資料と指示を渡す 6 方式のトークン測定と費用
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AI エージェントに作業を依頼する際、資料や指示をどのような形で渡すと、トークンと費用が最も少なくて済むのか。
IT連携マップ編集部では、Claude Sonnet 5.5 と Gemini 3.8 Flash の 2 つのモデルで、総務省情報通信白書(短文 2,893 文字 / 長文 39,875 文字)と 8 つの執筆ルールを使い、試行ごとに作業場所を新しくして 6 方式 × 3 実験を測りました(各条件 1 回)。
ここでは、全ターンの測定データと計算式、10 ターン続けたときの資料の分の試算を公開します(実践的な推奨順序と活用フローはこちら)。
6 方式と 3 つの実験で、費用はどう違ったか?
3 つの実験(Claude 短文、Gemini 短文、Gemini 長文)で、Google Antigravity CLI(agy)で測った 2 ターンのトークンの数を、公式の料金で換算した費用の一覧です(各条件 1 回)。
| 方式名 | Claude 短文(2 ターン) | Gemini 短文(2 ターン) | Gemini 長文(2 ターン) | 総合推奨度 |
|---|---|---|---|---|
| 1a 会話に2回貼り付け | $0.1025(最高) | $0.0236(最安) | $0.0444(基準) | × 非推奨 |
| 1b 会話貼付と参照指示 | $0.0740(1a 比 -28%) | $0.0262(1a 比 +11%) | $0.0292(1a 比 -34%) | ◯ 簡易向け |
| 2 資料を外部ファイルに | $0.0914(1a 比 -11%) | $0.0483(1a 比 +105%) | $0.0256(最安) | ◎ 長文向け |
| 3 指示をSKILLに | $0.0755(1a 比 -26%) | $0.0325(1a 比 +38%) | $0.0326(1a 比 -26%) | ◎ 強く推奨 |
| 4 指示をAGENTS.mdに | $0.0713(最安) | $0.0549(最高) | $0.0452(最高) | ◎ 必須基盤 |
| 5 資料ファイル+SKILL | $0.0901(1a 比 -12%) | $0.0359(1a 比 +52%) | $0.0365(1a 比 -18%) | ◎ ベスト構成 |
実験結果と仕組みの解説
- 貼り直した分はキャッシュの外(測定): 2 ターン目にキャッシュの外で払った入力は、1a が 1b より短文で 2,090 トークン、長文で 20,330 トークン多くなりました。短文の Claude では、資料を貼り直された AI が全文(3,103 字)を書き直し、2 ターン目の出力が 1b の 8 倍(3,290 対 391 トークン)になりました。
- 長文では外部ファイルが最も安い(測定): 短文ではツールの往復の分だけ高かった「2 資料を外部ファイルに」が、長文では 2 ターンの費用 $0.0256 で最も安く、1a より 42% 安くなりました。1b($0.0292)との差は 1 割ほどです。
- Gemini の短文ではキャッシュが当たらなかった(測定): 1 回の問い合わせの入力は 1 万トークン以上で、公式の最小(4,096 トークン)は超えていましたが、6 方式とも 1 度も当たりませんでした。長文では、2 ターン目の入力の 87〜93%(1a は 58%)がキャッシュから読まれました。
- 【実務考察】参照指示でのタイトル明記: 1b や 4 で用いる「先の文章」という参照指示は、会話が長くなったり複数の資料を扱ったりすると対象が曖昧になるリスクがあります。現場では「先ほど生成した『白書要約』の第 3 段落」「『article.md』の第 3 段落」のように、タイトルや見出しを明確に指定した参照指示にすると、資料を払い直さずに、どこを直すかも正しく伝わります(実践手順は Guide 1 応用編 を参照)。
実験の結論
| 利用シーン・業務規模 | 最適な渡し方 | 期待できる効果と理由 |
|---|---|---|
