AI エージェント 14 製品の選び方 — 8 つの指標と導入の 7 ステップ
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「AIに社内システムを触らせて、事故は起きないのか?」 「エンジニア専用? 一般業務にも使えるのか?」 「操作ミスは戻せるのか? 費用は青天井にならないか?」
業務視点での結論:AIエージェント 14製品の総合比較マトリクス
「AIエージェントを導入すれば、毎日の入力や調査作業を丸ごと任せられるのか?」——関心を持ちながらも、現場での暴走や情報漏洩、想定外のコストを恐れて足踏みしている中小企業の経営陣や管理職の方へ。
ここでは、主要な AIエージェント 14製品 の公式ドキュメント、利用規約、価格体系、セキュリティ方針などの一次資料(2026年8月〜9月調査時点)を徹底調査し、業務で安全・効果的に自律作業を委任できるかを「8つの独自指標」で比較しました。まずは結論となる「14製品 業務視点の総合比較マトリクス」からご覧ください。
【評価マトリクスを読む上での重要な前提】
- セル内の記号(◎・◯・△・ー)は、各社が公開している公式規約・仕様・価格体系に基づいて、編集部が中小企業の業務利用の観点から総合的に整理・評価した客観的判断です。
- 各社の免責条項や損害賠償責任、著作権補償の有無については指標化せず、第3章に契約事実として別途独立させています。
- 各評価の詳細な客観的根拠、規約条項、出典URLは、続く第2章および第6章にすべて記載しています。
背景とここでの目的
※ ここで扱う AIエージェント とは、対話で文章やアイデアを返すだけの「ChatAI」とは異なり、目標(ゴール)を与えられると自律的に推論し、「外部ツールを呼び出し、ファイルを書き換え、コマンドやブラウザを実行して実際に手を動かす」 ソフトウェア群を指します。
ここでは、業務自動化 66 製品を 6 役に分類した総論「【図解】AI・ChatGPT・RPA・iPaaS(システム同士をつなぐ中継サービス)・n8n…業務自動化の言葉が多すぎる!66 製品を 6 役に例えたら、1 枚の工場イラスト図になった」のうち、② AIエージェント(操作台の前に座る人型ロボット=判断して手を動かす道具)の 14 製品を、中小企業の導入意思決定の視点からさらに深く掘り下げたものです。連載記事の一覧は 著者 Qiita ページ(@songchong) をご参照ください。
各社のプロモーションを見ると、「完全自律」「あなたの代わりにソフトウェア開発を完結」「ブラウザを自動操作してリサーチ」といった驚くべき成果が並んでいます。しかし、経営陣や情シスが実際に導入しようとすると、ChatAI よりもはるかに深刻な壁に直面します。
AIエージェントは「言葉を返す」だけではなく「社内のファイルやシステムを直接変更する」ため、一度の判断ミスがデータの破損や誤送信、業務停止に直結するからです。総論で指摘したとおり、ワークフローやRPAといったライン側の失敗は「異常停止」として設計の範囲内で止まりますが、「操作台のロボット(AIエージェント)の失敗は、設計者の認知の外に出て誤ったまま働き続けることがある」という本質的なリスクを抱えています。
そこでここでは、冒頭の3つの問いに答えるため、「8つの独自評価指標」を定義して14製品を横断比較しました。
ここでの目的は、特定のツールをランキング付けして推薦することではありません。「自社の業務内容(開発か一般実務か)、守るべきデータ主権、許容できる自律度合い(任せる権限の広さ)、予算体系に照らしたとき、どの製品が最も安全で効果的な選択肢になるか」を客観的に見極める判断材料を提供することです。
調査記録から: 14 製品の欄を横に並べる
下の表はこの役の公開ツール全部で、RenkeiMap の調査記録 から機械で描いています(記号や札をクリックすると総結と原文・出典)。上の総合マトリクスは編集部の判断、こちらは各社の公式資料の欄そのものです。
比較項目:
| システム | 導入・利用しやすさ | 情報セキュリティ | 業務安定性 | 業務継続性 | 業務ワークフロー円滑度 | |||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 利用形態 | 課金の軸(何を数えるか) | 価格 | 学習に使われるか(プライバシー) | 実行ログの保持 | 検証環境 | 解約時のデータ持ち出し | MCP 対応 | |
| Agentforce(エージェントフォース) | 公式FAQに「Salesforceのお客様は、Enterprise Edition以上の無料のアドオンである Salesforce Foundationsを使用して、Agentforceを無料でお試しいただけるようになりました」と記載され、Foundations には Agentforce for Service との最初の会話1,000回分のクレジットが含まれるとされている。エージェントの作成は Agent Builder で行い、「Salesforceのシステム管理者と開発者は、自然言語を使用して、AIエージェントに対して実行するジョブ、指示、アクション、ガードレールを作成できます」と記載されている。 | 選べる課金3 通り credit / 会話数 / user の3通りから選ぶ ベンダー公表 Flexクレジットは「AIエージェントが実行する各アクションに応じて消費される」従量課金型の支払い単位で、Agentforce アクションは20 Flexクレジット、Agentforce Voice アクションは30 Flexクレジット。会話課金は1会話あたり。ユーザーライセンスは1ユーザー/月。 | 無料枠あり法人向け Flexクレジットは100,000クレジットあたり60,000円(JPY)。会話課金は1会話あたり240円(JPY)。Agentforceユーザーライセンスは600円/ユーザー/月(Flexクレジットが必要)。Agentforceアドオン(Sales・Service・フィールドサービス向け)は$125 user/month、比較表の定額アクセス欄では15,000円/ユーザー/月。Agentforce業種別アドオン(Industries Cloud向け)は$150 user/month。Agentforce 1 Editions は550ドルから user/month で、1組織あたり年間250万 Flex Credit を含む。 購入モデルは事前購入/事前コミット/PayGo の3種。ページに「本ページは情報提供のみを目的として作成されており、変更されることがあります。詳しい価格情報については、営業担当者にお問い合わせください」と注記あり。 | ◎学習に使わないデータ保持ゼロ Salesforce Trust Layer の「ゼロデータリテンション」により、プロンプトと生成された応答は保存されず、基盤となるサードパーティの大規模言語モデルのトレーニングにも使用されないと公式に記載されている。Agentforce 製品ページのFAQでも Einstein Trust Layer の機能として「データ保持ゼロ」が挙げられている。 ベンダー公表Salesforceが考える…()ほか 1 件
採取元: ゼロデータリテンションとデータマスキング(原文)・透明性がある(原文)・製品ページ FAQ「Agentforceの安全性について教えてください。」(「データ保持ゼロ」の原文)
調査日 | ― 編集部まとめ出典()
Einstein 基盤のセキュリティ文書 確認したもの: 信頼できる AI のページには、Trust Layer の機能のひとつとして監査証跡が挙がっている。また Einstein 基盤のセキュリティ文書(PDF)には、提供に使う各システムがそれぞれの記録の仕組みか集中管理の仕組みへ情報を記録すること、利用者のアクセス記録に日付・時刻・部分的な URL を残すことが書かれている。しかし、いずれも自社の安全管理のための記録についての説明で、利用者がエージェントの実行内容をどれだけの期間さかのぼって見られるのかを示す記述は無い。料金ページの比較表にも保持期間の行は無い。 調査日 | ― 編集部まとめ出典()
Einstein 基盤のセキュリティ文書 確認したもの: 公式製品ページ(日本語)・仕組みのページ・料金ページ・開発者ドキュメント(Agent API の 4 ページ)・Einstein 基盤のセキュリティ文書(PDF)を開いたが、Agentforce を試すための検証用の環境について書いた記述は無い。PDF には、機能ごとに環境を分けていること(とくに検証用と本番)が書かれているが、これは提供側の構成についての説明で、利用者に検証環境を用意するという記述ではない。関連する案内が置かれている help.salesforce.com は JavaScript で描画されるため機械では本文が取得できない。 調査日 | 編集部がまだ確認していません | ○呼ぶ側になれる外の道具を使える MCP サーバーに繋ぐ側(クライアント) ベンダー公表 「AgentExchangeパートナーが提供する検証済みのMCPサーバーサポートを通して、Agentforceを新しいツールやリソースに連携」と記載され、外部 MCP サーバーからリソース・ツール・プロンプトを取得する側として説明されている。組織間を含む MCP サーバーを一元的に記録・管理するレジストリを備え、許可された機能のみにアクセスを制限するとしている。 |
