IT連携マップシステムどうしのデータ連携・接続仕様のまとめ

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「社会保険の届出も、補助金の申請も、自動でできませんか」

行政手続の自動化は、中小企業のIT担当者が必ず一度は考えることです。件数は多く、様式は決まっていて、内容は毎回ほぼ同じ。自動化に向いているように見えます。

行政・士業系の7システムについて、API・仕様書・認証・連携を1件ずつ調べました。

結論から書きます。

申請そのものをAPIで出せるのは、7件中1件(e-Gov電子申請)だけです。 jGrantsには公開APIがありますが、補助金情報を読むだけで、申請は出せません。 残り5件には、外部開発者向けの公開APIが確認できませんでした。

そして、行政系にはもう1つ特有の構造があります。

行政システムのAPIは「あなたが叩く」のではなく「対応ソフトが叩く」設計です。 だから正しい道は、APIを作ることではなく、対応ソフトを選ぶことになります。


使う人向けのまとめ

社会保険・税務申告・補助金・自治体申請のやりたいことごとに、確認する順番を並べた図
社会保険・税務申告・補助金・自治体申請のやりたいことごとに、確認する順番を並べた図

「社会保険・労働保険の届出を自動化したい」

e-Gov電子申請には公開APIがあり、申請を出せます。 ただし自分で作るより、対応ソフトを使うほうが早いです。

人事労務のクラウドサービス(マネーフォワード クラウド社会保険、ジンジャーなど)は、e-Govとマイナポータルへの提出を製品の機能として組み込んでいます。 あなたがAPIを叩くのではなく、製品が叩きます。

「税務申告を自動化したい」

対応ソフトを使ってください。 e-Tax・eLTAXとも、市販ソフトが仕様に合わせて作られる設計です。eLTAXは対応ソフトの一覧を公開しています。

「補助金を見落とさないようにしたい」

jGrantsの公開APIが使えます。 OpenAPIファイルが配布されており、認証も不要で、業種・地域・利用目的の選択肢まで明記されています。申請は出せませんが、探すところは自動化できます。

「自治体への申請を自動化したい」

現時点では道が見当たりません。 Graffer・e-TUMO・LoGoFormとも、外部開発者向けの公開APIは確認できませんでした。

できるのはデータの取り出しです(LoGoFormはCSV・TSV・JSON、GrafferはCSV)。申請後のデータを社内システムに取り込む部分なら自動化できます。

「内容証明を大量に出したい」

CSV雛形による差込差出しがあります。 CSVを作る部分を自動化すれば実務は楽になります。


行政系の強みは、様式が全部公開されていることです

行政の様式に定義された項目数を並べた横棒グラフ。e-Gov 161様式7,297項目が最多
行政の様式に定義された項目数を並べた横棒グラフ。e-Gov 161様式7,297項目が最多

ここまで「出せる口が限られている」という話をしてきましたが、行政系には民間のシステムに無い強みがあります。

項目が最初から、全部決まっていて、公開されていることです。

編集部が公式の配布ファイルから数えた結果です。

システム 様式の数 定義された項目数
e-Gov電子申請 161 7,297
jGrants 7 3,575
e-Tax 2 1,001

e-Gov だけで161様式・7,297項目です。どの様式のどの位置に何を入れるか、全部定義されています。

民間のシステムでは、こうはいきません。 「連携できます」と書いてあっても、渡せる項目の一覧が公開されていないことがあります。行政系では、その心配がありません。

だから実務ではこうなります。

  • 何を渡すかは、調べれば分かる(様式が公開されている)
  • どう渡すかが問題(API があるのは e-Gov と jGrants の読み取りだけ)

つまり行政系の自動化は「作れるかどうか」ではなく「出す口があるかどうか」で決まります。 中身の作成までは機械にできて、最後の提出だけ人がやる、という切り分けが成立します。

e内容証明がその典型です。 APIはありませんが、Wordの雛形をアップロードする方式です。雛形の形が決まっているということは、その文書を機械で作ることはできるということです。作るところまで自動化して、アップロードは人がやる。これで大半の手間が減ります。

「APIが無い=自動化できない」ではありません。 様式が決まっていれば、その手前まではできます。


行政系の設計思想

7件を通して見ると、共通の構造があります。

民間SaaS 行政システム
APIの想定利用者 あなた(の開発会社) 市販ソフトのベンダー
申請を出す口 e-Gov以外は公開されていない
読み取りAPI あることもない こともある jGrants・e-Taxにはある
正しい道 APIで作る/iPaaSでつなぐ 対応ソフトを選ぶ
認証 OAuth/APIキー GビズID・マイナンバーカード・電子証明書

**「なぜ行政のAPIは使いにくいのか」ではなく、「そもそも個社が叩く設計になっていない」**というのが正確な理解です。

そして、これは合理的でもあります。申請には法的な責任が伴うからです。誰が出したのかを厳密に特定する必要があり、だから電子証明書やマイナンバーカードが要る。その部分を市販ソフトが引き受けている、という分担になっています。


