IT連携マップシステムどうしのデータ連携・接続仕様のまとめ

4 分で読む

AI サービスや API の料金表を見ていると、「100 万トークンあたり ○○ ドル」「入力トークン」「出力トークン」といった言葉が必ず登場します。

トークンとは文字数と何が違うのか、日本語 1 文字は何トークンになるのか、そして API 連携でよく聞く「アクセストークン」とは同じものなのか。

IT連携マップ編集部が 3 大 AI 製品での実機計測データをもとに、ゼロから分かりやすく解説します。

日本語 1,000 字は何トークンになるのか?

同じ日本語1,000字と同じ内容の英文383語が、何トークンと数えられたかの棒グラフ(2026年10月18日、各3回の中央値)。Claude Code(Claude Fable 5.1)は日本語863トークン・英文723トークン、Codex(GPT-5.6 Terra)は日本語715トークン・英文506トークン、AntigravityのCLI(Gemini 4 Argon)は日本語525トークン・英文521トークン。同じ文でもモデルによってトークン数が違うので、料金と使用量制限は使うモデルで数えたトークンで見積もる
同じ日本語1,000字と同じ内容の英文383語が、何トークンと数えられたかの棒グラフ(2026年10月18日、各3回の中央値)。Claude Code(Claude Fable 5.1)は日本語863トークン・英文723トークン、Codex(GPT-5.6 Terra)は日本語715トークン・英文506トークン、AntigravityのCLI(Gemini 4 Argon)は日本語525トークン・英文521トークン。同じ文でもモデルによってトークン数が違うので、料金と使用量制限は使うモデルで数えたトークンで見積もる

トークンとは、AI モデルが文章を読み書きするときに数える「文字のかたまり」です。

日本語でも英語でも、「1 文字 = 1 トークン」ではありません。何文字が 1 トークンになるかは、モデルによって違います。

IT連携マップ編集部は 2026 年 10 月に、総務省「令和7年版 情報通信白書」の日本語 1,000 文字と、全く同じ内容を英訳した英文(383 単語)を 3 つの主要 AI エージェントに送信し、実際に何トークンとして消費されたかを測定しました(各 3 回の中央値)。

AI エージェント(搭載モデル) 日本語 1,000 文字 同一内容の英文 383 語 1 文字あたりの平均トークン換算
Claude Code(Claude Fable 5.1) 863 トークン 723 トークン 約 0.86 トークン / 文字
Codex(GPT-5.6 Terra) 715 トークン 506 トークン 約 0.72 トークン / 文字
Antigravity CLI(Gemini 4 Argon) 525 トークン 521 トークン 約 0.53 トークン / 文字

測ってわかった 2 つの重要な事実

  1. 同じ日本語 1,000 文字でも、モデルによってトークン数が最大 1.6 倍違う Gemini 4 Argon(525 トークン)は、Claude Fable 5.1(863 トークン)より約 39% 少ないトークン数でした。文をトークンに区切る方法(トークナイザー)が、モデルごとに違うためと見られます。
  2. 言語による消費効率の違い Codex(GPT 系)では、同じ内容を伝えるのに日本語(715 トークン)は英語(506 トークン)の約 1.4 倍のトークンを消費します。一方、Gemini 4 Argon では日本語(525 トークン)と英語(521 トークン)でほぼ差がありませんでした。

そのため、文字数だけで費用や制限を見積もることはできず、使うモデルで数えたトークン数で計算する必要があります。

料金とコンテキストウィンドウの大きさは、どうトークンで決まるのか?

トークンで数える物を4枚のタイルにまとめた図。料金(入力と出力のトークン数×100万トークンあたりの単価)、使用量(定額のプランの使用量制限)、コンテキストウィンドウ(参照できるテキストの量・例: 100万トークン)、キャッシュの割引(同じ部分は2回目から通常の1割以下)。同じ日本語1,000字でもモデルによって525トークン〜863トークンと違った
トークンで数える物を4枚のタイルにまとめた図。料金(入力と出力のトークン数×100万トークンあたりの単価)、使用量(定額のプランの使用量制限)、コンテキストウィンドウ(参照できるテキストの量・例: 100万トークン)、キャッシュの割引(同じ部分は2回目から通常の1割以下)。同じ日本語1,000字でもモデルによって525トークン〜863トークンと違った