| Antigravity(Google) | macOS は「Min Version 12 (Monterey)」で Apple Silicon / Intel 版、Windows は「Windows 10 (64 bit)」で x64 / ARM64 版、Linux は「glibc >= 2.28, glibcxx >= 3.4.25 (e.g. Ubuntu 20, Debian 10, Fedora 36, RHEL 8)」と記載されている。 | 週ごとの上限クレジット | 無料枠あり個人向け 個人向けは「Available at no charge」 ベンダー公表 プラン表では Individual が「$0/month」で「Unlimited Tab completions」「Unlimited Command requests」「Basic weekly rate limits」、上位に Google AI Pro と Google AI Ultra(いずれも金額はこのページに表示なし)、組織向けは「Consumption-Based API Pricing with Gemini Enterprise Agent Platform」と記載されている。 | ○既定で学習に使うオプトアウト可 既定では使われる ベンダー公表 追加規約は、利用者の操作・入力等(Interactions)を Google および Alphabet の研究・製品・サービス・機械学習技術の評価、開発、改善に使うと定めており、Google の従業員および業務委託先が閲覧・レビューする場合があるとも書かれている。使われたくない場合は設定で変更する、という形のオプトアウトが案内されている。なお Google Cloud または Google Workspace の企業プラン経由で利用する場合は、この追加規約は適用されないと記載されている。 | 会話の履歴は手元の作業フォルダごとに残り、いつでも選び直して再開できる。 どれだけの期間残るのかを示す記述は、開いた範囲では見つからなかった。規約には、利用者のデータ・操作の記録・関連する情報を記録して保存すること、削除を希望する場合は所定のメール宛先に依頼できることが書かれている。 | コマンドライン版に、基本ソフトの機能を使って実行を閉じ込める仕組みがある。既定では無効で、設定ファイルで有効にする。有効にすると、実行前の確認に「隔離を外して 1 回だけ実行する」という選択肢が出る。 閉じ込め方は Linux が nsjail、macOS が sandbox-exec、Windows が AppContainer。無効にしている場合でも、危なそうなコマンドはその場で「隔離して実行する」を選べる。仮想マシンを立てる方式ではないと明記されている。 | 編集部がまだ確認していません | ○呼ぶ側になれる外の道具を使える MCP サーバーに繋ぐ側(クライアント) ベンダー公表 「Antigravity supports the Model Context Protocol (MCP), an open standard that lets AI agents and editors securely connect to local developer tools, databases, file parsers, and external remote APIs.」と記載され、外部 MCP サーバーへ接続する側として説明されている。 |
| Claude Code | CLIはmacOS・Linux・WSLおよびWindows(PowerShell/CMD)に対応し、デスクトップアプリはmacOSとWindows(x64・ARM64)向けに配布され、ブラウザ版とClaude iOSアプリでも利用できます。 ネイティブWindowsではBashツールを使うためにGit for Windowsの導入が推奨されると記載されています。 | 席単位従量が加算 | 月額年払いで安くなる 原文表記のまま、Free「$0」、Pro「$17 Per month with annual subscription discount ($200 billed up front). $20 if billed monthly.」、Max 5x/Max 20x「From $100 Per month」、Team「$20 Per seat / month if billed annually. $25 if billed monthly.」(Premium seatは「$100 Per seat / month if billed annually. $125 if billed monthly.」)、Enterpriseセルフサーブ「Seat price + usage at API rates $20/seat」、営業経由のEnterpriseは個別見積りです。 料金ページ上はFreeを含む全プランにClaude Codeが含まれると表示され、あわせて「Usage limits apply」と記載されています。 | ○個人と法人で逆設定で切替 コンシューマー(Free・Pro・Max)はアカウント設定でモデル学習への利用可否を選べ、オンにするとClaude Codeからのデータも学習に使われ保持は5年、オフなら保持は30日となり、商用(Team・Enterprise・API)ではClaude Codeに送信したコードやプロンプトを生成モデルの学習に使わないと明記されています。 例外として、Development Partner Programに組織管理者が明示的にオプトインした場合は提供した資料が学習に使われる可能性があると記載されています。 | 作業の記録は手元のパソコンに 30 日間そのまま残り、期間は設定で変えられる。 Anthropic 側に残る期間は契約で分かれ、商用(Team/Enterprise/API)は 30 日、個人契約はモデルの改善にデータを使うことを許可していれば 5 年、許可していなければ 30 日。ブラウザで動かす形態では、その中の操作がすべて記録されると別ページに書かれている。 | シェルコマンドをファイルとネットワークの両面で隔離して動かす仕組みが本体に入っている。macOS・Linux・WSL2 で動き、Windows をそのまま使う形には対応していない。 既定では作業フォルダとその回だけの一時フォルダにしか書き込めず、書き込み先や通信先は設定で広げられる。ブラウザで動かす形態では、作業ごとに切り離された仮想マシンが割り当てられ、一定時間使われなければ回収されると別ページに書かれている。 | セッションのトランスクリプトは利用者のマシンの `~/.claude/projects/` に平文で30日間保存され(`cleanupPeriodDays`で期間を変更可)、Web上のセッションは個別に削除できます。 | ◎両方向呼ぶ側になれる呼ばれる側になれる クライアントとサーバーの両方 ベンダー公表 MCPサーバーに接続するクライアントとして機能し、あわせて「You can use Claude Code itself as an MCP server that other applications can connect to」として `claude mcp serve` が文書化されています。 |
| Claude Cowork | デスクトップアプリを中心に提供され、公式製品ページでは「runs on web, desktop, and mobile」「Rolling out on web, mobile (beta)」と記載され、ダウンロードはmacOS・Windows(x64/arm64)・ChromeOS・Linux向けが用意されています。 | 月額席単位 | 単体価格なし有料プランの中 Cowork単体の価格表示はなく、公式製品ページに「Works with a paid plan.」と記載され、料金はClaudeの各プラン(原文表記でPro「$17 Per month with annual subscription discount ($200 billed up front). $20 if billed monthly.」、Max 5x/Max 20x「From $100 Per month」、Team「$20 Per seat / month if billed annually. $25 if billed monthly.」など)に従います。 公式製品ページには、Enterpriseの管理者が機能へのアクセス、支出、組織全体のCowork利用状況を管理できると記載されています。 | ○個人と法人で逆オプトアウト可 claude.aiのアカウントで動くため、Free・Pro・Maxの個人契約ではアカウント設定でオプトアウトしない限り入力内容がモデル学習に使われ得る一方、Team・Enterprise・APIなどの商用契約ではCustomer Contentをモデル学習に使わないと規約に明記されています。 個人契約でも、フィードバックを送った場合と安全性レビューのためにフラグが立った場合はオプトアウトの対象外と記載されています。 | 既定では中身は含まれず、指示文や応答本文、道具のやり取りは設定で明示的に有効にしたときだけ含まれる。 書き出し先は利用する側が用意するため、どれだけ残すかは利用する側が決める。Cowork 自身がこれらの記録をどれだけの期間持つのかを示す記述は、開いた範囲では見つからなかった。 | ― 編集部まとめ出典()
公式ドキュメント(概要) 確認したもの: 公式ドキュメントの概要(claude.com/docs/cowork/overview)と記録の書き出し、公式製品ページ、料金ページ、稼働状況ページを開いたが、試すための隔離された環境について書いた記述は無い。概要には Claude Code と同じ仕組みを使うと書かれているが、Cowork の側でそれをどう扱うかは書かれていない。 調査日 | ◎手元に残る 成果物は「reads and writes local files without requiring manual uploads or downloads」と記載のとおり利用者のパソコン上のフォルダに直接書き出されるため、作成されたファイルは手元に残ります。 | ○呼ぶ側になれる外の道具を使える MCP サーバーに繋ぐ側(クライアント) ベンダー公表 Connectorsについて「Connect Claude to your tools and data sources using MCP.」と記載され、MCPサーバーに接続する側として文書化されています。 |
| Cline(クライン) | クレジット従量 | 無料枠あり従量 「Open Source」プランは Free ベンダー公表 ライセンスは Apache License 2.0 ベンダー公表 「Open Source」プランは Free(個人開発者向け)。「Enterprise」プランは Custom(SSO・SLA・専任サポートを含む)。公式FAQ表記「You only pay for AI inference credits when you use AI models. This is usage-based pricing—you pay for what you use, nothing more. There are no subscriptions or seat fees for the open source version.」通貨・単価の記載はページ上にありません。 初期費用・最低契約の記載は見当たりません。 ソフトウェア本体の配布条件。無保証の定めもこの本文に在る(03-9 §3.9 の法務の調査記録の出典)。 | ◎学習に使わない提供元の AI に限る Cline が用意したAIを使う場合、公式は「コードをモデルの学習に使うことはない」と明記しています。一方、利用者が自分のAPIキーを持ち込む場合は、Cline はその内容を取得せず、扱いを決めるのは接続先のAIモデル提供元です。公式プライバシー通知も、提供元によっては学習に使われる可能性があると述べています。 | ― | ― 編集部まとめ出典()