まとめ

  • 申請をAPIで出せるのは、7件中 e-Gov電子申請の1件だけ
  • jGrantsとe-Taxは「読めるが出せない」。ただし読み取りだけでも使い道はある
  • jGrantsはOpenAPI 3.1.0のファイルを配布。行政系で最も設計図が整っている。認証不要
  • GビズIDは行政サービス専用。民間システムとの連携は許可されていない
  • 自治体の窓口の大半は Graffer・e-TUMO・LoGoForm の3社経由(編集部がURLで機械判定)
  • その3社とも、外部開発者向けの公開APIは確認できず。 データの取り出しは可能
  • e内容証明はCSV雛形で一括差出しができる
  • 行政システムのAPIは「対応ソフトが叩く」設計。 正しい道は、作ることではなく選ぶこと

行政手続の自動化は、「APIを叩く」のではなく「対応した製品を使う」。 そして、申請そのものより先に「探す」「取り出す」を自動化するほうが、現実的です。


ここから先は調査の詳細です(約 9 分)。上のカードだけで決められます。調べた 1 件ずつの記録は IT連携マップ に、出典 URL と調査日つきで公開しています。

調査の詳細

行政システムの連携は、各制度の公式サイトにある仕様書・API の案内・利用の手引きを 1 件ずつ開いて確かめました。対象は公開している行政・士業カテゴリの 7 システム(e-Tax・eLTAX は会計カテゴリのため要点のみ)、確認時期は 2026 年 7 月 28 日〜8 月 19 日です。以下に、調べた範囲と、調べていないことを並べます。

対象の7システム

e-Gov電子申請e内容証明e-TUMOGビズIDGrafferスマート申請jGrantsLoGoForm

なお、国税のe-Taxと地方税のeLTAX / PCdeskは会計カテゴリに分類しているため、ここでは要点だけ触れます。


7 件の欄を調査記録から横に並べると、こうなります(記号や札をクリックすると原文・出典)。

比較項目:

