IT連携マップシステムどうしのデータ連携・接続仕様のまとめ

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AI や AI エージェントの性能表を見ていると、「コンテキストウィンドウ 100 万トークン(1M tokens)」といった数字をよく目にします。

コンテキストウィンドウとは一体何なのか、100 万トークン入るならどんな長文資料でも丸投げして問題ないのか。

IT連携マップ編集部が公式仕様と実機検証に基づき、基礎概念から実務上の注意点まで解説します。

主な AI のコンテキストウィンドウはどれくらいか?

AIモデルが一度に扱える量(コンテキストウィンドウ)の棒グラフ(2026年10月18日)。Claude Fable 5.1・Claude Opus 5.5などは100万トークン(Claude Codeは約96.7万トークンで古い会話を圧縮する)、Gemini 4 Argonは104.9万トークン(文書の値は1,048,576)、GPT-5.6 TerraはAPIの文書で105万トークン(1,050,000)だが、Codex 0.163.0の中では27.2万トークンで、コンテキストウィンドウの90%で圧縮する。入ることと正しく使えることは別で、Googleの評価表ではGemini 3.1 Proが8つの事実を探す試験で12.8万トークンでは84.9%、100万トークンでは26.3%だった
AIモデルが一度に扱える量(コンテキストウィンドウ)の棒グラフ(2026年10月18日)。Claude Fable 5.1・Claude Opus 5.5などは100万トークン(Claude Codeは約96.7万トークンで古い会話を圧縮する)、Gemini 4 Argonは104.9万トークン(文書の値は1,048,576)、GPT-5.6 TerraはAPIの文書で105万トークン(1,050,000)だが、Codex 0.163.0の中では27.2万トークンで、コンテキストウィンドウの90%で圧縮する。入ることと正しく使えることは別で、Googleの評価表ではGemini 3.1 Proが8つの事実を探す試験で12.8万トークンでは84.9%、100万トークンでは26.3%だった

コンテキストウィンドウ(英語で context window。コンテキスト長とも呼ぶ)とは、AI モデルが 1 回の通信で読み込み、処理できる情報の最大の量のことです。単位は トークン で数えられます。

AI エージェントが話しかけるたびにモデルへ送るすべての情報(コンテキスト)は、必ずこの枠の中に収まっていなければなりません。

2026 年 10 月現在、主要な AI モデルのコンテキストウィンドウは以下のとおりです。

AI モデル コンテキストウィンドウ容量 公式ドキュメントの出典
Claude Fable 5.1 / Claude Opus 5.5 1,000,000 トークン(100 万) Anthropic 公式仕様
Claude API Docs(context-windows)原文
have a 1M-token context window.

出典を開く確認 2026-10-18

Gemini 4 Argon 1,048,576 トークン(約 105 万) Google 公式仕様
Gemini API Docs(gemini-4-argon)原文
Context window (unified input and output token limit) 1,048,576

出典を開く確認 2026-10-18

GPT-5.6 Terra(API 公称仕様) 1,050,000 トークン(約 105 万) OpenAI 公式仕様
OpenAI Docs(gpt-5.6-terra)原文
1,050,000 context window

出典を開く確認 2026-10-18

GPT-5.6 Terra(Codex CLI 0.163.0 内部設定) 272,000 トークン(約 27 万) Codex 内部モデル定義キャッシュ

日本語の一般的なテキスト(白書など)では、1,000 文字が約 525 トークン〜863 トークンに換算されます(トークン(AI)とは)。

つまり、100 万トークンは、日本語でおよそ 116 万〜190 万字にあたります。

注意:API の公称値と、ツール製品の内部制限は異なる

同じモデルでも、API で使う場合と、Codex などの AI エージェントで使う場合で、AI エージェントの側が小さめの上限を決めていることがあります。

例えば OpenAI の GPT-5.6 Terra は API 仕様上は 105 万トークン対応ですが、Codex CLI 0.163.0 の内部設定(models_cache.json)では 27.2 万トークンに制限されており、その 90% に達した段階で会話の圧縮が作動します。

コンテキストウィンドウに入れば、全部を同じように読めるのか?

資料を長くすると真ん中の指示がもっと守られなくなるかのマス目(真ん中50%に同じ指示を書き長さだけを変えた・各3回)。約7千字と約13万字で、Claude Fable 5.1は0/3と0/3、Claude Haiku 5.5は1/3と3/3、Gemini 3.8 Flash Lowは3/3と3/3。長さより、モデルで結果が分かれた
資料を長くすると真ん中の指示がもっと守られなくなるかのマス目(真ん中50%に同じ指示を書き長さだけを変えた・各3回)。約7千字と約13万字で、Claude Fable 5.1は0/3と0/3、Claude Haiku 5.5は1/3と3/3、Gemini 3.8 Flash Lowは3/3と3/3。長さより、モデルで結果が分かれた

誤解しやすいのが、「100 万トークン入るなら、大きな仕様書やログを全部入れても、全部を同じように読んでくれるはずだ」という点です。

結論から言うと、「コンテキストウィンドウに入る(エラーにならない)こと」と、「AI が情報を正しく使えること」は別です。

調査・研究元 報告されている事実と測定データ
Google の評価表(Gemini 3.1 Pro) 8 つの事実を探す試験で、12.8 万トークン(平均)では 84.9%、100 万トークン(1 回の測定)では 26.3%
Google DeepMind(models/gemini/pro/)原文
MRCR v2 (8-needle) Long context performance 128k (average) 84.9% 77.0% 84.9% 84.0% 83.8% — 1M (pointwise) 26.3% 26.3% Not supported Not supported Not supported

