎両方向呼ぶ側になれる呼ばれる側になれる クライアントとサーバーの両方 ベンダー公表 クライアントとしてSTDIO/Streamable HTTPのMCPサーバーに接続でき(`codex mcp add`)、加えて「You can run Codex as an MCP server and connect it from other MCP clients」として`codex mcp-server`が文書化されていますが、同コマンドは非推奨でCodex app serverへの移行が案内されています。 |
| CrewAI(クルーAI) | ― | ◎両方向呼ぶ側になれる呼ばれる側になれる クライアントとサーバーの両方 ベンダー公表 開発者ドキュメントに、エージェントが外部の MCP サーバーのツールを取り込む仕組み(mcps フィールドおよび MCPServerAdapter、Stdio / SSE / Streamable HTTPS に対応)が記載されており、クライアント側として動く。あわせて料金ページ(https://www.crewai.com/pricing)の機能比較表に「Export as MCP server」が Basic・Enterprise の両方で Yes と掲載されており、作ったワークフローを MCP サーバーとして書き出せる。 |
| Cursor | ― 編集部まとめ出典()
料金ページ(プラン比較) 確認したもの: 料金ページの機能比較、公式ドキュメントのトップとエージェント概要、エンタープライズ向けのプライバシー・コンプライアンスの各ページを開いたが、本番と分けて設定を試すための検証環境の提供に関する記載は無い。Enterprise には自動実行・ブラウザ・ネットワークの制御という項目があるが、これは実行時の制限であって別環境の提供ではない。 調査日 | ○呼ぶ側になれる外の道具を使える MCP サーバーに繋ぐ側(クライアント) ベンダー公表 「Model Context Protocol (MCP) enables Cursor to connect to external tools and data sources.」と記載され、MCPサーバーに接続する側として文書化されています。 |
| Devin | 作業は利用者の端末ではなく、シェル・エディタ・ブラウザを備えたクラウド上の作業環境で行われ、そこで自分の変更を動かして確かめられます。外部ツールの接続設定を保存する前には、隔離された確認用の環境を立ち上げて接続を試す仕組みもあります。 本番と分けた検証用の契約や環境が別途売られているわけではなく、作業そのものが独立した環境で走る形です。 | ○呼ぶ側になれる外の道具を使える MCP サーバーに繋ぐ側(クライアント) ベンダー公表 「MCP is an open protocol that enables Devin to use hundreds of external tools and data sources.」と記載され、MCP マーケットプレイスから外部 MCP サーバーを有効化する。追加には組織管理者の Manage MCP Servers 権限が必要。 |
| GitHub Copilot | ― 編集部まとめ出典()
公式ドキュメント 責任ある利用(エージェント) 確認したもの: プランと価格の比較表、公式ドキュメントの入門・責任ある利用・企業向けアカウント・監査記録の各ページを開いたが、本番と分けて設定を試すための検証環境の提供に関する記載は無い。代わりに書かれているのは、クラウドで動くエージェントが触れる範囲の制限(そのプルリクエストの枝だけ、他のリポジトリには入れない、専用の環境に入れた秘密情報以外は使えない)で、これは実行時の制限であって別環境の提供ではない。 調査日 | ○呼ぶ側になれる外の道具を使える MCP サーバーに繋ぐ側(クライアント) ベンダー公表 Copilot Chat を外部の MCP サーバーに接続して、そのツールやリソースを使わせる方法が開発者ドキュメントに記載されている。 |
| Hermes Agent(ヘルメス・エージェント) | コンテナによる隔離が security の層の 1 つとして挙げられている ベンダー公表 | ◎両方向呼ぶ側になれる呼ばれる側になれる クライアントとサーバーの両方 ベンダー公表 外部の MCP サーバーに繋ぐ側であり、Hermes 自身を MCP サーバーとして他のエージェントへ出すこともできる、と公式ドキュメントが両方を明記している。 |
| Kiro(AWS) | ブラウザから使う形では、作業ごとに隔離された環境が立ち上がり、必要なリポジトリだけを複製して作業し、終わると片付けられます。中には画面のない Chrome と操作用の道具が入っていて、直した画面をその場で確かめられます。 外に出られる宛先は設定で絞れます。本番と分けた検証用の契約が別に売られているわけではなく、作業そのものが毎回この隔離環境で走る形です。 | ○呼ぶ側になれる外の道具を使える MCP サーバーに繋ぐ側(クライアント) ベンダー公表 「MCP is a protocol that allows Kiro to communicate with external servers to access specialized tools, prompts, and resources.」と記載され、外部 MCP サーバーへ接続する側として説明されている。ただしクラウドセッションではプレビュー中のため未対応。 |
| Manus(マヌス) | 作業はクラウド上の隔離された仮想環境で行われ、利用者はその中の画面を見たり、途中で自分で操作を代わったりできます。環境は作り直されることがあり、その際に中のファイルは失われますが、作業の進み具合と履歴は残ると説明されています。 本番と分けた検証用の契約が別に売られているわけではなく、作業そのものが毎回この隔離環境で走る形です。 | ○呼ぶ側になれる外の道具を使える MCP サーバーに繋ぐ側(クライアント) ベンダー公表 ヘルプセンターのコネクタ解説に |
| OpenClaw(オープンクロー) | 隔離した環境で実行する仕組みはありますが、既定では入っておらず、利用者が自分で有効にする形です。切ってある状態では、行き先を自動に任せた実行は常駐させている端末そのもので走ります。隔離環境を明示して指定した場合は、環境が用意されていなければ実行されずに落ちます。 危険度の高い道具(コマンド実行・ブラウザ操作・外部取得)は、信頼できる相手や明示した許可一覧に絞るよう勧められています。強い境界が要る場合は、OS の利用者や機器そのものを分けるよう求めています。 | ◎両方向呼ぶ側になれる呼ばれる側になれる クライアントとサーバーの両方 ベンダー公表 公式ドキュメント表記「`openclaw mcp serve` starts a stdio MCP server.」により、Codex や Claude Code など外部のMCPクライアントへ OpenClaw 側の会話を公開できます。同時に、OpenClaw が起動・設定する実行環境向けに、接続先MCPサーバーの定義を `mcp.servers` として管理する機能も備えます。 |
◎ 条件なしで当てはまる ○ 条件つき・一部 △ 限定・要申請・無いと明記 × 当てはまらないと明記 ? 編集部がまだ確認していません ― 提供元が公開していない(編集部が調べた) — 記号は編集部の札から機械で付けています。物差しは項目ごとに違い、列の見出しがその項目の意味です。札の意味と根拠は各セルの要約を押すと出ます。
材料の調査日(最新): 2026-09-05