公式ドキュメント(自動承認) 確認したもの: 公式ドキュメント(自動承認・控えと巻き戻し・初めての方向け)と、公式サイトの料金・企業向けページを開いたが、製品の側が用意する試用のための隔離環境についての記述は無い。自動承認の説明には、まず使い捨ての企画や隔離した環境で試すよう利用者側の準備を勧める記述があり、企業向けの機能一覧には自社の閉じたネットワーク内への配置が挙がっている。 調査日 | 編集部がまだ確認していません | ○呼ぶ側になれる外の道具を使える MCP サーバーに繋ぐ側(クライアント) ベンダー公表 公式ドキュメント表記「MCP (Model Context Protocol) lets Cline use external tools and data sources through MCP servers.」。Cline 自身をMCPサーバーとして公開する旨の記載は見当たりません。 | |
| Codex(OpenAI) | CLIはmacOS・Linux・Windowsに対応し(curl/PowerShell/npm/Homebrewでインストール)、ほかにIDE拡張、ChatGPTデスクトップアプリ、Web、iOSから利用できます。 | クレジット時間あたりの上限 credit(クレジット)とmessage(メッセージ)で数え、利用上限は「local messages per five-hour window」という5時間あたりのメッセージ数で示されます。 「Credits translate token usage into a simpler unit for tracking and managing consumption.」と記載されており、クレジットはトークン使用量を換算した単位です。Businessは1ユーザー月額のseat課金です。 | 月額3 段階 原文表記のまま、Freeは「Explore Codex capabilities on quick coding tasks」、Goは「$8/month」、Plusは「$20/month」、Proは「From $100/month」、Businessは「$20/user/month」(2ユーザー以上・年払い)、EnterpriseとEduは営業経由の個別見積りです。 「ChatGPT Plus and Pro users who reach their usage limit can purchase additional credits to continue working without needing to upgrade their existing plan.」と記載され、上限到達後にクレジットを追加購入できます。 | ◎既定で学習に使わない法人向け 法人ワークスペース(ChatGPT Work)については組織の業務上の入力・出力を既定ではモデルの学習や改善に使わないと明記され、OpenAI APIに送信したデータも2023年3月1日以降は明示的にオプトインしない限り学習に使わないと記載されています。 個人向けプラン(Plus・Pro等)における学習利用の扱いについては、今回参照できた一次資料(learn.chatgpt.com/platform.openai.com)に記述が見当たらなかったため、本項目の記述対象は法人ワークスペースとAPIに限られます。 ベンダー公表公式ドキュメント ChatG…()ほか 1 件
採取元: 公式ドキュメント ChatGPT Work クラウドセキュリティ(原文引用)・OpenAI Platform データ管理(原文引用)
調査日 | 企業向けの記録の基盤に残る分は 30 日。会話は組織の設定に従い、削除した会話は原則 30 日以内に完全に消される予定に入る。 実行時の状態や作業の控えは会話とは別の扱いで、会話を消しても関連するものがすべて即座に消えるわけではないと明記されている。どの操作が記録に出るかは事象と発生した場所によるとされ、シェルの実行・ブラウザ操作・ファイル操作・承認のすべてが記録に出ると考えてはいけないと書かれている。 | 手元で動かすとき、コマンドは既定で隔離された環境の中で実行される。読み取りだけ・作業場所への書き込みまで・制限なし、の 3 段階があり、既定は作業場所への書き込みまで。 隔離は基本ソフトの仕組みで行われ、macOS は標準の機能、Windows は標準の機能または WSL2、Linux と WSL2 は追加の部品を入れて実現する。クラウドで動かす場合は、仕事ごとに切り離された仮想環境で動く。 | 編集部がまだ確認していません | ◎両方向呼ぶ側になれる呼ばれる側になれる クライアントとサーバーの両方 ベンダー公表 クライアントとしてSTDIO/Streamable HTTPのMCPサーバーに接続でき(`codex mcp add`)、加えて「You can run Codex as an MCP server and connect it from other MCP clients」として`codex mcp-server`が文書化されていますが、同コマンドは非推奨でCodex app serverへの移行が案内されています。 |
| CrewAI(クルーAI) | 自社運用は Python 3.10〜3.13 が要る ベンダー公表 自分の環境で動かす場合はプログラミングが前提で、Python(>=3.10 かつ <3.14)と依存管理ツール uv が必要と公式ドキュメントに記載され、macOS / Linux と Windows の手順が示されている。一方 SaaS 版については「Zero installation required - just sign up for free at app.crewai.com」と記載され、ブラウザだけで始められるとしている。プラットフォーム側のドキュメントでは Crew Studio が「no-code/low-code interface」と説明されている。 | 実行回数で数える従量 run(ワークフローの実行回数) ベンダー公表 Basic は「50 workflow executions/month」で最大実行数も50、追加実行は不可。Enterprise は含まれる実行数をワークフローの規模に合わせて設定し、上限は個別、超過した分は従量で加算される。オートメーション数は Basic が2、Enterprise は個別。 | 無料枠あり実行回数で従量 Enterprise は Custom(金額の掲載なし、Request trial / Request Info からの問い合わせ)。Enterprise には「45-day onboarding」が含まれると記載。 Basic に含まれるのは Visual editor、AI copilot、GitHub integration、50 workflow executions/month。 | △既定で学習に使う規約に明記 利用規約 1.5 で、利用者が入力したデータおよび出力(あわせて Customer Data と定義)について、サービス提供のほか「製品およびサービスの改善と開発(モデルやアルゴリズムの訓練・開発を含む)」と「集計化・匿名化データの作成」に使う権利を CrewAI に許諾すると定められている。プライバシーポリシーには、Google のユーザーデータについてのみ、広告や AI モデルの訓練には使わないと別途記載がある。 | 使ったモデル、担当ごとの経過時間、道具の使用と出力、消費量と概算費用、仕事ごとの状態(完了・実行中・失敗)が残る。 どれだけの期間残るかを示す記述は、開いた範囲では見つからなかった。書き出し先として OpenTelemetry と外部の監視サービスへの連携が用意されており、そちらに送れば保持は送り先の決まりに従う。 | ― | △30日後にデータを削除 プライバシーポリシーに、アカウント停止後のデータの取り扱いとして、30日以内に削除または不可逆な匿名化を行い、暗号化されたバックアップやシステムログには最長180日残ることがあると記載されている。 | ◎両方向呼ぶ側になれる呼ばれる側になれる クライアントとサーバーの両方 ベンダー公表 開発者ドキュメントに、エージェントが外部の MCP サーバーのツールを取り込む仕組み(mcps フィールドおよび MCPServerAdapter、Stdio / SSE / Streamable HTTPS に対応)が記載されており、クライアント側として動く。あわせて料金ページ(https://www.crewai.com/pricing)の機能比較表に「Export as MCP server」が Basic・Enterprise の両方で Yes と掲載されており、作ったワークフローを MCP サーバーとして書き出せる。 |
| Cursor | 公式ドキュメントに「It is available across the Agents window, editor, CLI, Cursor SDK, and the iOS app.」と記載されており、デスクトップのエディタ、コマンドライン、クラウドエージェント、iOSアプリで利用します。 | 席単位超過は従量 seat(席)ごとの月額に、トークン単価(100万トークンあたりの入力・キャッシュ・出力単価)で金額換算されるモデル利用枠が付き、枠を使い切ると同じ単価の従量課金(on-demand)で継続できます。 利用枠は月次の請求サイクルでリセットされ繰り越されず、Teamsでは席の種類ごとにユーザー単位で配分され他のメンバーへ移せないと記載されています。 | 月額超過は従量 原文表記のまま、Hobby「Free」、Start (India only)「₹649/mo, tax inclusive」、Pro「$20/mo」、Pro+「$60/mo」、Ultra「$200/mo」、Teams Standard「$40/user/mo」、Teams Premium「$120/user/mo」で、Enterpriseは営業への問い合わせによる個別見積りです。 料金ページに「All prices are exclusive of any applicable taxes.」と記載(India向けStartのみtax inclusive表記)。Enterpriseはプール利用・SCIM・監査ログ・請求書払いを含むと記載されています。 | ○設定で切替ゼロデータ保持 「Privacy Mode」を有効にするとCursorおよびモデル提供者は利用者のコードを学習に使わず(提供者とはゼロデータ保持契約を締結)、無効にするとコードベースやプロンプト、エディタ操作、コード断片などをAI機能の改善とモデル学習に使う場合があると明記されており、Enterpriseチームでは既定で有効です。 Privacy Modeは無料プランを含め誰でも設定から有効にでき、チームや組織の管理者が一括で有効化することもできると記載されています。有効時でも、規約違反検知の分類器に反応した場合は調査のためデータが保存されることがあると記載されています。 ベンダー公表Data Use & Pri…()ほか 1 件