| 単発・簡易作業(短文) | 1b 会話貼付と参照指示 | 準備が要らない。2 ターン目に貼り直さなければ、Claude の短文で 1a より 28% 安い |
| 日常的な反復業務(短文) | 4 指示をAGENTS.mdに | 共通ルールが会話の始めに読まれ、ツールの往復がない。Claude の短文で最も安い($0.0713) |
| 長文・本格執筆 | 2 資料を外部ファイルに | 長文で 2 ターンの費用が最も安い(1a より 42% 安い) |
本実験のデータから得られた結論は次の通りです。
- 貼り直しをやめる: 2 ターン目に資料を貼り直すと、貼った分(短文 2,090・長文 20,330 トークン)をキャッシュの外で払い直します。参照指示(1b)に変えるだけで、Claude の短文で 28%、Gemini の長文で 34% 安くなりました。
- キャッシュが当たるかを確かめる: Gemini の短文では、公式の最小の長さを超えていてもキャッシュが当たりませんでした。キャッシュが当たらないと、ファイルや SKILL を読むツールの往復の分を、そのまま払うことになります。
- 推奨アーキテクチャ: 「共通ルールは指示ファイル、専門手順は SKILL、資料はファイル、指示は参照のみ」という 4 ステップの配置が基本です。費用の差は短文では数%、長文では資料をファイルに置くかどうかで 1〜4 割でした(各条件 1 回の測定)。
ここから先は調査の詳細です(約 13 分)。上のカードだけで決められます。調べた 1 件ずつの記録は IT連携マップ に、出典 URL と調査日つきで公開しています。
調査の詳細
IT連携マップ編集部は、Google Antigravity CLI(agy)で、Claude Sonnet 5.5 と Gemini 3.8 Flash に 6 つの渡し方で同じ課題を出し、1 ターン目と 2 ターン目のトークンの数を測りました。短文(2,893 字)は 8 つの決まりで書き直し、長文(39,875 字)は 300 字程度に要約して書き直し、2 ターン目はどちらも 3 段落目を短くさせました。試行ごとに作業場所を新しくし、各条件 1 回測りました。以下に、言葉の定義・6 つの渡し方・仕組み・計算式と、実験ごとの全データを載せます。
言葉の定義
| 用語 | 意味 | 料金・トークンへの影響 |
|---|---|---|
| 資料 | AI に読ませる対象の文章(白書本文など) | プロンプトに貼るとその回の入力になる。ファイルに置くと AI が読んだ時だけ入力になる |
| 指示 | 成果物に求める手順や執筆ルール(8 項目) | 指示ファイルに常駐させるか、SKILL に外出しするかで消費が分かれる |
| 命令 | AI に実行させる具体的な要求(要約して、短くして等) | 毎ターンのユーザープロンプトとして送信される |
| プロンプトキャッシュ | 前の問い合わせと先頭から一致する部分を再利用する仕組み | キャッシュから読んだ分は Claude Sonnet 5.5 で 95%、Gemini 3.8 Flash で 90% 安い |
| キャッシュへの書き込み | 新しく送った部分をキャッシュに残す処理 | Claude Sonnet 5.5 では入力の 1.25 倍(5 分保持)または 2 倍(1 時間保持) |
| キャッシュからの読み出し | 前の内容を再利用する処理 | Claude Sonnet 5.5 は $0.10/1M、Gemini 3.8 Flash は $0.075/1M |
資料と指示の 6 つの渡し方
編集部では、以下の 6 つの置き方を用意し、初回の書き直し(Turn 1)と修正の指示(Turn 2)を実行しました。
| 条件名 | 資料(白書本文)の置き場所 | 指示・ルールの置き場所 | Turn 2 での指示内容 |
|---|---|---|---|
| 1a | ユーザープロンプト内に直接貼り付け | ユーザープロンプト内に直接記述 | 資料をもう一度貼り直して 修正指示 |
| 1b | ユーザープロンプト内に直接貼り付け | ユーザープロンプト内に直接記述 | 「先の文章」と 参照指示のみ 送信 |
| 2 | 外部ファイル(article.md)に配置 |
ユーザープロンプト内に直接記述 | article.md の 3 段落目を短くしてと指示 |