システム業務ワークフロー円滑度
API/MCPAPI の認証方式API 仕様API がやり取りする形式
e-Gov電子申請
電子申請APIAPIキー管理
公開 API がある(e-Gov Developer)。外部のソフトウェアから電子申請・状況照会等を呼び出せる。API キー管理とアカウント登録の仕組みつき。
ベンダー公表e-Gov Developer()
採取元: e-Gov Developer・e-Gov Developer(APIサービス)
調査日
e-GovアカウントGビズID電子証明書
アカウントは 3 通り(e-Govアカウント/GビズID/他認証サービス)。手続によっては電子証明書が別途必要で、これは書面手続の実印・印鑑証明に相当するとサイト自身が説明している。
ベンダー公表e-Gov電子申請 利用準備()
採取元: e-Gov電子申請 利用準備
調査日
RESTfulJSON電子申請API
REST/JSON の電子申請 API。共通仕様・手続情報・様式構造仕様が開発者サイトで公開され、4つのカテゴリで構成される
ベンダー公表電子申請API 共通仕様()ほか 1 件
採取元: e-Gov Developer API・電子申請API 共通仕様
調査日
ベンダー自身が API のやり取りするデータの形式を名乗っている文が、公式の資料に書かれている。
ベンダー公表電子申請API 共通仕様()
採取元: 電子申請API 共通仕様
調査日
e内容証明
サービス紹介・操作説明書配布ページ・専用サイト告知を確認したが、公開 API の記載は無い(差出しは Word 雛形のアップロード方式)
サービス紹介・操作説明書配布ページ・専用サイト告知を確認したが、公開 API の記載は無い(差出しは Word 雛形のアップロード方式)
調査日
利用登録ログイン3Dセキュア
無料の利用登録をしたうえで専用Webサイトにログインして利用する。クレジットカード決済にはカード会社の本人認証(3Dセキュア)を導入。
ベンダー公表e内容証明 サービス紹介(ご…()ほか 1 件
採取元: e内容証明 サービス紹介(ご利用の流れ)・Webゆうびん/e内容証明 お知らせ(3Dセキュア導入)
調査日
公開 API の記載が無く、API 仕様書も公開されていない
公開 API の記載が無く、API 仕様書も公開されていない
調査日
編集部がまだ確認していません
e-TUMO
外部システムとの連携
庁内の既存システムや外部システムとの連携に対応と記載(開発者向けの公開 API 仕様の配布は見当たらない。連携は導入団体ごとの構成)。
ベンダー公表e-TUMO APPLY(概…()
採取元: e-TUMO APPLY(概要)
調査日
マイナンバーカードGビズIDシングルサインオン
マイナンバーカードによる電子署名に標準対応(パソコン・Android・iOS)。法人はGビズIDで認証でき、LINEアカウントによるシングルサインオンもできる。
ベンダー公表e-TUMO APPLY(認…()
採取元: e-TUMO APPLY(電子署名)・e-TUMO APPLY(GビズID連携)・e-TUMO APPLY(LINE連携)
調査日
外部システム連携対応の記載はあるが、開発者向けの API 仕様書は公開されていない
外部システム連携対応の記載はあるが、開発者向けの API 仕様書は公開されていない
調査日
編集部がまだ確認していません
GビズID
OpenID Connectシステム連携行政サービス
OpenID Connect によるシステム連携(シングルサインオン)を提供。ただし連携できるのは行政サービスに限られ、民間システムとの連携は許可されていない。
ベンダー公表GビズID システム連携ガイド()
採取元: GビズID システム連携ガイド・GビズID システム連携ガイド(よくある質問)
調査日
プライムメンバーエントリーGビズIDアカウントは 3 種類
アカウントは 3 種類(プライム・メンバー・エントリー)。プライムを作れば行政サービスを全て利用でき、従業員用のアカウントを増やせる。
ベンダー公表GビズID(アカウント種別)()
採取元: GビズID(アカウント種別)
調査日
ドキュメントGビズID接続システム向けガイドライン行政サービス担当者向け
行政サービス担当者向けにシステム連携ガイドのページでドキュメント(GビズIDサービス連携利用規約・GビズID接続システム向けガイドライン)を提供。一般公開の API リファレンスではなく、連携申請を経て利用する方式。
ベンダー公表GビズID システム連携ガイド()
採取元: GビズID システム連携ガイド
調査日
編集部がまだ確認していません
Grafferスマート申請
公開APIや開発者向けドキュメントのページは見当たらない。外部連携としてはkintone連携とCSVファイル出力の記述のみ。
公開APIや開発者向けドキュメントのページは見当たらない。外部連携としてはkintone連携とCSVファイル出力の記述のみ。
調査日
多要素認証Google Authenticator
管理者アカウントのログイン認証は、ID・パスワード認証に加えて Google Authenticator を利用した多要素認証を選択できる。公開APIの認証仕様の記載は無い。
ベンダー公表Graffer Platfo…()
採取元: Graffer Platform セキュリティホワイトペーパー
調査日
API仕様書・開発者向けドキュメントの公開は見当たらない。
API仕様書・開発者向けドキュメントの公開は見当たらない。
調査日
編集部がまだ確認していません
jGrants
補助金一覧取得API補助金詳細取得API参照系のみ
補助金情報を読むための公開 API がある。一覧の検索と、1 件の詳細取得(V1・V2)の 3 つ。申請そのものを API で出す口は公開されていない — 読み取りだけ
ベンダー公表補助金情報取得API(Ope…()
採取元: jgrants-api.yaml
調査日
GビズID
申請にはGビズIDを使う。一方、補助金情報を読むだけの公開 API は、仕様書に鍵を要求する定めが無く、実際に鍵なしで応答する。認証されていないときの応答だけは仕様書に書かれている。
編集部確認デジタル庁 開発者サイト(J…()
デジタル庁 開発者サイト(Jグランツ) 編集部確認 ℹ️数え方: jgrants-api.yaml(OpenAPI 3.1.0)に securitySchemes / security の宣言が無いことを確認し、実際に GET https://api.jgrants-portal.go.jp/exp/v1/public/subsidies を鍵なしで叩いて 200 と JSON を得た(2026-08-09)。なお 401(Unauthorized)の応答定義は在るので、「認証の記述が無い」ではなく「鍵を要求する宣言が無い」が正しい(2026-09-04 訂正)。
調査日
OpenAPIYAML
OpenAPI 3.1.0 の仕様ファイルが配布されている(jgrants-api.yaml・39.0 KB・公開日 2024年10月07日)。項目ごとに説明と取りうる値が書かれており、業種・地域・利用目的は選択肢まで明記されている。
ベンダー公表Jグランツ APIドキュメント()ほか 1 件
採取元: Jグランツ APIドキュメント(公開日)・Jグランツ APIドキュメント(配布ファイル)・jgrants-api.yaml(先頭行)
調査日
補助金情報を読む公開 API について、ベンダー自身の API 仕様書が応答のメディア型として宣言している。根拠は散文ではなく機械可読の宣言で、下の原文はその宣言そのもの。