採取元: Data Use & Privacy Overview(原文引用)・公式ドキュメント プライバシーとデータガバナンス(原文引用)
調査日 | ― 編集部まとめ出典()
公式ドキュメント コンプライアンスと監視 確認したもの: エンタープライズ向けの監査記録のページ、データ利用の説明ページ、セキュリティページ、料金ページを開いた。監査記録は Enterprise で利用でき、SIEM・Webhook・S3 へ転送して長期保管できると案内されているが、Cursor 側で何日保つのかを示す数字は無い。エージェントの応答や生成コードの中身は記録しないとは明記されている。 調査日 | ― 編集部まとめ出典()
料金ページ(プラン比較) 確認したもの: 料金ページの機能比較、公式ドキュメントのトップとエージェント概要、エンタープライズ向けのプライバシー・コンプライアンスの各ページを開いたが、本番と分けて設定を試すための検証環境の提供に関する記載は無い。Enterprise には自動実行・ブラウザ・ネットワークの制御という項目があるが、これは実行時の制限であって別環境の提供ではない。 調査日 | 編集部がまだ確認していません | ○呼ぶ側になれる外の道具を使える MCP サーバーに繋ぐ側(クライアント) ベンダー公表 「Model Context Protocol (MCP) enables Cursor to connect to external tools and data sources.」と記載され、MCPサーバーに接続する側として文書化されています。 |
| Devin | 計算量で数える従量 ACU(Agent Compute Units)単位 ベンダー公表 エンタープライズ契約は ACU(Agent Compute Units)単位で、「billed in Agent Compute Units (ACUs) at the rate set in their order form」と記載。セルフサーブ(Free / Pro / Max / Teams)は、プランに含まれるクォータと、超過分のオンデマンド課金の組み合わせ。 | 編集部がまだ確認していません | △契約による規約に明記 プライバシーポリシーは、利用者のコンテンツをモデルの学習・ファインチューニング・改善に使う場合があると記載しており、その適用は「利用者に適用される契約条件による」としている。オプトアウトの手段はポリシー上に明示されておらず、EEA・英国の利用者については異議申立ての権利があるとだけ書かれている。法人プランで扱いが異なるかどうかも、このポリシーには書かれていない。 | 日数の記載なし。取引が続く間は保持 ベンダー公表 保持期間を日数で示した記載は無く、取引関係が続くあいだ保持する、と説明されています。 やり取りの記録や利用状況のデータは必要な期間だけ保持し、期間は会社側が決めるとも書かれています。作業の経過そのものは、画面上で作業ごとの記録として後から追えます。 | 作業は利用者の端末ではなく、シェル・エディタ・ブラウザを備えたクラウド上の作業環境で行われ、そこで自分の変更を動かして確かめられます。外部ツールの接続設定を保存する前には、隔離された確認用の環境を立ち上げて接続を試す仕組みもあります。 本番と分けた検証用の契約や環境が別途売られているわけではなく、作業そのものが独立した環境で走る形です。 | 編集部がまだ確認していません | ○呼ぶ側になれる外の道具を使える MCP サーバーに繋ぐ側(クライアント) ベンダー公表 「MCP is an open protocol that enables Devin to use hundreds of external tools and data sources.」と記載され、MCP マーケットプレイスから外部 MCP サーバーを有効化する。追加には組織管理者の Manage MCP Servers 権限が必要。 | |
| GitHub Copilot | 開発用エディタ(デスクトップ)、GitHub.com(ブラウザ)、GitHub Mobile(スマホ)、GitHub CLI(コマンドライン)。 | 席単位従量が加算 | 無料あり。Pro $10・Business $19/月 ベンダー公表 Free「$0」(コード補完 月2,000回・チャット 月50回)、Pro「$10 per month」、Pro+「$39 per month」、Max「$100 per month」、Copilot Business「$19 USD per granted seat per month」、Copilot Enterprise「$39 USD per granted seat per month」。 「Code completions and next edit suggestions don't use credits.」と記載。チャット・エージェント・CLI は AI Credits を消費し、1 クレジット「$0.01 USD」。 | ○個人と法人で逆オプトアウト可 個人向けと法人向けで扱いが逆 ベンダー公表 個人向け(Free / Pro / Pro+ / Max)と法人向け(Business / Enterprise)で扱いが逆。個人向けは既定で入力・出力が AI モデルの開発・学習に使われ、アカウント設定でオプトアウトできる。法人向け(2026年3月版の GitHub Generative AI Services Terms が適用される契約)は「文書による指示がない限り学習に使わない」と定めており、既定で使われない。 ベンダー公表GitHub 利用規約 Se…()ほか 2 件
採取元: GitHub 利用規約 Section J.3(個人向け・原文引用)・GitHub 利用規約 Section J.3(オプトアウト・原文引用)・GitHub Generative AI Services Terms 第3条(法人向け・原文引用)・GitHub Copilot 製品ページ FAQ(個人向け・原文引用)・GitHub Copilot 製品ページ FAQ(個人向けの切り方・原文引用)・GitHub Copilot 製品ページ FAQ(法人向け・原文引用)
調査日 | それより長く残したい場合は、外部の監視基盤へ流して保管するよう案内されています。 入力と提案そのものの扱いは別で、法人向けの既定では保持されず、個人向けでは 28 日間保持されると案内されています。利用状況のデータは 2 年間保存されます。 | ― 編集部まとめ出典()
公式ドキュメント 責任ある利用(エージェント) 確認したもの: プランと価格の比較表、公式ドキュメントの入門・責任ある利用・企業向けアカウント・監査記録の各ページを開いたが、本番と分けて設定を試すための検証環境の提供に関する記載は無い。代わりに書かれているのは、クラウドで動くエージェントが触れる範囲の制限(そのプルリクエストの枝だけ、他のリポジトリには入れない、専用の環境に入れた秘密情報以外は使えない)で、これは実行時の制限であって別環境の提供ではない。 調査日 | 編集部がまだ確認していません | ○呼ぶ側になれる外の道具を使える MCP サーバーに繋ぐ側(クライアント) ベンダー公表 Copilot Chat を外部の MCP サーバーに接続して、そのツールやリソースを使わせる方法が開発者ドキュメントに記載されている。 |
| Hermes Agent(ヘルメス・エージェント) | macOS・Linux・WSL2・Termux と Windows ネイティブに対応し、デスクトップアプリもある。導入はインストーラ 1 行(macOS / Linux / WSL2 は curl、Windows は PowerShell)で、uv・Python 3.11・Node.js・ripgrep・ffmpeg までまとめて入る。利用にはモデル提供元の API キーか、手元で動かすモデルサーバーが別途要る。 | 鍵を持ち込む提供元に払う BYOK(利用者が用意したモデル提供元の課金) ベンダー公表 | 無料モデルは別課金 モデルの利用料は利用者が接続先に払う。金額の記載は公式ページに無い。 | 編集部がまだ確認していません | 編集部がまだ確認していません | コンテナによる隔離が security の層の 1 つとして挙げられている ベンダー公表 | 編集部がまだ確認していません | ◎両方向呼ぶ側になれる呼ばれる側になれる クライアントとサーバーの両方 ベンダー公表 外部の MCP サーバーに繋ぐ側であり、Hermes 自身を MCP サーバーとして他のエージェントへ出すこともできる、と公式ドキュメントが両方を明記している。 |