料金・使用量・コンテキストウィンドウは、文字数ではなくトークン数で決まります。

指標 トークンとの関係
API の従量課金料金 送った「入力トークン数」と、書いた「出力トークン数」のそれぞれに、100 万トークンあたりの単価が掛けられます。入力と出力で単価が違います
使用量(定額のプラン) 送ったトークンと書いたトークンが多いほど、早く使用量制限に達します
参照できるテキストの量(コンテキストウィンドウ) 「100 万トークン」のように、トークン数で決められています
プロンプトキャッシュの割引 先頭の共通部分を再利用できたトークンは、料金が通常の 1 割以下になります(プロンプトキャッシュとは)

Anthropic の文書は、90 万トークンのリクエストも 9 千トークンのリクエストも、1 トークンあたりの単価は同じだと書いています。

Claude API Docs(pricing)原文
A 900k-token request is billed at the same per-token rate as a 9k-token request.

出典を開く確認 2026-10-18

また、AI エージェントはチャットで 1 言話しかけるたびに、背後でシステム指示やツール定義をまとめて送信するため、「質問文のトークン数」より「毎回一緒に送られる物のトークン数」の方がずっと大きくなる点に注意が必要です(コンテキストとは)。

認証のトークンとは何が違うのか?

2つの「トークン」が別の物であることを示す図。トークン(AI)は文の量を数える単位で、例は「入力トークンが2万を超えた」で料金と上限に効く。トークン(認証)は本人を示す文字列で、例は「アクセストークンの期限が切れた」で漏れないように守る
2つの「トークン」が別の物であることを示す図。トークン(AI)は文の量を数える単位で、例は「入力トークンが2万を超えた」で料金と上限に効く。トークン(認証)は本人を示す文字列で、例は「アクセストークンの期限が切れた」で漏れないように守る

IT やクラウド連携の分野では、セキュリティ用語としても「トークン」という言葉が頻出します。これらは名前が同じだけで、別の物です。

用語 意味と役割 実際の使われ方(文例)
トークン(AI) AI モデルが文の量を数える単位。料金もこれで数える 「プロンプトの入力トークン数が 2 万を超えた」
トークン(認証) クラウドや API に接続するときに、本人であることを示す文字列(認証情報) 「OAuth アクセストークンの有効期限が切れたので更新する」

「トークンの漏洩に注意」と言うときは認証トークン(鍵)を指し、「トークンの消費を節約する」と言うときは AI の計算トークンを指します。認証トークンの管理については API トークンはいつ切れ、取り消せるか で詳しく解説しています。

ここから先は調査の詳細です(約 1 分)。上のカードだけで決められます。調べた 1 件ずつの記録は IT連携マップ に、出典 URL と調査日つきで公開しています。

調査の詳細

IT連携マップ編集部は 2026 年 10 月に、同一の日本語テキストと英訳テキストを用意し、Claude Code 2.1.302、Codex 0.163.0、Antigravity CLI 1.4.2 の 3 製品で、各製品の記録(usage)からトークンの増え方を測りました。

検証パラメータ

項目 詳細条件
日本語検証テキスト 総務省「令和7年版 情報通信白書」第Ⅰ部第1章第2節本文の先頭 1,000 文字(図表・注記を除去)
英語検証テキスト 上記 1,000 文字と同じ内容を英語にした 383 語の文章
測定方法 ① ベースプロンプト Reply with the word ok. のトークン数を測定 → ② 対象テキストを付与して再送 → ③ その差分を入力トークン純増数として算出
試行回数 各製品 3 回試行(中央値を採用)

Codex の 1 回は、文を付けない場合の入力トークンがほかの 2 回より 390 少なく、差が大きく出ました(日本語 1,105・英文 896)。表は 3 回の中央値なので、この回の数は入っていません。

自身の環境でトークン数を計測するコマンド

各エージェントの CLI 出力を JSON モードに設定することで、正確なトークン消費ログを取得できます(自分で測るコマンド)。

← 調査記事の一覧へ 比較する

「トークン(AI)とは — AI が文を数える単位」について、分からないところを聞いてください
この画面のヒント
「トークン(AI)とは — AI が文を数える単位」について、分からないところを聞いてください
編集部はベンダーからの掲載料・送客料・成果報酬を一切受け取りません。判定は編集部の調査記録にある一次資料から、機械で組み立てています。 チャット(HINT)の相談内容の扱いはプライバシーポリシーに書いています。
一覧: システム一覧 連携ツール(連携サービス)一覧 AI・自動化ツール一覧 稼働状況・障害情報
記載の誤り・掲載についてのご連絡 → 訂正・掲載のご依頼(無料・無条件・全社同一) 運営者情報