| 3 | ユーザープロンプト内に直接貼り付け | SKILL(.agents/skills/rewrite-rules/) |
SKILL を使って先の文章を短くしてと指示 |
| 4 | ユーザープロンプト内に直接貼り付け | 指示ファイル(AGENTS.md / GEMINI.md)常駐 |
「先の文章」と参照指示のみ送信 |
| 5 | 外部ファイル(article.md)に配置 |
SKILL(.agents/skills/rewrite-rules/) |
SKILL を使って article.md を短くしてと指示 |
理論上のメカニズム
| 仕組み | 原理 | 実務への影響と対策 |
|---|---|---|
| 先頭から一致する部分の再利用 | 前の問い合わせと先頭から一致する区間だけがキャッシュから読まれる | 貼り直した資料(1a)は後ろに足された新しい入力になる。参照指示(1b)に徹する |
| ツールの往復 | ファイルや SKILL を読むたびに、それまでの内容をもう一度モデルに送る | 1 ターン目の入力の合計は増えるが、その多くはキャッシュから読まれる |
| キャッシュが使える最小の長さ | モデルごとに最小の長さが違う(公式) | Claude Sonnet 5.5 は 512 トークン、Gemini 3.8 Flash(暗黙)は 4,096 トークン。Gemini は当たる保証が無い |
渡し方によって費用が変わる背景には、プロンプトキャッシュの 3 つの仕組み があります。
- 先頭から一致する部分だけが再利用される(Prefix Caching) プロンプトキャッシュは、前の問い合わせと「先頭から 1 文字も変わらずに続いている区間」だけを再利用します。Turn 1 で送った資料は履歴に残るので、Turn 2 で参照すればキャッシュから読まれます。Turn 2 で資料を貼り直すと、貼った分は後ろに足された新しい入力なので、普通の料金で数えられます。
- ツールを使うと、1 回のターンの中で何度も問い合わせる
外部ファイル(
article.md)やSKILLを読むとき、エージェントはツールを使うたびに、それまでの内容をもう一度モデルに送ります。1 ターン目の入力の合計は大きくなりますが、2 回目以降の問い合わせでは前の内容の多くがキャッシュから読まれます。 - キャッシュが使える最小の長さと、当たる保証 公式の説明では、Claude Sonnet 5.5 は 512 トークン以上、Gemini 3.8 Flash の暗黙のキャッシュは 4,096 トークン以上 でキャッシュが使えます。Gemini の暗黙のキャッシュは既定で有効ですが、当たることは保証されていません。
ツールの往復で 1 ターン目がどれだけ増えたかと、その計算式
エージェントが外部ファイルや SKILL を読むとき、1 回のターンの中で何度もモデルに問い合わせ、そのたびにそれまでの内容を送ります。 以下は、ツールを使わない「1b 会話貼付と参照指示」を基準として、各方式の 1 ターン目の入力がどれだけ増えたかを計算した結果です。
【計算式】ツールの往復による増加の計算式
| 分類 | 指標 | 計算式 | 基準値・定義 |
|---|---|---|---|
| F-OH | 増えたトークン | その方式の 1 回目の入力の合計 − 1b の 1 回目の入力の合計 |
1b(17,066 tok)を基準 (0) とした差 |
| F-OHC | 増えた入力の費用 | その方式の 1 回目の入力の費用 − 1b の 1 回目の入力の費用 |
1b($0.0238)を基準 ($0) とした差 |
| 比率 | 増えた割合 | (増えた分 ÷ 1b の値) × 100% |
基準に対する増加の割合 |
1 回目の入力の合計 = そのターンの中の問い合わせごとの入力(キャッシュの外 + キャッシュから)の和です。agy は、ツールを何回使ったかを記録していません。
ツールの往復による増加(Claude Sonnet 5.5 / 短文)