| Kiro(AWS) | IDE は「macOS (Intel + Apple Silicon), Windows 10/11 (64-bit), or Linux (Ubuntu 24+, Debian 13+, Fedora 40+, Arch, Mint 22+)」、CLI は「macOS, Windows 11 (PowerShell), or Linux (glibc 2.34+ or musl variant)」、Web は「Any modern browser. No local installation required.」、モバイルは「iOS, distributed through Apple TestFlight during early access.」、Crew は「macOS, Linux (x86_64 and ARM), or Windows. Python 3.9+ required for source installs.」と記載されている。 | クレジット従量 credit ベンダー公表 credit(ユーザー1人あたりの月額に、プランごとの付与クレジット数が紐づく形)。「A credit is a unit of work in response to user prompts. Simple prompts can consume less than 1 credit. More complex prompts, such as executing a spec task, typically cost more than 1 credit.」と定義され、選ぶモデルによって消費レートが変わると記載されている。 | 無料枠あり人月 | ○個人と法人で逆設定で切替 契約形態で扱いが分かれる ベンダー公表 Free Tier と、ソーシャルログインまたは AWS Builder ID で使う個人サブスクリプション利用者のコンテンツ(質問・入力・生成されたコードなど)は、既定でサービス改善に使われる。IDE の設定(Settings → User → Application → Telemetry and Content)で「Data Sharing and Prompt Logging: Content Collection for Service Improvement」のチェックを外せばオプトアウトできる。エンタープライズ利用者(IAM Identity Center 等での認証)のコンテンツはサービス改善に使わないと明記されている。なお Free Tier の入力は、オプトアウトした場合でも不正利用検知の目的で最大60日間保持される。 | 管理者が有効にすると、利用者の入力と応答が記録され、保存先は自社の AWS 環境内の指定した置き場になります。提供側が何日保つという定めではなく、保持期間は自社側の設定で決まります。 無料枠の利用者については、規約違反の検知のために入力を最長 60 日間保存することがあると、サービス個別条項に書かれています。記録機能そのものに追加料金は無く、保存先の費用だけがかかります。 | ブラウザから使う形では、作業ごとに隔離された環境が立ち上がり、必要なリポジトリだけを複製して作業し、終わると片付けられます。中には画面のない Chrome と操作用の道具が入っていて、直した画面をその場で確かめられます。 外に出られる宛先は設定で絞れます。本番と分けた検証用の契約が別に売られているわけではなく、作業そのものが毎回この隔離環境で走る形です。 | 編集部がまだ確認していません | ○呼ぶ側になれる外の道具を使える MCP サーバーに繋ぐ側(クライアント) ベンダー公表 「MCP is a protocol that allows Kiro to communicate with external servers to access specialized tools, prompts, and resources.」と記載され、外部 MCP サーバーへ接続する側として説明されている。ただしクラウドセッションではプレビュー中のため未対応。 |
| Manus(マヌス) | ウェブ、モバイルアプリ、ブラウザー拡張機能(プライバシーポリシー表記「Manus AIプラットフォーム、ならびにManus AIに関連するモバイルアプリおよびブラウザー拡張機能」)。公式トップページではデスクトップアプリの配布も案内されています。 | クレジット従量 credit(クレジット) ベンダー公表 規約は「The Services operate on a credit-based system.」と定め、1回あたりの消費量は複雑さ・分量・時間などに応じて会社側の裁量で決まり、必要クレジット数は予告なく変更され得るとしています。購入済みクレジットは原則返金されず、退会時に未使用分が失効する場合があります。 | 月払いで $20/月、$40/月、$200 ほか ベンダー公表 月払いで $20 / 月、$40 / 月、$200 / 月 の3プラン(それぞれ月間クレジット 4,000/8,000/40,000、加えて毎日補充される 300 リフレッシュクレジット)。年払いは「17% 節約」と表示。チーム・法人向けは「チームプランを取得」からの個別対応。 初期費用・最低契約の記載は見当たりません。表示は米ドル、税の扱いは規約 3.3 により別途。 | ― 公式文書に「AIモデルの学習に使う/使わない」を直接述べた条文は見当たりません。規約は、入力・出力を含む利用者コンテンツについて、集約した形でサービスを改善するための永続的・取消不能なライセンスを会社に与えると定めています。またプライバシーポリシーは、入力・プロンプト・ユーザー作成コンテンツを「サービスの改善と分析」および「研究開発/集計・非識別化・匿名化データの作成」に、正当な利益を根拠として使用し得ると記載しています。加えて規約は、第三者AIプロバイダーが利用者コンテンツの秘密保持を義務づけられない場合があり、当該コンテンツを使用・開示する権利を保持し得ると明記しています。学習利用に対するオプトアウト手段の記載は確認できませんでした。 編集部まとめ出典()
学習の可否を述べた条文が見当たらない 利用規約 5.3 License / 5.4 AI Services、プライバシーポリシー 利用者の情報の使用方法 確認したもの: https://manus.im/terms
採取元: 公式ページ
調査日 | ― 編集部まとめ出典()
公式ヘルプ 作業環境の不具合 確認したもの: ヘルプセンターの作業環境・不具合・データの退避と復元の各カテゴリと、稼働状況ページを開いたが、実行の記録を何日保つかを示す数字は無い。代わりに書かれているのは作業用の仮想環境の作り直しの方針で、無料の利用者は 7 日、有料の利用者は 21 日使わないと自動で作り直されるとされている(これは環境の寿命であって記録の保持期間ではない)。 調査日 | 作業はクラウド上の隔離された仮想環境で行われ、利用者はその中の画面を見たり、途中で自分で操作を代わったりできます。環境は作り直されることがあり、その際に中のファイルは失われますが、作業の進み具合と履歴は残ると説明されています。 本番と分けた検証用の契約が別に売られているわけではなく、作業そのものが毎回この隔離環境で走る形です。 | △削除 個人利用者はアカウントを通じて個別のコンテンツを削除でき、アカウント閉鎖は問い合わせにより受け付けられます。チームプランではオーナーがセッションデータをエクスポートできます。欧州所在の利用者には、個人情報の機械可読コピーを本人または指定した第三者へ移転させる権利(データポータビリティ)が認められています。規約は、アカウント終了時に会社がコンテンツを削除する場合があり、その削除について責任を負わないと定めています。 | ○呼ぶ側になれる外の道具を使える MCP サーバーに繋ぐ側(クライアント) ベンダー公表 ヘルプセンターのコネクタ解説に |
| OpenClaw(オープンクロー) | コマンドラインからの導入・運用が前提です(`npm install -g openclaw@latest --allow-scripts=openclaw` でインストールし、`openclaw onboard --install-daemon` で常駐設定、`openclaw dashboard` でウェブ管理画面を開く)。動作要件は Node.js 26 推奨、ほかに Node 22.22.3+ / 24.15+ / 25.9+。公式サイトは macOS・Linux・Windows で動作すると記載しています。 | 鍵を持ち込む提供元に払う BYOK ベンダー公表 BYOK(利用者が自分で契約したAIモデル提供元のAPIキーを持ち込む形)。課金は OpenClaw ではなく、そのモデル提供元との契約に従います。公式ドキュメントは、ホスト型・ローカル型いずれの提供元にも対応すると記載しています。 | 無料モデルは別課金 ライセンスは MIT License ベンダー公表 ソフトウェア自体は無償のオープンソース(MIT ライセンス)。公式サイト・公式リポジトリに販売価格やサブスクリプションの記載はありません。別途、利用者が契約するAIモデル提供元への利用料が発生します。 初期費用・最低契約という概念がなく、利用者自身が設置・運用します。 ソフトウェア本体の配布条件。無保証・責任制限の定めもこの本文に在る(03-9 §3.9 の法務の調査記録の出典)。 | ◎学習に使わない手元で動く OpenClaw は利用者自身の端末で動くソフトウェアで、公式資料に「入力を学習に使う」という記述はありません(学習に使う運営主体が存在しない構造です)。会話履歴・認証情報・ツールの作業ファイルはすべて利用者の端末のローカル領域に保存されます。重要 ただしモデルへ送られた内容の扱いは、利用者が持ち込んだAPIキーの発行元、すなわちAIモデル提供元のポリシーで決まります。学習に使われるかどうかは OpenClaw ではなくそちらを確認する必要があります。 | 動作の記録は利用者の端末のファイルとして日付ごとに書き出され、会話の記録も端末上に残ります。どちらも提供元が消すのではなく、長く残す必要が無ければ利用者が自分で古いものを消すよう案内されています。 記録の中の秘密情報は伏せられ、伏せる対象は自分で足せます。診断のために共有するときは、記録そのものではなく秘密情報を伏せた状態表示を使うよう勧められています。 | 隔離した環境で実行する仕組みはありますが、既定では入っておらず、利用者が自分で有効にする形です。切ってある状態では、行き先を自動に任せた実行は常駐させている端末そのもので走ります。隔離環境を明示して指定した場合は、環境が用意されていなければ実行されずに落ちます。 危険度の高い道具(コマンド実行・ブラウザ操作・外部取得)は、信頼できる相手や明示した許可一覧に絞るよう勧められています。強い境界が要る場合は、OS の利用者や機器そのものを分けるよう求めています。 | ◎手元に残る | ◎両方向呼ぶ側になれる呼ばれる側になれる クライアントとサーバーの両方 ベンダー公表 公式ドキュメント表記「`openclaw mcp serve` starts a stdio MCP server.」により、Codex や Claude Code など外部のMCPクライアントへ OpenClaw 側の会話を公開できます。同時に、OpenClaw が起動・設定する実行環境向けに、接続先MCPサーバーの定義を `mcp.servers` として管理する機能も備えます。 |