ベンダー公表jGrants API 仕様…()
採取元: jGrants API 仕様(OpenAPI・応答のメディア型宣言)
調査日
自動車OSS
申請用API一括利用者ID大量申請者API
申請用のAPIがあり、業務システムから直接申請を出せる。ただし使えるのは大量に申請する事業者に限られ、あらかじめ一括利用者IDの払い出しを受ける必要がある。IDの払い出しページは、行政書士等の大量申請者以外は利用できないと明記している。一般の利用者や小規模な事業者が自由に叩ける公開APIではない。このAPIを使う側は「一括利用者システム」と呼ばれ、ポータルサイトからの申請とは別扱いになる案内がお知らせにも出てくる。
ベンダー公表利用規約(第2条 定義)()ほか 2 件
採取元: 利用規約(第2条 定義)・大量申請者向けメニュー・利用者IDの払い出しにあたって
調査日
一括利用者ID60日電子証明書
APIを使う側は一括利用者IDとパスワードで認証する。パスワードの有効期間は60日で、期限が近づいても通知は行われないため、利用者側で入れ替える運用になる。申請そのものの本人確認はこれとは別で、マイナンバーカード・商業登記の電子証明書・行政書士用の電子証明書のいずれかで電子署名を付ける。行政書士用の証明書は代理人としてしか使えず、所有者や使用者としては使えない。
ベンダー公表利用者IDの払い出しにあたって()ほか 1 件
採取元: 利用者IDの払い出しにあたって・ご利用可能な電子証明書
調査日
APIの仕様を定めた「インタフェース仕様書」という文書があることは利用規約と利用者IDのページに書かれているが、その中身も、どうすれば受け取れるのかも、開いた範囲には無い。ダウンロードの導線も、事業者向けの窓口の案内も見当たらない。仕様を読むには、まず一括利用者IDの払い出しを受ける側に立つ必要があると読める。
編集部がまだ確認していません
LoGoForm
公開APIや開発者向け情報のページは見当たらない。回答データの取り出しはCSV・TSV・JSONエクスポート(「解約時のデータ持ち出し」の行を参照)。
公開APIや開発者向け情報のページは見当たらない。回答データの取り出しはCSV・TSV・JSONエクスポート(「解約時のデータ持ち出し」の行を参照)。
調査日
認証ID/認証キーマイナンバーカード公的個人認証
フォーム管理者が登録した認証ID/認証キーの組み合わせによる回答者認証と、マイナンバーカードをスマートフォンで読み取る公的個人認証の 2 通り。
ベンダー公表LoGoフォーム 製品ページ…()
採取元: LoGoフォーム 製品ページ(パブリテック)
調査日
API仕様書・開発者向けドキュメントの公開は見当たらない。
調査日
編集部がまだ確認していません
入札情報サービス(電子入札コア系)
発注機関や応札者が自分で呼び出せる公開APIの案内は、開いた資料の範囲には無い。コアシステムから入札情報サービスへ入札情報を送る「入札情報作成機能」はあるが、これは製品に組み込まれた機能として説明されていて、外部に開かれた接続口としては案内されていない。入札情報サービスの操作マニュアルに書かれている機械向けの出口は、検索結果の CSV ダウンロード。あわせて、発注機関から入札情報サービスへは「検索情報(ミニXML)」がインターネット経由で送られるとマニュアル冒頭に書かれている。
GPKILGPKI民間認証局ICカード電子証明書
ICカードによる電子署名 ベンダー公表
発注機関の側は、政府認証基盤(GPKI)、地方公共団体組織認証基盤(LGPKI)、民間認証局が発行するICカードのいずれかを使う。応札者はコアシステム対応の民間認証局から一社を選んでICカードを取得すれば、コアシステムを採用しているすべての発注機関に応札できる。ICカードは企業の代表者、または権限の委任を受けた者のものである必要がある。地方公共団体がLGPKIを選ぶ場合は、発注者側の端末に入れるLGPKI専用クライアントソフトウェアの購入が必須になる。
ベンダー公表ICカードとICカードリーダ…()ほか 2 件
採取元: ICカードとICカードリーダ(国土交通省電子入札システム)・電子入札コアシステムの概要と特徴・応札者向け情報 事前準備について
調査日
インターフェース仕様書要件定義操作マニュアル
会員向けページで技術情報が配られる ベンダー公表
インターフェース仕様書や要件定義書、動作確認済みミドルウェアの一覧は、電子入札コアシステムサービスセンターの会員向けページにまとめられている。目次にあたるリンクは外からも見えるが、実際に開こうとするとログインを求められるため、中身は確かめられない。読めるのは、コンソーシアムの会員(正会員・賛助会員)と、ライセンスを購入した団体。
会員向けページで配られる資料の種類は、サポートの案内ページに列挙されている。技術情報、関連情報、障害情報、各種モジュールのダウンロード、要件定義やインターフェース仕様書、操作マニュアルなど。
編集部がまだ確認していません
ぴったりサービス
電子申請等API審査接続試験利用申請と審査が要る
API はあるが申請と審査が要る ベンダー公表
住民向けに申請を提供する側の口と、自治体が申請データを受け取る側の口の 2 つが用意されている。どちらも誰でもすぐ叩けるものではなく、規約と機密保持誓約書を確認したうえで申請し、審査を通って初めて開発に入れる。申請からサービス開始までの目安は約半年から約 1 年とされ、開発・接続試験・本番動作確認の各段階に目安の期間が示されている。接続試験にはテスト用のマイナンバーカードの貸与申請も要る。
ベンダー公表電子申請等API()
採取元: 電子申請等API・電子申請等API(利用までの流れ)
調査日
認証認証トークン電子署名
住民向けの申請を提供する側は、まず事業者そのものを認証する口を通り、その後に手続の検索や申請データの送信へ進む。電子署名が要る手続では、申請の本体とは別に署名データを送る口が用意されている。自治体が申請データを受け取る側は、ログインして認証トークンを取り、以降の呼び出しでそのトークンを使う。いずれも審査を通った後にアカウントなどが払い出される。 住民が申請する側では、手続によってマイナポータルへのログインが要るかどうか、マイナンバーカードの署名用電子証明書による電子署名が要るかどうかが変わる。
ベンダー公表電子申請等API(提供API…()ほか 2 件
採取元: 電子申請等API(民間サービス事業者認証API)・電子申請等情報受取等API(ログインAPI)・よくある質問 9248(顔認証マイナンバーカードでの電子申請)
調査日
仕様書利用申請
どんな要求を送ればよいかを書いた仕様書は公開されておらず、取得そのものに申請が要る。公開されているのは、どんな機能があるかの一覧と、利用までの手順までである。審査の後に開示されるエンドポイントなどの情報を開発を委託する会社と共有するときは、別に承諾の書類を出すことになっている。公開されている一覧からは、手続の検索、申請データの送信、電子署名データの送信、処理状況の照会といった区分が読める。
ベンダー公表電子申請等API(APIの利…()
採取元: 電子申請等API(APIの利用申請)・電子申請等API(必要書類の確認)
調査日
編集部がまだ確認していません
TKC 会計事務所システム
会計事務所向けシステムについて、外部の道具から呼び出せる窓口を示す記載は見当たらない。会社の案内にある他社業務システムとの連携実績の一覧は、レジ・原価管理・販売管理・経費精算・勤怠管理などから顧問先企業向けのシリーズへデータを渡すもので、事務所側のシステムは受け手に入っていない。事務所側が外とつながる先は、電子申告と顧問先の財務会計システムに限られている。
