IT連携マップシステムどうしのデータ連携・接続仕様のまとめ

MCP で繋ぐと中身はどこへ行くか

  • MCP
  • セキュリティ
  • 生成 AI

用語・仕組み — API とは・OAuth(パスワードを渡さずに連携を許可する仕組み) とは・レート制限とは最終更新 2026-09-21約 1,100 字(+調査の詳細 約 500 字)

2 分で読む

MCP で社内のデータに繋ぐと聞くと、最初に出る問いは決まっています。「その中身は、どこまで行くのか」。

仕様を読むと、その答えは仕様の中にありません。書いてあるのは、やりとりの形と、実装する側への要請までです。

仕様(2026-07-28 版)の該当箇所を、そのまま読みます。


誰が何を決めているか

MCPで誰が何を決めるかを4段に並べた図。仕様が定めること、仕様が求めること、仕様が決めないこと、だから見るものの4行。仕様2026-07-28から作成
MCPで誰が何を決めるかを4段に並べた図。仕様が定めること、仕様が求めること、仕様が決めないこと、だから見るものの4行。仕様2026-07-28から作成

仕様が定めているのは、メッセージの形と最初の手順です。中身がどこへ行くかは、繋いだ側の道具が決めます。

仕様が求めていること

誰に対して 何を求めているか
利用者 すべてのデータ参照と操作について、はっきり同意し、理解していること
Model Context Protocol(仕様 2026-07-28・Security and Trust & Safety)原文
Users must explicitly consent to and understand all data access and operations

出典を開く確認 2026-09-21

利用者 何が共有され、何が実行されるかを、自分で決められる状態を保つこと
Model Context Protocol(仕様 2026-07-28・Security and Trust & Safety)原文
Users must retain control over what data is shared and what actions are taken

出典を開く確認 2026-09-21

繋ぐ側の道具 利用者のデータをサーバーへ渡す前に、はっきりした同意を得ること
Model Context Protocol(仕様 2026-07-28・Security and Trust & Safety)原文
Hosts must obtain explicit user consent before exposing user data to servers

出典を開く確認 2026-09-21

繋ぐ側の道具 同意なく、受け取ったデータを別の場所へ送らないこと
Model Context Protocol(仕様 2026-07-28・Security and Trust & Safety)原文
Hosts must not transmit resource data elsewhere without user consent

出典を開く確認 2026-09-21

下 2 行が要点です。守る主体は、仕様そのものではなく、繋ぐ側の道具です。

そして、守られているかどうかを外から確かめる手段は、仕様に書かれていません。プロトコルの上に、その検査は無いということです。

仕様が決めていないこと

項目 仕様の扱い
認可を付けるか 任意だと明記されている
Model Context Protocol(仕様 2026-07-28・Authorization)原文
Authorization is OPTIONAL for MCP implementations.

出典を開く確認 2026-09-21

どのモデルに渡すか 定めなし
受け取った中身を残すか 定めなし
繋ぎ先をどう選ぶか 定めなし

認可が任意だということは、認可の無いサーバーに繋ぐことも仕様の範囲だということです。付けるかどうかは、作る側が決めます。

道具の説明文は信用できないものとして扱う

仕様には、もう 1 つ踏み込んだ記述があります。

何について 仕様が書いていること
道具そのもの 任意のコード実行にあたるので、相応の注意をもって扱わなければならない
Model Context Protocol(仕様 2026-07-28・Security and Trust & Safety)原文
Tools represent arbitrary code execution and must be treated with appropriate caution.

出典を開く確認 2026-09-21

道具の説明文 信用できる提供元から得たものでない限り、信用できないものとして扱うべきだ
Model Context Protocol(仕様 2026-07-28・Security and Trust & Safety)原文
descriptions of tool behavior such as annotations should be considered untrusted, unless obtained from a trusted server

出典を開く確認 2026-09-21

道具の説明文は、AI がどの道具を呼ぶかを決めるときに読む文章です。その文章が信用できないということは、繋ぎ先を選ぶこと自体が安全の一部だということになります。

これは仕様の不備ではありません。誰でもサーバーを立てられる設計にした以上、繋ぎ先の選別は利用する側に残ります。

だから何を見るか

見る対象 確かめること
使っている AI クライアント 同意をどう取るか。同意なしで送らない仕組みがあるか
同じクライアント 受け取った中身を残すか。残すならどこに、どれだけ
繋ぐ MCP サーバー 誰が作ったか。認可が付いているか
組織の決め方 繋ぎ先を誰が選ぶか。勝手に増えない仕組みがあるか

3 つ目と 4 つ目は、技術ではなく運用の話です。仕様が決めていない部分は、誰かが決めることになります。

聞き方はこうなります。

「このクライアントは、MCP サーバーへ送る前に何を見せて同意を取りますか。受け取った内容はどこかに残りますか。繋ぎ先を追加できるのは誰ですか。」

ここから先は調査の詳細です(約 1 分)。上のカードだけで決められます。調べた 1 件ずつの記録は IT連携マップ に、出典 URL と調査日つきで公開しています。

調査の詳細

調べた範囲は、Model Context Protocol の仕様 2026-07-28 版のうち、安全と信頼についての段と、認可の段です。対象は仕様の条文で、個々の実装が実際にどう動くかは含めていません。保存した原本から原文のまま引いています。調べていないことは、各 AI クライアントが同意をどう取り、受け取った内容をどう扱うかです(これは製品ごとに違い、仕様からは読み取れません)。

項目 内容
対象 Model Context Protocol 仕様 2026-07-28 版
読んだ段 安全と信頼についての原則、認可
引用 7 本(すべて保存した原本に原文のまま在ることを確認)
確認時期 2026 年 9 月 21 日
含まれないもの 個々のクライアントやサーバーの実装

仕様の条文には、規格として強制する書き方と、実装する側への要請として書かれたものがあります。ここで引いている安全の原則は後者で、従わなくても仕様に適合しなくなるわけではありません。それが「MCP だから安全」と言えない理由です。

編集部が公開しているサーバーで何を開いて何を閉じたかは、編集部の MCP は何を開き何を閉じるか に置いています。

← 調査記事の一覧へ 比較する

編集部はベンダーからの掲載料・送客料・成果報酬を一切受け取りません。判定は編集部の調査記録にある一次資料から、機械で組み立てています。 相談内容はその場で回答に使うだけで、保存しません。
一覧: システム一覧 連携ツール(連携サービス)一覧 AI・自動化ツール一覧 稼働状況・障害情報
記載の誤り・掲載についてのご連絡 → 訂正・掲載のご依頼(無料・無条件・全社同一) 運営者情報