IT連携マップシステムどうしのデータ連携・接続仕様のまとめ

Power Automate で繋ぐか、API を自作するか — 自社の 1 件が一覧に在るか

導入前 — この製品を入れてよいか・いまの契約で使えるか最終更新 2026-09-14約 2,100 字

「Power Automate を入れれば繋がりますか」と聞かれます。繋ぎたい相手の名前を聞かないと答えられません。


1 つの名前で、2 つの方式

Power Automateの2つの方式を対比した図。クラウドフローはAPIで繋ぐ側でコネクタ一覧は1,556件(調査記録 96 件で検索して当たったのは9件)、デスクトップフローは画面を操作する側
Power Automateの2つの方式を対比した図。クラウドフローはAPIで繋ぐ側でコネクタ一覧は1,556件(調査記録 96 件で検索して当たったのは9件)、デスクトップフローは画面を操作する側
方式 何をするか ベンダーの呼び方
クラウド フロー API で繋ぐ DPA
アテンド型デスクトップ フロー 人が見ている前で画面を操作する RPA
非アテンド型デスクトップ フロー 人がいない状態で画面を操作する RPA

ベンダー自身が 2 つを別の略語で呼び分けています。 価格表の機能行もこの並びです。「Power Automate で繋ぐ」と言うとき、どちらの話をしているかで、費用も難しさも変わります。

どちらの側でも、自分で HTTP を書いて API を呼ぶことはできます。つまり「製品か自作か」の二択ではありません。 決めるのは、出来合いのコネクタで足りるかどうかです。

1,556 件の一覧を、調査記録の 96 件で検索した

編集部が確かめたこと 結果
公開されているコネクタの一覧(重複を除く) 1,556 件(調べた道具の中で最多)
その一覧を、調査記録に載る業務システム 96 件の名前で検索した結果 当たったのは 9 件
うち日本の製品 kintone の 1 件だけ(一覧では「プレビュー」表示)
会計・人事の主要な 7 製品(freee・マネーフォワード・SmartHR・Garoon・弥生・奉行・楽楽精算) 0 件

当たった 9 件は、kintone・Google スプレッドシート・HubSpot・Jotform・Microsoft 365・Microsoft Forms・Notion・Shopify・Slack です。Microsoft 365 の周辺と海外のサービスが並び、日本の製品は 1 件です。

数と、繋がるかどうかは別の話です。 1,556 件は本当に多く、海外のサービスは手厚く並んでいます。それでも、日本の会計や人事に繋ぐ口は、この一覧には見つかりません。 なお調査記録に製品のページを持たない製品では、GMOサインが一覧に在ります。「日本の製品が 1 つも無い」ではなく、「自社が使っている製品が在るかは 1 件ずつ調べる」ということです。

そして画面操作の側には、そもそも連携先の一覧に相当するものがありません。 代わりにあるのは機能の一覧(アクション グループ 51 個)で、そのうち特定の製品名が付いているのは 11 個です。相手先ではなく、できる操作が並んでいます。

ベンダー自身が、答えを書いている

「API 以外のサービスを自動化するには、デスクトップ フロー (RPA) を使用してシステムに接続します。」

これは製品ページの原文です。 一覧に無い相手は画面操作で当たれ、という案内で、一覧の外側に出ることが前提の設計になっているということです。

申告されている数 同じページの別の場所
「1,400 を超える事前構築済みの認定コネクタ」 「1,000 を超える API コネクタから選択するか、独自のカスタム API コネクタを作成します」

申告値はページの中で一致していません。 どちらも API 側(クラウド フロー)の数で、画面操作の相手先の数ではありません。数を根拠に決めないほうがよい、というのがここでの結論です。

課金の軸が、方式で変わる

プラン 金額 数える単位
Premium ¥2,248 ユーザー/月相当(年払い・税別)
Process ¥22,488 ボット/月相当(年払い・税別)
Hosted Process ¥32,233 ボット/月相当(年払い・税別)

人で数えるか、ボットで数えるかが、方式で変わります。 人が見ている前で動かすなら人数、無人で動かすならボット数です。無人で 3 つの処理を動かすなら、ボットの数から見積もりが始まります。

試用は 30 日ありますが、画面操作は試用の範囲に入っていないと読めます(試用の欄に印が付いているのはクラウド フローと標準コネクタだけ)。画面操作を試したい場合は、申し込みの前に範囲を確かめてください。

こう決める — 名前で検索してから

手順 こう判定する
1 繋ぎたいシステムの名前を 1 つ書く 「いろいろ」では決まらない。1 件ずつ
2 その名前でコネクタの一覧を検索する 見つかれば API 側で足りる。発行元と、プレビューかどうかも見る(別名・英語表記でも引く)
3 無ければ、その相手に API があるかを確かめる あれば HTTP で自分で呼ぶ。調査記録の API の欄で分かる
4 API も無ければ、画面操作にするかを決める 画面が変わると止まる方式なので、直す人を決めてから
5 どちらの方式かが決まってから見積もる 人数で数えるプランとボット数で数えるプランは、金額の桁が違う

2 番目で終わることが多いのが、この製品の実態です。 相手に API があるかどうかは RenkeiMap の調査記録 の API の欄にあり、手段の選び方は どの手段で繋ぐか、画面操作の性質は RPA とは何か に置きました。

調べた範囲:「1,556 件」は Microsoft が公開しているコネクタ一覧の件数(重複を除いて編集部が数えた値)、「96 件」は編集部が一次調査を終えた業務システムの数です。当たった 9 件は「名前が一覧に在った」という意味で、自社の使い方で繋がる保証ではありません

この記事に登場するシステム(12)

GaroonGoogle スプレッドシートHubSpotJotformMicrosoft FormsNotionShopifySlackSmartHRkintone弥生(会計/青色申告 オンライン/Next)楽楽精算

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