事務所側のシステムに外部から接続する窓口そのものが案内されていないので、その認証方式を述べた記載も無い。利用者側の認証について公開されているのは、電子申告で電子署名と電子証明書を使うこと、証明書の有効期限をシステムが自動で確認すること、通信を暗号化していることまで。ログイン方式やシングルサインオンの可否を述べた記載は見当たらない。
公開されていない
会計事務所向けシステムについて、接続仕様書・技術資料・開発者向けの案内にあたるものは公開されていない。公開されている技術的な情報は、パソコンの要件を示した動作環境の案内だけ。顧問先企業向けの連携についても、実際の可否や設定内容はシステムの中に置かれた手順書を見るように案内されており、その手順書は外からは読めない。
ベンダー公表TKCシステムと連携実績があ…()ほか 1 件
採取元: TKCシステムと連携実績がある業務システム
調査日
編集部がまだ確認していません
登記ねっと
申込最終確認試験認定制
公開されているが、申込みと合格試験が要る ベンダー公表
仕様書は誰でもダウンロードできる。ただし実際につなぐには、API 利用規約に同意して申請書作成ソフトウェア開発申込フォームから申し込み、開発用の ID の払い出しを受け、検証環境で動作確認をしたうえで、テスト環境での最終確認試験に合格する必要がある。合格しないソフトからは接続できず、試験の範囲外の API を使って接続することも禁止されている。
ベンダー公表API概要()ほか 2 件
採取元: API概要(APIの概要)・API利用規約(第6条 最終確認試験)・ソフトウェア開発民間事業者等の方へ(申込方法)
調査日
Basic認証電子証明書
API は Basic 認証。画面側は電子証明書が要る ベンダー公表
API の認証は Basic 認証で、申請者 ID とパスワードを使う。認証に成功するとセッション ID が Cookie に入る。アカウントがロックされているときは HTTP ステータス 401 とともに X-LoginError ヘッダが返る。画面から申請する場合は、電子署名が必要な手続では別に電子証明書が要り、政府認証基盤(GPKI)のブリッジ認証局と相互認証された認証機関の発行するものに限られる(電子認証登記所、セコムパスポート for G-ID、公的個人認証サービスなど)。
ベンダー公表API 仕様書 Web サー…()ほか 1 件
採取元: API 仕様書 Web サービス編(3.3 認証方式)・利用可能な電子証明書・API 仕様書 Web サービス編(6.1 認証情報のロック時の HTTP レスポンスヘッダ)
調査日
RESTJSONOpenAPI
REST・JSON。仕様書は PDF で公開されている ベンダー公表
リファレンスに接続先とエラー体系が載る ベンダー公表
API 一覧に並ぶエンドポイントを数えた
リクエストは GET と DELETE が URI パラメータ、POST が JSON。レスポンスは JSON で、バイナリは Base64 で運ぶ。通信は TLS1.2。エンドポイントの一覧(申請案件の送信、到達通知や納付情報の取得、処理状況照会、公文書取得、漢字検索など)は API 概要に URL つきで載っている。OpenAPI 準拠の定義ファイルそのものは開発者専用ページ側にあり、申込み後に案内される。
API リファレンスには、接続先のホストとベースパス /rs/api/v1、通信方式 HTTPS が明記されている。エンドポイントは applications(申請案件関連)、shinseisha(申請者関連)、misc(申請共通)、mc(漢字検索)、input_value(入力値確認)の五つに分けて並ぶ。全 API 共通のエラーは HTTP403、HTTP404、HTTP500、HTTP503 の四種類で、リクエストとレスポンスの例は別途提供される Swagger ファイルもあわせて確認するよう書かれている。
リファレンスの API 一覧には、要求方法とパスの見出しが区分ごとに並ぶ。本数そのものの記載は無いため、数えた本数と内訳は確かめ方の欄に置いた。
ベンダー公表API 仕様書 Web サー…()ほか 2 件
採取元: API 仕様書 Web サービス編(3.1 プロトコル)・API概要(APIの概要)・API リファレンス(URI scheme)・API リファレンス(概要)
調査日
ベンダー自身が API のやり取りするデータの形式を名乗っている文が、公式の資料に書かれている。
ベンダー公表API 仕様書 Web サー…()
採取元: API 仕様書 Web サービス編(3.1 プロトコル)
調査日
在留申請オンライン
マイナポータル在留手続申請APIシステム連携
民間ソフトからマイナポータル経由で接続できる ベンダー公表
外部の接続口はある。ただし直接ではなく、マイナポータルの在留手続申請APIの利用が前提で、システムそのものの接続口が民間に開かれているわけではない。使うには、デジタル庁にマイナポータル側の仕様書取得を申請し、あわせて出入国在留管理庁に申請項目CSV等情報の提供を申し込み、二段階のオンラインテストを通す必要がある。テスト環境が開くのは年度内の決められた期間だけで、令和8年度は第三クオーター以降、年度末まで開放を停止する予定と告知されている。
ベンダー公表在留申請オンラインシステムの…()ほか 1 件
採取元: 在留申請オンラインシステムのAPI仕様等に係るお知らせ・在留手続申請APIのシステムテスト実施方法等について(PDF)
調査日
利用者IDパスワード電子証明書特例期間マイナンバーカード
本人区分はカードの状態で機能が変わる ベンダー公表
画面から使う場合は利用者IDとパスワードでログインする。どちらも本人を証明するものとして扱われ、管理の責任は利用者が負うと定められている。外国人本人・法定代理人・親族が利用申出をするときは、マイナンバーカードの電子証明書の有効性を確認する形で本人確認を行う。外部のソフトから接続する場合は、オンラインテストの段階で運用側からIDとパスワードが払い出される流れが示されている。それより細かい認証の方式は、申込みを経て渡る仕様書の側にある。
令和8年1月以降、利用者区分が「外国人本人」の場合は、マイナンバーカードの手続の状態によって使える機能が変わる。在留期間更新許可申請または在留資格変更許可申請をしたあと、在留期限までにマイナンバーカードの有効期限を延長せずに特例期間に入ると、オンラインシステムを使って資料を提出することができなくなる。この告知は利用者区分「外国人本人」に向けたもので、他の区分については触れていない。
ベンダー公表利用規約()ほか 1 件
採取元: 利用規約・マイナンバーカードの手続状況による利用可能な機能について
調査日
公開仕様書提供申込フォーム
公開されているのは、CSVレイアウト仕様書・業務コード一覧表・関連項目チェック一覧・メッセージ一覧表からなる公開仕様書という括りで、その中身がそのまま置かれているわけではない。入手には提供申込フォームからの申込みが要り、書類に虚偽の記載があった場合には以後の情報提供を断り、接続を制限できると定められている。誰でも開いて読める形の仕様書は、開いた範囲には無い。二回のAPI仕様公開説明会の資料は誰でも開ける形で置かれている。
ベンダー公表申請項目CSV等情報利用規約…()
採取元: 申請項目CSV等情報利用規約 1.0 版(PDF)
調査日
編集部がまだ確認していません