| ID | 方式名称 | ツール呼出対象 | 1 回目の入力の合計 | 増えたトークン (F-OH) | 1 回目の入力の費用 | 増えた費用 (F-OHC) | 読み方 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1a | 会話に2回貼り付け | なし | 17,058 tok | -8 tok | $0.0238 | 差なし | 1b とほぼ同じ(1 回目は同じ内容) |
| 1b | 会話貼付と参照指示 | なし | 17,066 tok | 基準 (0) | $0.0238 | 基準($0) | ツールの往復なし。基準 |
| 2 | 資料を外部ファイルに | view_file |
52,246 tok | +35,180 tok(+206%) | $0.0398 | +$0.0160(+67.3%) | 増えた分の多くはキャッシュから読まれる |
| 3 | 指示をSKILLに | SKILL 読込 |
34,512 tok | +17,446 tok(+102%) | $0.0318 | +$0.0080(+33.7%) | SKILL の本文を読む往復が入る |
| 4 | 指示をAGENTS.mdに | なし(常駐) | 17,158 tok | +92 tok(+0.5%) | $0.0240 | +$0.0002(+0.8%) | ツールの往復なし |
| 5 | 資料ファイル+SKILL | view_file + SKILL |
53,100 tok | +36,034 tok(+211%) | $0.0353 | +$0.0115(+48.4%) | 2 つのツールの往復が入る |
- キャッシュが当たる場合(Claude): ツールの往復で 1 ターン目の入力の合計が 2〜3 倍になっても、増えた分の多くがキャッシュから読まれるので、入力の費用は 1.3〜1.7 倍で済みました。
- キャッシュが当たらない場合(Gemini の短文): 増えた分をそのまま払うことになり、方式 2 の 2 ターンの費用($0.0483)は 1a($0.0236)の約 2 倍でした。
10 ターン続けたら、資料の分はどれだけ違うか
資料の大きさを D トークン、ターン数を N とします。毎回貼り直すと、資料を N 回キャッシュの外で払い、前に貼った分も履歴としてキャッシュから読まれ続けます。1 回だけ貼って参照すれば、キャッシュの外で払うのは 1 回だけです。
- 毎回貼り直す:
D × (N × 入力の料金 + 読み出しの料金 × N(N−1)/2) - 1 回だけ貼って参照:
D × (入力の料金 + 読み出しの料金 × (N−1))
今回の差(短文 2,090・長文 20,330 トークン)を D とし、N = 10 で計算すると次のとおりです。
| 条件 | 毎回貼り直す | 1 回だけ貼って参照 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| Claude Sonnet 5.5・短文(D = 2,090) | $0.0512 | $0.0061 | 8.4 倍 |
| Gemini 3.8 Flash・長文(D = 20,330) | $0.2211 | $0.0290 | 7.6 倍 |
出力の長さは 1 回の測定でも大きく揺れる(短文の Claude で 1a の 2 ターン目は 3,290 トークン、1b は 391 トークン)ので、出力まで 10 ターンに伸ばす試算はしていません。
実験方法、計算式など
| 項目 | 設定内容・条件 | 適用対象・備考 |
|---|---|---|
| 短文資料 | 総務省情報通信白書(短文 2,893 文字) | 実験 1 (Claude) と実験 2 (Gemini 短文)。課題 = 8 つの決まりで書き直す |
| 長文資料 | 総務省情報通信白書(長文 39,875 文字) | 実験 3 (Gemini 長文)。課題 = 8 つの決まりで 300 字程度に要約して書き直す |
| 2 ターン目 | 3 段落目をもっと短くする | 全実験・全条件 |
| 制約ルール | 8 項目(です・ます調、1 文 70 字以内、見出し、箇条書きなし ほか) | 検査は AI の返事(チャットの文)だけを見る |
| 回数 | 各条件 1 回 | ばらつきは測っていない |