◎ 条件なしで当てはまる ○ 条件つき・一部 △ 限定・要申請・無いと明記 × 当てはまらないと明記 ? 編集部がまだ確認していません ― 提供元が公開していない(編集部が調べた) — 記号は編集部の札から機械で付けています。物差しは項目ごとに違い、列の見出しがその項目の意味です。札の意味と根拠は各セルの要約を押すと出ます。
材料の調査日(最新): 2026-09-05
経営陣・情シス向け「導入前セルフチェックシート」
導入稟議を承認する前、または現場へのツール配布を決定する前に、以下の13項目をセルフチェックしてください。
| # | 確認項目 | 判定 | チェックポイント |
|---|---|---|---|
| 1 | 業務領域の合致 | [ ] | 目的は「開発コード実装」か「一般リサーチ・資料作成」か「CRM社内手続き」か明確か? |
| 2 | 操作環境の安全性 | [ ] | 実行場所はクラウド隔離仮想マシンや特定フォルダに限定されているか?(本番直結でないか) |
| 3 | 自律モードの制限 | [ ] | 迷ったときや危険な操作の前に、人間へ承認を求める設定(人間介在)になっているか? |
| 4 | ロールバック機能の有無 | [ ] | 誤った変更が加わったとき、ファイルやDBを直前の状態にワンクリックで戻せるか? |
| 5 | 学習利用の完全遮断 | [ ] | 契約するプランは、社内コードや業務データがAIモデルの再学習に使われない設定か? |
| 6 | 資格情報(APIキー)の保護 | [ ] | 渡すAPIキーの権限は最小限(読み取り専用等)に絞られているか? 端末外に漏洩しないか? |
| 7 | 予算上限(リミット)設定 | [ ] | クレジットや従量課金がループした際、自動で停止する利用限度額を設定できるか? |
| 8 | 前払残高の失効条項 | [ ] | クレジット前払い型の場合、退会時に残高が没収される規約になっていないか? |
| 9 | 成果物の持出性 | [ ] | 生成されたコードや資料に透かしが入ったり、特定プラットフォームに固定されないか? |
| 10 | MCP対応と拡張性 | [ ] | 将来自社システム(kintone/freee等)と連携できる共通規格(MCP)に対応しているか? |
| 11 | 実行ログの監査追跡 | [ ] | エージェントが「いつ、どのツールで、何を変更したか」を後から追跡できるログが残るか? |
| 12 | 免責条項の社内認識 | [ ] | 「万が一の操作ミスによる損害は100%自社の自己責任」という法的現実を合意できているか? |
| 13 | 担当者のITスキル適合 | [ ] | CLIや環境構築が必須の製品を、非エンジニア部門に無理に導入しようとしていないか? |
ここから先は調査の詳細です(約 20 分)。上のカードだけで決められます。調べた 1 件ずつの記録は IT連携マップ に、出典 URL と調査日つきで公開しています。
調査の詳細
このページの答えは、以下の調べで出しました。対象・確認時期・出典を並べます。
導入時に検討すべき「8つの独自指標」と評価の理由
AIエージェントの選定を「AIモデルのIQ」だけで決めてしまうと、現場投入後に「エンジニアしか使えないコマンドライン(CLI)だった」「勝手にファイルを上書きして戻せなくなった」「月末に数十万円の請求が届いた」といったトラブルに直結します。
ここでは、経営陣・管理職が必ず確認すべき 8つの評価指標 について、なぜその視点が不可欠なのか、14製品の実態はどう分かれているのかを解説します。
導入容易(UI形態・利用環境・前提条件)
最初の関門は、「自社の誰が、どのような環境ですぐに使い始められるか」という導入のハードルの高さです。
① 提供形態による4つの分類
AIエージェントの動作場所は、ChatAIのように「ブラウザを開けば誰でも使える」ものばかりではありません。
多くの製品は複数の形で使えます。ここでは ベンダーが導入手順の先頭に置いている形 を「主たる入口」として 1 つに数えました(ほかに使える形も同じ表に並べてあります)。
- ブラウザ・クラウド完結型(3製品): Agentforce、Devin、Manus。ブラウザや専用アプリからログインするだけで利用でき、利用者のパソコンスペックを問いません。
- エディタ・IDE 拡張型(2製品): GitHub Copilot、Cline。Visual Studio Code や JetBrains など、すでに使っているエディタ に拡張機能として組み込みます。
- デスクトップアプリ型(4製品): Cursor、Kiro、Antigravity、Claude Cowork。アプリそのものを入れて 起動し、手元のファイルを直接読み書きします。Cursor・Kiro・Antigravity は「エディタ機能を持つ独立したアプリ」で、上の拡張型とは入れ方が違います。
- ターミナル・CLI/自社常駐型(5製品): Claude Code、Codex、CrewAI、Hermes Agent、OpenClaw。コマンドラインでの操作や、Node.js / Python / Docker の環境構築、デーモン常駐設定が必要となり、非エンジニアには敷居が高い形態です。
② 前提条件の落とし穴
利用形態の調査では、「利用する前に特定の契約や高度な環境が必須となる製品」が明確に分かれました。
- Agentforce: Salesforce の契約(Enterprise Edition以上等)が前提であり、単体で購入して他のシステム向けに使うことはできません。
- CrewAI: 自社運用には「Python 3.10〜3.13」の環境構築が必須と公式に明記されています。
- OpenClaw: コマンドラインからの導入・運用が前提(
npm install -g openclaw)であり、モデルのAPIキーを自分で用意する必要があります。 - Hermes Agent: 公式の導入はインストーラ1行(macOS / Linux / WSL2 は
curl、Windows は PowerShell)か、デスクトップアプリの配布です。インストーラが uv・Python 3.11・Node.js・ripgrep・ffmpeg までまとめて入れます。Windows は WSL なしのネイティブ動作に対応(公式は、WSL なしの Windows でも CLI・ゲートウェイ・TUI・道具のすべてがそのまま動くと明記)。ただし利用にはモデル提供元のAPIキーか、手元で動かすモデルサーバーが別途必要です。
判定基準:◎=ブラウザや標準IDE拡張ですぐ利用可能 / ◯=特定SaaS契約や環境前提あり / △=CLI/Python/Node/ローカル常駐など高度な環境構築が必要 / —=開いた範囲に記載なし
業務適合(得意分野と自律・Remote Control の実態)
第2の指標は、「自社のどの業務を任せられるのか」という業務適合性と、自律実行・リモート操作(Remote Control)の実態です。
① 得意領域による3つの分類
AIエージェントは、万能の魔法ではありません。各製品の公式資料から見えてくる主戦場は3つに分かれます。
- ソフトウェア開発・コーディング特化(8製品): Claude Code、Cursor、Devin、Codex、Cline、GitHub Copilot、Kiro、Antigravity。ソースコードの読解、不具合修正、PR(プルリクエスト)作成、テスト自動実行を主目的とします。
- 一般業務・リサーチ・資料作成(3製品): Manus(市場リサーチ、スライド作成、Web制作)、Claude Cowork(ローカル文書の整理・成果物作成)、Agentforce(CRM内の顧客対応、人事手続き、商談更新)。
- マルチエージェント協調・自律実行基盤(3製品): CrewAI(リサーチ役、執筆役、検査役などの役割分担)、OpenClaw(メッセージアプリからの自律呼び出し)、Hermes Agent(作業から手順を自分で作って貯め、下位エージェントに分けて並行実行)。
今日の14製品の主戦場は、まだ「開発」です。 14製品のうち8製品はソースコードを扱う道具で、経理・総務・営業といった一般業務を主目的に掲げているのは3製品(Manus・Claude Cowork・Agentforce)にとどまります。非技術者だけの部署で導入するなら、まずこの3製品と、次章以降の「委任統制」「隔離復元」を先に読んでください。
② 自律実行とリモート操作(Remote Control)の到達度
現場が最も注目する「AIが遠隔からPCやブラウザを操作できるか」という点において、一次資料から確認された機能差は極めて鮮明です。
| 製品 | リモート操作・自律実行の形態 | 人間の介入(Take-over) |
|---|---|---|
| Manus | クラウド上の仮想PCを自律操作(ブラウザ・端末)。スケジュール実行対応 | 仮想PCの画面をリアルタイム閲覧し、途中で人間が操作を代わる(Take-over) ことが可能。ローカル操作代行ブラウザ拡張機能あり |
| Devin | クラウド上の隔離開発環境(シェル・エディタ・ブラウザ)で自律実装 | 作業画面を見守り、Slack / Teams のチャットから遠隔指示が可能 |
| Agentforce | Salesforce のバックグラウンドやチャネル(Slack/Web/SMS)からCRMを遠隔自律操作 | 手に負えない用件は人間のオペレーターへ自動エスカレーション |
| OpenClaw | 端末に常駐し、普段のチャット(WhatsApp, Telegram, Discord, Slack等)から指示を受信 | メッセージアプリ越しに自宅・社内端末の操作を遠隔トリガー |
このように、「クラウド仮想マシンを自律操作して人間が途中で画面を奪える型(Manus)」、「チャットから遠隔指示を出してクラウド上で完結させる型(Devin, Agentforce)」、「メッセージアプリから手元の端末を遠隔操縦する型(OpenClaw)」 という明確なアーキテクチャの違いが存在します。