条件なしで当てはまる  条件つき・一部  限定・要申請・無いと明記 × 当てはまらないと明記  編集部がまだ確認していません  提供元が公開していない(編集部が調べた) — 記号は編集部の札から機械で付けています。物差しは項目ごとに違い、列の見出しがその項目の意味です。札の意味と根拠は各セルの要約を押すと出ます。

材料の調査日(最新): 2026-09-03

APIの開かれ方

行政7システムのAPIの開かれ方を、確認できず3件・第三者に公開2件などで並べた横棒グラフ
行政7システムのAPIの開かれ方を、確認できず3件・第三者に公開2件などで並べた横棒グラフ
開かれ方 件数 システム
第三者に公開 2 e-Gov電子申請/jGrants
申込・審査が必要 1 e-TUMO
シリーズ内・パートナー等に限定 1 GビズID
公開情報の範囲で確認できず 3 e内容証明/Grafferスマート申請/LoGoForm

「公開」は2件ですが、中身は正反対です。


e-Gov電子申請 — 出せる唯一の口

e-Gov電子申請は申請を出せる、jGrantsは読めるが出せない、と方向が逆であることを左右に対比した図
e-Gov電子申請は申請を出せる、jGrantsは読めるが出せない、と方向が逆であることを左右に対比した図

行政系で、申請そのものをAPIで出せることが確認できた唯一のシステムです。

公開APIがある(e-Gov Developer)。外部のソフトウェアから電子申請・状況照会等を呼び出せる。APIキー管理とアカウント登録の仕組みつき。

仕様は REST / JSON で、共通仕様・手続情報・様式構造仕様が開発者サイトで公開され、4つのカテゴリで構成されています。

様式がXMLで定義されています

ここが行政系の特徴です。通信はREST/JSONでも、中身の様式はXMLで構造が定義されています。

編集部が数えたところ、e-Govの申請書XML構造定義は161件・7,297項目ありました。社会保険・労働保険の届出書1枚1枚に、項目の並びが決められているということです。

この7,297項目が、いま人が打ち込んでいる項目でもあります。

認証は3通り、さらに電子証明書

アカウントは3通り(e-Govアカウント/GビズID/他認証サービス)。手続によっては電子証明書が別途必要で、これは書面手続の実印・印鑑証明に相当するとサイト自身が説明している。

この説明は分かりやすい書き方です。 「電子証明書」と言われるとピンときませんが、**「実印と印鑑証明のオンライン版」**と言われれば、なぜ必要かも、なぜ簡単に発行できないかも納得できます。