| Claude 料金 | 入力 $2.00・キャッシュ読み出し $0.10・出力 $10.00(1M あたり) | Claude Sonnet 5.5 の公式の料金(2026-10-23 確認) |
| Gemini 料金 | 入力 $0.75・キャッシュ読み出し $0.075・出力 $3.75(1M あたり) | Gemini 3.8 Flash の公式の料金(2026-12-31 まで) |
数の読み方と費用の式
- 2 ターン目の数は会話の累計: agy は 2 ターン目に、1 ターン目と 2 ターン目を足した数を返します。2 ターン目だけの数は「2 ターン目の数 − 1 ターン目の数」で求めました。
- 入力の数はキャッシュの外の分だけ: キャッシュから読んだ数は別に返ります(Claude も Gemini も)。
- 費用の式: 費用 = キャッシュの外の入力 × 入力の料金 + キャッシュから読んだ入力 × 読み出しの料金 + 出力 × 出力の料金(出力には考えるトークンを含む)
- 書き込みの割増: agy はキャッシュへの書き込みの数を返しません。Claude で書き込みの割増(1.25 倍)が掛かる場合は、キャッシュの外の入力の分が最大 25% 増えます。
- 8 項目の検査の限界: 方式 2・5 の Claude の 1 ターン目は返事が 366・410 字しかなく、書き直した本文は返事にありませんでした。2 ターン目は 3 段落目だけを返します。8 項目の検査の数では、方式の優劣は言えません。
[実験 1] Claude Sonnet 5.5 の場合
Turn 1 / Turn 2 の測定データ
| 方式 | 1 回目の入力の合計 | 1 回目の時間 | 1 回目の 8 項目 | 2 回目: キャッシュの外 | 2 回目: キャッシュから | 2 回目のキャッシュの割合 | 2 回目の時間 | 2 回目の 8 項目 | 出力(1 回目 / 2 回目) | 2 ターンの費用 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1a 会話に2回貼り付け | 17,058 | 19.9s | 8/8 | 8,606 | 14,041 | 62% | 23.5s | 8/8 | 2,723 / 3,290 | $0.1025 |
| 1b 会話貼付と参照指示 | 17,066 | 24.1s | 8/8 | 6,516 | 14,049 | 68% | 8.8s | 5/8 | 3,186 / 391 | $0.0740 |
| 2 資料を外部ファイルに | 52,246 | 27.4s | 4/8 | 1,650 | 41,293 | 96% | 14.1s | 6/8 | 3,509 / 908 | $0.0914 |
| 3 指示をSKILLに | 34,512 | 22.9s | 8/8 | 3,646 | 17,130 | 83% | 9.5s | 7/8 | 3,080 / 385 | $0.0755 |
| 4 指示をAGENTS.mdに | 17,158 | 22.7s | 8/8 | 6,222 | 14,276 | 70% | 8.6s | 8/8 | 3,027 / 322 | $0.0713 |
| 5 資料ファイル+SKILL | 53,100 | 28.9s | 3/8 | 1,874 | 42,156 | 96% | 15.6s | 5/8 | 3,582 / 1,103 | $0.0901 |
- 2 ターン目に、ファイルを使う 2・5 は入力の 96% がキャッシュから読まれ、キャッシュの外の入力が最も少なくなりました(1,650・1,874 トークン)。ただし 1 ターン目のツールの往復が重く、2 ターンの費用は 1b より高くなりました。
- 1a の費用の差の大部分は出力です。資料を貼り直された AI は全文を書き直しました(2 ターン目の返事 3,103 字)。
[実験 2] Gemini 3.8 Flash(短文)の場合
Turn 1 / Turn 2 の測定データ