なお、Cursor・Claude Code・Cline のように、手元のエディタやターミナルで人が差分を見ながら一歩ずつ進める型(図の④「手元対話・直接伴走型」)は、遠隔自律ではなく手元の高速なアシストなので、上の表には含めていません。
判定基準:◎=高度な自律実行+リモート操作(クラウド仮想PC・ブラウザ操作代行・チャット遠隔指示)対応 / ◯=コードまたは手元ファイルの高度な自律実装・操作対応 / △=特定機能や補完に限定 / —=開いた範囲に記載なし
委任統制(人間介在 HITL・自律モード・承認ゲート)
業務で最も危険なのは、「AIが勝手に判断して社外へメールを送ってしまった」「本番DBを書き換えてしまった」という暴走です。
① 人間介在(Human-in-the-loop)と自律モードの既定値
一次資料を精査すると、良質なエージェントほど「既定では完全な自律実行を無効にしている」ことが分かります。
- Kiro(AWS): 公式ドキュメントに自動運転は既定でオフと明記され、迷ったときは作業を止めて人間に確認を求めます。
- Codex(OpenAI): 作業場所の壁を越えるような危険な操作をするとき、既定では人間に確認を求めて一時停止します。
- Antigravity(Google): 変更を実行する前に停止して承認を求める設定が既定の推奨となっています。
- Agentforce: 「120秒で打ち切り、同時実行は1件」「手に負えない用件は人間へ引き継ぐ」という厳格なガードレールが敷かれています。
② 危険な自律運転のリスク
一方、承認設定を緩めすぎると重大なリスクが生じます。
- Cline の公式ドキュメントはチェックポイント機能なしでの自動承認はリスクが高い。問題に気づく前に多くの変更が加わってしまうためと率直に警告しています。
- GitHub Copilot も「誤りうると明記。危険な命令は実行前に許可を求める」設計を取っています。
判定基準:◎=自律モード既定OFF、作業場所の外に及ぶ操作の事前承認、監査ログ標準装備 / ◯=承認設定や復元機能あり / △=承認ゲートが設定依存、または自律暴走リスクあり / —=開いた範囲に記載なし
安全主権(再学習OFF・閲覧の制限・機密保持・認証情報管理)
入力したプログラムや顧客データがAIの学習に使われないか、APIキーなどの認証情報が安全に管理されるかという指標です。
① 再学習(Training Use)の規約実態
過去の利用規約の調査と同様、個人向けと法人向けで扱いが大きく分かれます。
- 学習に使わないことを明記: Agentforce は Einstein Trust Layer の機能として「データ保持ゼロ」を挙げ(公式は、データ保持ゼロ・毒性検出・安全なデータ取得・動的なグラウンディングといった仕組みで顧客データを守ると説明)、別ページでは、ゼロデータリテンションは厳格な方針で、プロンプトと生成された応答は保存されず、基盤となる第三者の大規模言語モデルの学習にも使われないと明記しています。Claude Code・Claude Cowork も法人商用契約では既定で非学習。Cursor は「Privacy Mode」有効化で非学習となります。
- 個人利用や一部プランで学習対象となる例: Antigravity は個人向け無料利用で既定で品質改善に使われる定め(設定で変更可能)。CrewAI は規約上、入力も出力もモデル訓練に使う条項が存在します。GitHub Copilot は個人向け無料版と法人契約で扱いが逆になります。
- 条文が見当たらない例: Manus は規約を開いた範囲で学習利用の可否を述べた条文が確認できませんでした。
② 資格情報(API Key・認証トークン)の保管場所
AIエージェントに社内システムを操作させるには、APIキーやOAuth(パスワードを渡さずに連携を許可する仕組み)トークンを渡す必要があります。
- OpenClaw のように手元のローカル領域(
~/.openclaw/credentials)に保管される製品は、クラウドへの漏洩リスクを抑えられます。 - クラウド型エージェントに社内システムの管理者キーを預ける場合は、万が一の漏洩に備えて権限(Scope)を最小限に絞った専用キーを発行することが鉄則です。
判定基準:◎=法人/商用で再学習OFFを明記、認証情報を安全管理 / ◯=設定変更で学習OFF可能 / △=規約上学習対象、または記載なし / —=開いた範囲に記載なし
隔離復元(サンドボックス・ロールバック・暴走防止)
AIエージェントが誤ったコードを実行したり、ファイルを削除してしまった際、「環境を安全に隔離できているか」「直前の状態に巻き戻せるか」という防壁の有無です。
① サンドボックス(隔離実行環境)の有無
- 完全なクラウド仮想環境: Devin は利用者の端末ではなく、クラウド上の独立したワークスペース(シェル・エディタ・ブラウザ)で動作します。Manus もクラウド上の隔離仮想PCで動作し、Kiro は作業ごとに隔離環境が立ち上がり終了後に破棄されます。本番端末に影響を与えない最も安全な構造です。
- ローカルサンドボックス・フォルダ制限: Codex は既定で隔離実行され権限が3段階で管理されます。Claude Code は起動フォルダ配下にしか書き込めないアクセス制限を持ちます。
- 隔離なし・直実行: OpenClaw や Antigravity は隔離機能を持つものの既定では無効であり、設定を誤るとローカルマシン上で直接コマンドが走ります。
② ロールバック(巻き戻し)機構
- Cline は「Checkpoints(チェックポイント)」機能を備え、ファイルと会話の両方を過去の時点にワンクリックで巻き戻せます。
- Cursor は「自動復元ポイント」により、エージェントが変更したファイルだけを直前に復元できます。
判定基準:◎=クラウド/OSレベルの隔離サンドボックス+巻き戻し機構標準完備 / ◯=起動フォルダ制限やエディタ復元ポイントあり / △=隔離や復元が手動、またはローカル直実行 / —=開いた範囲に記載なし
業務継続(成果物持出・前払失効・ロックイン)
導入後にツールを変更したくなったとき、「成果物を完全に持ち出せるか」「支払った料金が無駄にならないか」という出口戦略です。
① 成果物の形式とロックイン
- Claude Code、Cline、Cursor、OpenClaw: 成果物はすべて標準的なソースコード、Markdown、ローカルファイル、Git履歴として手元に残ります。ツールを乗り換えても成果物は100%手元に残るため、ロックインが極めて低いです。
- Agentforce: エージェントが更新した商談履歴や問い合わせログは Salesforce CRM 内部に蓄積されます。
- OpenClaw、Hermes Agent、Cline(オープンソース): ソフトウェア本体がオープンソースで手元に置けるため、提供元がサービスを終えても、手元のコードと設定はそのまま使い続けられます。
② 前払いクレジットの失効条項
注意が必要なのが、クレジット前払い型の規約条項です。
- Manus: 成果物に「Made with Manus」の透かしが入り現時点では除去できない制約があるほか、利用規約に「クレジット前払い型で、退会時に未使用分が失効する」旨が明記されています。未使用残高を抱えたまま解約すると費用が無駄になる点に注意が必要です。
判定基準:◎=成果物が標準Git/ファイルで手元に残り失効リスクなし / ◯=標準エクスポート対応 / △=透かし入り、前払クレジット退会時失効条項あり / —=開いた範囲に記載なし
連携操作(操作の入口 MCP・API接続・対象SaaS)
AIエージェントが外部の業務システム(kintone、freee、Slack、Google ドライブ等)にアクセスするための「操作の入口」の拡張性です。
① MCP(Model Context Protocol)のクライアントとサーバー
共通規格 MCP(Model Context Protocol)への対応状況を調査すると、以下の事実が分かりました。
- MCP Client(操作する側): 14製品のすべてが、外部のMCPサーバーを呼び出してデータを読み書きする「クライアント」として機能します。
- MCP Server(自身が操作される側)に対応(both): Claude Code、Codex、CrewAI、OpenClaw、Hermes Agent の5製品は、自身がMCPサーバーとしても振る舞えます。例えば Claude Code から OpenClaw の機能を道具として呼び出す、といった、エージェント同士の高度な連携やチェーン化が可能です。
判定基準:◎=MCP both(クライアント・サーバー両対応)で双方向連携可能 / ◯=MCP client に標準対応 / △=独自規格または個別設定中心 / —=開いた範囲に記載なし
費用明瞭(課金単位・クレジット・青天井リスク)
稟議書に確定予算を書けるか、試行錯誤やループによって請求が跳ね上がるリスクがないかという指標です。
① 課金単位による4つの型
AIエージェントの料金体系は、ChatAIよりも複雑です。
- 席数月額・定額制(5製品): GitHub Copilot(Business $19/月)、Cursor(Pro $20/月)、Claude Code、Claude Cowork、Codex。席の数だけ予算が決まるので、稟議に金額を書けます。Codex は ChatGPT の Go/Plus/Pro の中に含まれ、超過分だけクレジットを追加購入する形です。
- クレジット従量(4製品): Manus($20〜$200のクレジット購入)、Cline(利用量に応じたクレジット従量)、Kiro、Antigravity。Antigravity は無料枠が週次の上限、有料は AI クレジットです。使った分だけ増えるので、上限設定を先に入れてください。
- 会話数・ACU・実行回数の従量(3製品): Agentforce(会話数/クレジット/ユーザー数から選択)、Devin(ACU: Agent Compute Units 単位)、CrewAI(ワークフローの実行回数)。何を 1 回と数えるかが製品ごとに違うため、見積りの前に単位を確認してください。
- BYOK(Bring Your Own Key=自前の API キーを持ち込む)— ソフトは無償、モデルの実費だけ(2製品): OpenClaw、Hermes Agent。ソフトウェア自体は無償のオープンソースで、自分で契約したモデル提供元(OpenAI や Anthropic 等)の API 実費だけがかかります。ソフト代が 0 でも、モデルの従量課金は残ります。