制限は「回数」ではなく「サイズ」

回数ベースのレート制限値の公表は見当たらないが、1リクエストのサイズ 100Mbyte 上限一覧取得 50件 上限が公開されている。

回数ではなくサイズで制限しているのは、申請というものの性質に合っています。 添付書類が付くからです。

ただし、ブラウザだけでは完結しません

ブラウザだけでは完結せず、専用アプリケーションのインストールが要る。ブラウザ側の設定確認も手順に含まれる。

手作業で使う場合の話ですが、動作環境として知っておく必要があります。


jGrants — 読めるが、出せない

対照的なのがjGrants(デジタル庁が運営する補助金の電子申請システム)です。

補助金情報を読むための公開APIがある。一覧の検索と、1件の詳細取得(V1・V2)の3つ。 申請そのものをAPIで出す口は公開されていない — 読み取りだけ

設計図は行政系で最も整っています

OpenAPI 3.1.0 の仕様ファイルが配布されているjgrants-api.yaml・39.0KB・公開日 2024年10月07日)。項目ごとに説明と取りうる値が書かれており、業種・地域・利用目的は選択肢まで明記されている。

編集部が調べた56システムのうち、OpenAPIファイルを配布しているのは10件。そこに行政システムが入っているのは、注目に値します。

認証が2段構えです

申請にはGビズIDを使う。一方、補助金情報を読むだけの公開APIには認証の記述が無く、実際に鍵なしで応答する

読むだけなら誰でもいいという設計です。理にかなっています。補助金情報は公開情報だからです。

何に使えるのか

「申請が出せないなら意味がない」と思われるかもしれませんが、使い道はあります。

  • 自社に該当する補助金を自動で拾って通知する
  • 業種・地域で絞り込んで一覧を社内に配る
  • 締切をカレンダーに取り込む

「探す」手間は自動化できます。 補助金は数が多く、締切があり、見落とすと1年待ちです。探すところだけでも自動化する価値があります。

そしてレート制限の記載はありません(ドキュメントにもOpenAPIファイルにも)。理由は公開情報からは読めないので、ここでは事実だけ書きます。


GビズID — 認証の共通基盤

GビズIDは申請システムではなく、行政サービスにログインするための共通の認証です。

OpenID Connect によるシステム連携(シングルサインオン)を提供。ただし連携できるのは行政サービスに限られ、民間システムとの連携は許可されていない

ここは明確です。 「GビズIDで自社システムにログインさせる」ことはできません。

アカウントは3種類

プライム・メンバー・エントリーの3種類で、プライムを作れば行政サービスを全て利用でき、従業員用のアカウントを増やせます。

二要素認証とプライムのオンライン申請には、スマートフォンのGビズIDアプリが要ります。 パソコンだけでは完結しません。

自治体の窓口の大半は、3つのプラットフォーム経由

多数の自治体の窓口が、3つのプラットフォーム経由になっていることを示した図
多数の自治体の窓口が、3つのプラットフォーム経由になっていることを示した図

これが編集部の調査で分かった、ここで一番面白い事実かもしれません。

GビズIDの対応サービス一覧には、省庁のサービスと自治体のサービスが列挙されています。編集部がその一覧のURLを機械的に判定したところ、自治体の窓口URLの大半が Graffere-TUMOLoGoForm の3つのプラットフォーム経由でした。

つまり**「自治体の電子申請」は、自治体ごとに違うシステムではなく、この3社のどれかであることが多い**ということです。

ということは、この3つを調べれば自治体側の窓口はだいたい分かります。 実際に調べたのが次の節です。


自治体プラットフォーム3社 — 公開APIは確認できず

比較項目:

システム業務ワークフロー円滑度
API/MCPAPI 仕様
e-TUMO
外部システムとの連携
庁内の既存システムや外部システムとの連携に対応と記載(開発者向けの公開 API 仕様の配布は見当たらない。連携は導入団体ごとの構成)。
ベンダー公表e-TUMO APPLY(概…()
採取元: e-TUMO APPLY(概要)
調査日
外部システム連携対応の記載はあるが、開発者向けの API 仕様書は公開されていない
外部システム連携対応の記載はあるが、開発者向けの API 仕様書は公開されていない
調査日
Grafferスマート申請
公開APIや開発者向けドキュメントのページは見当たらない。外部連携としてはkintone連携とCSVファイル出力の記述のみ。
公開APIや開発者向けドキュメントのページは見当たらない。外部連携としてはkintone連携とCSVファイル出力の記述のみ。
調査日
API仕様書・開発者向けドキュメントの公開は見当たらない。
API仕様書・開発者向けドキュメントの公開は見当たらない。
調査日
LoGoForm
公開APIや開発者向け情報のページは見当たらない。回答データの取り出しはCSV・TSV・JSONエクスポート(「解約時のデータ持ち出し」の行を参照)。
公開APIや開発者向け情報のページは見当たらない。回答データの取り出しはCSV・TSV・JSONエクスポート(「解約時のデータ持ち出し」の行を参照)。
調査日
API仕様書・開発者向けドキュメントの公開は見当たらない。
調査日

条件なしで当てはまる  条件つき・一部  限定・要申請・無いと明記 × 当てはまらないと明記  編集部がまだ確認していません  提供元が公開していない(編集部が調べた) — 記号は編集部の札から機械で付けています。物差しは項目ごとに違い、列の見出しがその項目の意味です。札の意味と根拠は各セルの要約を押すと出ます。