| 方式 | 1 回目の入力の合計 | 1 回目の時間 | 1 回目の 8 項目 | 2 回目: キャッシュの外 | 2 回目: キャッシュから | 2 回目のキャッシュの割合 | 2 回目の時間 | 2 回目の 8 項目 | 出力(1 回目 / 2 回目) | 2 ターンの費用 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1a 会話に2回貼り付け | 10,815 | 12.8s | 8/8 | 13,334 | 0 | 0% | 12.3s | 8/8 | 737 / 725 | $0.0236 |
| 1b 会話貼付と参照指示 | 10,805 | 16.1s | 8/8 | 12,223 | 0 | 0% | 13.6s | 8/8 | 1,196 / 1,179 | $0.0262 |
| 2 資料を外部ファイルに | 20,246 | 24.4s | 8/8 | 26,494 | 0 | 0% | 18.9s | 8/8 | 1,825 / 1,721 | $0.0483 |
| 3 指示をSKILLに | 21,891 | 18.7s | 8/8 | 12,912 | 0 | 0% | 8.6s | 8/8 | 1,627 / 91 | $0.0325 |
| 4 指示をAGENTS.mdに | 10,889 | 18.4s | 8/8 | 12,691 | 0 | 0% | 64.2s | 7/8 | 1,503 / 8,412 | $0.0549 |
| 5 資料ファイル+SKILL | 30,100 | 19.5s | 8/8 | 12,423 | 0 | 0% | 8.5s | 8/8 | 984 / 88 | $0.0359 |
- キャッシュから読んだ数は、6 方式とも 0 でした。
- 1a は 1b より入力が 1,111 トークン多かったものの、1b のほうが返事が長く(2 ターンの出力の合計 2,375 対 1,462 トークン)、2 ターンの費用は 1a のほうが安くなりました。
- 4 は 2 ターン目に考えるトークン(thinking)が多く出て、2 ターンの費用が最も高くなりました。
[実験 3] Gemini 3.8 Flash(長文)の場合
Turn 1 / Turn 2 の測定データ
| 方式 | 1 回目の入力の合計 | 1 回目の時間 | 1 回目の 8 項目 | 2 回目: キャッシュの外 | 2 回目: キャッシュから | 2 回目のキャッシュの割合 | 2 回目の時間 | 2 回目の 8 項目 | 出力(1 回目 / 2 回目) | 2 ターンの費用 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1a 会話に2回貼り付け | 31,697 | 10.7s | 8/8 | 22,784 | 31,730 | 58% | 11.3s | 8/8 | 149 / 147 | $0.0444 |
| 1b 会話貼付と参照指示 | 31,700 | 9.3s | 8/8 | 2,454 | 29,647 | 92% | 9.3s | 8/8 | 179 / 176 | $0.0292 |
| 2 資料を外部ファイルに | 28,426 | 11.5s | 8/8 | 2,441 | 17,127 | 88% | 8.1s | 8/8 | 215 / 86 | $0.0256 |
| 3 指示をSKILLに | 63,680 | 12.1s | 8/8 | 2,398 | 29,958 | 93% | 8.2s | 8/8 | 176 / 37 | $0.0326 |
| 4 指示をAGENTS.mdに | 31,785 | 23.5s | 8/8 | 2,297 | 32,188 | 93% | 34.1s | 8/8 | 2,042 / 2,547 | $0.0452 |
| 5 資料ファイル+SKILL | 38,296 | 14.2s | 8/8 | 5,108 | 35,239 | 87% | 11.3s | 8/8 | 211 / 128 | $0.0365 |
- 課題は 300 字程度の要約なので、返事は約 300 字で、費用のほとんどは入力です。
- 2 は 1 ターン目の入力の合計が 1b より 1 割少なく(28,426 対 31,700)、2 ターン目の入力も最も少なくなりました。1 ターン目が少なかった理由は、記録からは分かりません。
- 4 は考えるトークンが出て出力が増え、2 ターンの費用が最も高くなりました。