② ループによる青天井リスク
自律エージェント特有のリスクとして、エラーの自己修復を繰り返して「無限ループ」に陥り、一晩で数万円分のクレジットやトークンを消費してしまう事故が挙げられます。予算上限(Spend Limit)を設定できる製品を選ぶことが必須の自衛策です。
判定基準:◎=席数固定額が基本で月額予算が確定しやすい / ◯=無料BYOKまたは定額枠あり / △=従量クレジット/ACU中心で費用がブレやすい / —=開いた範囲に記載なし
事故の責任は誰が負うのか
14 製品はどれも「保証しない」と定めています。分かれるのは利用者を守る補償が在るかと、どの国の法が使われるかで、型ごとに違うので別のページにまとめました。
中小企業のための「失敗しないAIエージェント導入手順」(実務7ステップ)
重大な事故や予算超過を防ぎながら、AIエージェントの恩恵を最大化するための実務7ステップです。
- STEP 1: 任せる業務の特定(壊れても戻せる仕事から): いきなり「本番データベースの更新」や「顧客への自動メール送信」を任せてはいけません。「競合製品のWebリサーチ」「新規画面のプロトタイプ実装」「テストコード作成」など、成果物の確認が容易で失敗しても巻き戻せる業務を選定します。
- STEP 2: 隔離環境での事前PoC(少人数検証): 本番環境と切り離されたサンドボックス(Gitの実験用ブランチや、テスト用クラウドVM)を用意し、1〜2名で動作を確かめます。
- STEP 3: 権限(パーミッション)の最小化設計: エージェントに渡すAPIキーの権限を「読み取り専用(Read Only)」から開始します。書き込み(Write/Delete)権限は、PoCで安全性が確認できるまで一切渡さないことが鉄則です。
- STEP 4: 承認ゲートの必須化(自律モードOFF): Kiro のように自動運転は既定で切とし、危険なコマンド実行やファイル上書きの前には必ず人間が画面で「承認(Approve)」を押す運用ルールを設定します。
- STEP 5: 法人契約の締結と予算上限設定: 入力データが再学習されない法人向けプランを契約し、従量課金の上限(Monthly Spending Limit)を必ず設定して青天井課金を防止します。
- STEP 6: ロールバック手順の社内周知: エージェントが誤った操作をした際に、直前の状態に巻き戻す手順(Git revert、Cline Checkpoints、Cursor復元ポイント)をマニュアル化します。
- STEP 7: 定期的なログ監査と効果検証: エージェントの実行ログを週次で棚卸しし、「どれくらい作業時間を短縮できたか」「想定外のエラーや不要なループが発生していないか」を測定します。
14 製品の提供元と出典(調査記録から)
すべての記述・判定・データは、各社が公開している公式の一次資料に基づいています。提供元・本社の国(準拠法の記載を含む)・公式の出典は調査記録から引きます — 記号をクリックするとその項目の原文と調査日が出ます。
比較項目:
| システム | 基本情報 | ||
|---|---|---|---|
| ベンダー | 提供元の国・準拠法 | 公式ページ | |
| Agentforce(エージェントフォース) | 株式会社セールスフォース・ジャパン / Salesforce Japan Co.,Ltd.(設立2000年4月、資本金1億円)。本社は米国 Salesforce, Inc.。 | 米国本社 Salesforce, Inc. の所在地はサンフランシスコ。 | |
| Antigravity(Google) | Google(Antigravity 追加規約上の提供者表記) | 編集部がまだ確認していません | |
| Claude Code | 消費者向け利用規約の準拠法は米国カリフォルニア州法と定められています。 | ||
| Claude Cowork | 消費者向け利用規約の準拠法は米国カリフォルニア州法と定められています。 | ||
| Cline(クライン) | 編集部がまだ確認していません | ||
| Codex(OpenAI) | 編集部がまだ確認していません | ||
| CrewAI(クルーAI) | 利用規約の準拠法は米国ニューヨーク州法で、専属管轄はニューヨーク州および米国の裁判所と定められている。 | ||
| Cursor | 利用規約上の契約相手は米国法人のAnysphere, Inc.です。 | ||
| Devin | 編集部がまだ確認していません | 公式ドキュメント。製品サイト https://devin.ai/ は 2026-08-26 時点でアクセスが集中しているとして表示されなかった。日本語の公式ページは確認できていない。 | |
| GitHub Copilot | 利用規約は「米国連邦法およびカリフォルニア州法に準拠する」と定めており、専属管轄はカリフォルニア州サンフランシスコ。 | 日本語の公式ドキュメント(GitHub Copilot ドキュメント)。製品ページ https://github.com/features/copilot は英語。 | |
| Hermes Agent(ヘルメス・エージェント) | 編集部がまだ確認していません | ||
| Kiro(AWS) | 編集部がまだ確認していません | ||
| Manus(マヌス) | プライバシーポリシー表記「Butterfly Effectはシンガポールで設立された会社であり」「弊社は、シンガポールに本社を置いており」。 | ||
| OpenClaw(オープンクロー) | 公式リポジトリ表記「MIT © OpenClaw Foundation」。 | 編集部がまだ確認していません | https://openclaw.ai/ (公式サイト・英語)。公式ドキュメントは https://docs.openclaw.ai/ 、公式リポジトリは https://github.com/openclaw/openclaw 。日本語版ページは確認できませんでした。 |
◎ 条件なしで当てはまる ○ 条件つき・一部 △ 限定・要申請・無いと明記 × 当てはまらないと明記 ? 編集部がまだ確認していません ― 提供元が公開していない(編集部が調べた) — 記号は編集部の札から機械で付けています。物差しは項目ごとに違い、列の見出しがその項目の意味です。札の意味と根拠は各セルの要約を押すと出ます。
材料の調査日(最新): 2026-09-05
以前ここには 14 行の手書きの表(製品名・提供元企業・本社国と準拠法・公式出典・調査日)を置いていました。同じ内容が調査記録に在り(準拠法の記載は「本社国」の欄に入っています)、原文と調査日つきで常に最新に出せるので、手書きの表はやめました。
おわりに — 「自社の身の丈に合った選択」をするために
冒頭の3つの問いへの答え
- 事故は起きないのか → 起きます。だから既定で自動実行を切り、承認ゲートを挟める製品を選ぶのが先です(「委任統制」)。そして事故の責任は自社が負います — 14製品はいずれも、損害の責任を負わないか上限までに限ると規約に定めています(「AIエージェントの法的責任と知財・免責の現実」)。
- エンジニア専用か → 今日の主戦場はまだ開発です。14製品のうち8製品はコードの道具で、一般業務を主目的に掲げるのは3製品だけ(「業務適合」①)。非技術者中心の部署なら、まずその3つから見てください。
- 戻せるか・費用は → 戻す仕組みは製品によって在る/無いがはっきり分かれます(「隔離復元」②)。費用は課金の型で決まり、従量クレジット型は上限設定を先に入れないと読めません(「費用明瞭」)。
「流行っているから」「これからはエージェントの時代だから」という言葉だけでツールを選び、社内システムに無防備につなぐことほど危険な行為はありません。
最後に、自社の業務目的からどのエージェントを選ぶべきかの逆引き基準をまとめます。
| 自社のやりたい業務 | 向いている製品群 | 最も重視すべき指標 | 運用のポイント |
|---|---|---|---|
| 社内システムの受託開発・改修を自動化したい | Cursor、Claude Code、Devin、Codex | 隔離復元・安全主権 | 隔離サンドボックスを使い、Gitブランチ上でPRを作成させる(本番直結禁止) |
| 市場リサーチ・競合調査・スライド作成を任せたい | Manus | 業務適合・費用明瞭 | 途中で人間が操作を引き継げる環境を活用し、クレジットの使いすぎに注意 |
| Salesforce の問い合わせ対応やCRM更新を自動化したい | Agentforce | 委任統制・安全主権 | Salesforce内のガードレールと権限範囲を設計し、人間オペレーターへの引継ぎを設定 |
| 社内PCに常駐させチャットから遠隔でツール操作させたい | OpenClaw、Claude Cowork | 連携操作・安全主権 | MCP連携で触らせるツールを限定し、機密パスワードはローカル環境で保護 |
| 複数のAIを組み合わせて複雑な業務プロセスを回したい | CrewAI、Kiro | 委任統制・業務適合 | 0〜10点の検査役エージェントを配置するか、自律モード既定OFFで人間が承認 |
AIエージェントの価値は、「人間の仕事をすべて奪うこと」ではありません。「人間が明確に決めた権限の範囲内で、面倒な試行錯誤やルーチン作業を忠実に代行させること」にあります。
自社が「どの業務を任せたいのか」「万が一のときに巻き戻せるか」を見極め、ここでのマトリクスとチェックシートを武器にして、確実で安全な導入判断を進めてください。
※ ここに掲載している製品仕様・規約・価格・URLは、2026年8月〜9月の調査時点の各社公式公開情報に基づいています。最新の仕様および各システム間の連携可否については、RenkeiMap(IT連携マップ) にて随時更新・公開しています。
調べた範囲と、調べていないこと
対象は AI エージェント 14 製品で、記事の数字は 2026-09-07 の測定値で凍結しています(出典と調査日は EVIDENCE.md に)。AI エージェントと呼ばれる製品の全体ではありません。8 つの指標は編集部が業務視点で決めたもので、ベンダーの自己申告の順位ではありません。本文の 66 製品・13 製品は別の調査記事の分母です。調べていないのは、実際に長期運用した結果と、個別見積もりの金額です。