出典を開く確認 2026-10-18

Anthropic の文書 トークンが増えるほど、正確さと想起(recall)が落ちる
Claude API Docs(context-windows)原文
As token count grows, accuracy and recall degrade

出典を開く確認 2026-10-18

研究(NoLiMa) 3.2 万トークンで、11 のモデルが、短い入力のときの成績の半分を下回った
arXiv 2502.05167原文
At 32K, for instance, 11 models drop below 50% of their strong short-length baselines.

出典を開く確認 2026-10-18

IT連携マップ編集部が試したところ、約 13 万字の資料の真ん中に差し込んだ「単純な事実 1 つ」を探す試験では、Claude のモデルは 3 回とも見つけ、Gemini 3.8 Flash Low は 3 回中 2 回見つけました。

一方、探す物が多い試験では、上の表のとおり、入力が長いほど成績が落ちます。また、資料の真ん中に書いた指示の 1 文は、長さよりもモデルで結果が分かれました(AI が指示に従わないとき)。

「コンテキストウィンドウに入るから大丈夫」と考えず、資料は必要な章や要点に絞って渡します。

コンテキストウィンドウが一杯に近づくと、何が起きるのか?

コンテキストウィンドウのどこで圧縮が始まるかの棒グラフ(各製品の文書とソースコード)。Claude Code(100万トークンのモデル)は約96.7万トークン(約96.7%)で圧縮。Codex(27.2万トークン)は90%の244,800トークンで圧縮。圧縮すると最初に言った細かい指示が落ちることがある
コンテキストウィンドウのどこで圧縮が始まるかの棒グラフ(各製品の文書とソースコード)。Claude Code(100万トークンのモデル)は約96.7万トークン(約96.7%)で圧縮。Codex(27.2万トークン)は90%の244,800トークンで圧縮。圧縮すると最初に言った細かい指示が落ちることがある

AI エージェントと対話を重ねてコンテキストウィンドウの容量が限界に近づくと、AI エージェントは自動でコンテキスト圧縮(compact)を行い、古い会話を圧縮して空きを作ります。

AI エージェント 自動圧縮が作動するしきい値 圧縮時の挙動
Claude Code 100 万トークンのうち約 96.7 万トークンに達した時点
Claude Code Docs(model-config)原文
Models running with a native 1M window compact before the window fills, at about 967K tokens by default.

出典を開く確認 2026-10-18

会話履歴をコンテキストウィンドウに収まるようにまとめる
Codex コンテキストウィンドウの 90% に達した時点(ソースコードの計算式) 以前のターンを短い要約に置き換える
Antigravity CLI 自動判定による制御 古い会話ターンをチェックポイントにまとめて集約する
Google Antigravity Docs(context)原文
As a conversation grows, Antigravity automatically compacts older turns into checkpoint summaries

出典を開く確認 2026-10-18

コンテキスト圧縮が起きると、古い会話に書かれていた細かい指示や前提条件が落ちることがあり、「AI が最初の指示に従わなくなる」原因の 1 つになります(長い会話で指示に従わなくなるとき)。

ここから先は調査の詳細です(約 2 分)。上のカードだけで決められます。調べた 1 件ずつの記録は IT連携マップ に、出典 URL と調査日つきで公開しています。

調査の詳細

各モデルのコンテキストウィンドウ上限値は、2026 年 10 月時点の各社公式ドキュメントおよび実際の開発環境(Claude Code 2.1.302、Antigravity CLI 1.4.2、Codex 0.163.0)の設定ファイルから確認しました。

コンテキストウィンドウの確認コマンド

製品名 確認コマンド 画面に表示される情報
Claude Code 2.1.302 /context 使用中モデル名(Claude Fable 5.1)および現在消費量(例: 14.9k / 1m)
Antigravity CLI 1.4.2 /context 使用中モデル名(Gemini 4 Argon High)および現在消費量(例: 21.0k / 1.0M)
Codex 0.163.0 /status セッション状態およびトークン利用状況(編集部の画面は、使用量制限のため出せなかった)

Codex の 272,000 トークン上限は、ローカルキャッシュファイル ~/.codex/models_cache.json 内の context_window 定義で確認しました。また 90% 圧縮のロジックは、Codex オープンソースリポジトリの openai_models.rs 内に記述された (context_window * 9) / 10 の実装に基づいています。

実機での長文探索テスト

総務省「令和7年版 情報通信白書」本文を用いて、約 7 千字(6,931 文字)と約 13 万字(129,962 文字)の 2 パターンを作成し、中間位置(50% 地点)に事実情報(「社内の会議室コードは KIWI-427 である」)と行動指示(「要約時は各行先頭に◆を付けること」)を差し込んで検証しました。

事実情報の探索テストでは、13 万文字規模であっても Claude Fable 5.1 および Claude Haiku 5.5 は 3 回中 3 回とも正しく発見しました。詳細な結果表は AI が指示に従わないとき に掲載しています。

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