材料の調査日(最新): 2026-08-10

以前ここは手書きの表でした(3 件 ×「API / 外部連携」)。同じ内容が調査記録に在り、原文と調査日つきで出せるので調査記録から引きます。並べる 3 件は変えていません。列は 本文の主張と同じ問い に合わせて「API/MCP(第三者に開かれているか)」と「API 仕様(設計図が配られているか)」の 2 つにしました。

3社とも、外部開発者向けの公開APIは確認できませんでした。

これには理由が想像できます。利用者は自治体であって、一般企業ではないからです。連携は「導入団体ごとの構成」(e-TUMO)と書かれているとおり、個別の案件として作られます。

事業者側から見ると、どうなるか

申請を出す側(企業)としては、APIで自動化する道は無い、ということになります。

ただしデータの取り出しはできます。

  • LoGoForm:CSV・TSV・JSONエクスポート
  • Graffer:CSVファイル出力

そして、Grafferにはkintone連携の記述があります(ただし製品仕様ではなく事例の記述なので、対応の範囲までは分かりません)。

LGWAN対応は行政側の話です

GrafferとLoGoFormの両方に、LGWAN対応の記述があります。

LGWAN(総合行政ネットワーク)は、自治体をつなぐ閉じたネットワークです。インターネットから切り離されているので、そこで動くには対応が要ります。

LoGoFormは「作成したフォームをインターネット側とLGWAN側のどちらにも公開でき、行政の閉域網の内側でも使える」としています。

これは自治体職員側の話で、申請する企業側には直接関係しません。ただし**「なぜ自治体のシステムは特殊なのか」の答えの1つ**です。


e内容証明 — Wordの雛形をアップロードする方式

内容証明郵便をインターネットから差し出せる、日本郵便のサービスです。

公開APIの記載は無い(差出しは Word 雛形のアップロード方式)。 文書の作成だけは手元のMicrosoft Wordで行う。 差込差出しはCSV雛形をアップロードする。

公開APIはありませんが、CSV雛形による差込差出しがあります。 つまり大量に送るなら、CSVを作れば一括で出せます。

「APIが無い=自動化できない」ではない好例です。CSVを作る部分だけ自動化すれば、実務はかなり楽になります。

ただしMicrosoft Wordが別に必要です(動作環境として押さえておく点)。


税務系(e-Tax・eLTAX)の要点

会計カテゴリで扱っているので簡潔に書きます。行政系の設計思想が一番はっきり出ています。

e-Tax

参照系のみのAPIがある。会計ソフト等から申告の参考となる情報を取得する用途で、 認証(ログイン)や申告等データの送信はAPIでは行えない。 エンドユーザのログインが前提で、開発者側のAPIキーは申請制。

**jGrantsと同じく「読めるが出せない」**です。

仕様書は一般公開されており、ログインなしでダウンロードできます。ただし中身はWord・Excel形式で、機械可読なOpenAPI定義はありません。

eLTAX / PCdesk

誰でも使える公開Web APIではなく、eLTAX対応ソフトウェアの開発者向けに「API方式」と「ファイルI/F方式」の2方式を用意。仕様は申込制で開示。

そして重要なのがこれです。

市販の税務・会計ソフトウェアの一覧が公開されており、対応ソフトからそのまま電子申告できる。

つまり、自分でAPIを叩くのではなく、対応ソフトを選ぶのが正しい道です。e-Taxも同じで、「市販の会計・税務ソフトはこの仕様に合わせて作られる」と書かれています。

なお、eLTAXの給与支払報告書等のCSVレイアウト仕様書は一般公開されています。CSVの作り方は誰でも読めます。


調べた範囲と、調べていないこと

  • 対象は、編集部が一次調査を終えて公開している行政・士業カテゴリの7システムです(e-Tax・eLTAXは会計カテゴリのため要点のみ)。日本の行政システム全体ではありません。
  • 確認時期は2026年7月28日〜8月19日です。行政システムの仕様は制度改正に伴って変わります。
  • 「公開情報を確認した範囲では見つからなかった」と「提供していない」は区別しています。 e内容証明・Graffer・LoGoFormの3件は前者です。
  • 「自治体の窓口の大半が3社経由」は、GビズIDの対応サービス一覧のURLを編集部が機械的に判定した結果です。全自治体を網羅した調査ではありません。
  • システムどうしにランキングを付けていません。 「APIが無い=劣っている」ではありません。想定利用者が違います。
  • 制度の内容(どの手続きが電子申請できるか等)は、ここでの範囲外です。 各制度の公式サイトで確認してください。

各システムの20項目は RenkeiMap で1件ずつ、出典URLと調査日つきで公開しています。主な参照先はe-Gov電子申請jGrantsGビズIDe-TaxeLTAX / PCdeskGrafferスマート申請e-TUMOLoGoForme内容証明 です。

この記事に登場するシステム(12)

Grafferスマート申請GビズIDLoGoForme-Gov電子申請e-TUMOe-TaxeLTAX / PCdeske内容証明jGrantskintoneジンジャーマネーフォワード クラウド社会保険

この記事を引用している記事

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